製造オーダ状況

製造オーダはいくつかの段階を通過し、各段階で次のような特定の状況を与えられます。

  • 計画済
  • スケジュール済
  • 文書出力済
  • 発行済
  • 有効
  • 完了レポート
  • 完了済
  • クローズ
  • アーカイブ済

製造オーダに対して実行できるアクションは、オーダ状況しだいで決まります。オーダ状況は、製造オーダを処理するセッションで表示されます。

値の説明

  • 計画済: 製造オーダの初期状況です。製造オーダのすべてのデータは、まだ変更が可能です。資材はまだ出庫されていません。資材の追加または削除、および資材の数量が変更できます。
  • 文書出力済: 製造オーダの付属文書の出力を終えた状況です。工程管理パラメータ (tisfc0100s000) セッションの製造オーダ文書の出力が必須チェックボックスがオンの場合、オーダ文書の出力を終えないうちは製造オーダを発行できません。製造オーダ文書の出力が必須チェックボックスは、連続生産品目に対しては無効です。なぜなら、連続生産品目に関しては、オーダ文書を必ずしも出力する必要がないためです。オーダ文書のタイプの記述については、オーダ文書の内容を参照してください。
  • 発行済: 製造オーダが製造用に発行された場合、製造用の工程に資材が出庫されていて、時間を転記できる状況です。さらに、次の操作を実行できます。
    • 計画データの調整
    • 見積資材および見積作業費の変更 (ただし、原価見積が凍結していない場合)

製造オーダは製造オーダの発行 (tisfc0204m000) セッションで発行できます。

  • 有効: 製造オーダに対する作業が開始された状況です。製造オーダに対して何らかの仕掛品取引が発生するとすぐに、オーダ状況が有効になります。製造オーダの状況が有効である場合、時間が転記されていて、資材が出庫されています。見積原価は、製造オーダが有効になった後は変更できません。
  • 完了レポート: オーダの完了がレポートされた状況です。倉庫管理で、在庫に納入する必要のある製造品目の入庫手順が完了するとすぐに、製造オーダの状況が完了済になります。
  • 完了済: オーダの完了がレポートされ、完成品をすべて在庫に納入し終えた状況です。この状況でも、時間の計上や製造オーダ用資材の出庫は可能です。オーダの完了をレポートするには、次のいずれかの方法を使用します。
    • オーダの完了レポート (tisfc0520m000) セッションで、1 つ以上のオーダが部分的または完全に完了したことをレポートする
    • 作業の完了レポート (tisfc0130m000) セッションで、オーダの最終作業が完了したことをレポートする
    • オーダグループ別作業の完了レポート (tisfc0205m000) セッションで、オーダグループ単位で完了したことをレポートする
    • 生産日程計画の完了レポート (tirpt1201m000) セッションまたは生産日程計画から製造オーダを完了レポート (tirpt1502m000) セッションで、連続生産品目に関して、生産日程計画にある製造オーダが完了したことをレポートする
  • クローズ: 製造オーダの会計結果を算出し終えた状況です。製造オーダをクローズするには、事前にオーダ用資材の出庫、および時間の計上をすべて完了しておく必要があります。外注作業の購買オーダの処理も終了しておく必要があります。製造オーダがクローズされた後は、このオーダ状況をリセットしない限り、資材の出庫も時間の計上も不可能になります。製造オーダをクローズするには、製造オーダのクローズ (ticst0201m000) セッションを使用します。
  • アーカイブ済: 製造オーダのデータをアーカイブに移動し終えた状況です。詳細については、製造オーダのアーカイブを参照してください。