品目付加費用 (ticpr1110m000)

セッションの目的: 品目付加費用を一覧表示します。品目付加費用 (ticpr1110m000) 詳細セッションで、次の項目を使用して原価および倉庫の付加費用をメンテナンスできます。

付加費用計算方法フィールドの値にしたがって、製造品目の付加費用を記録し、原価合計の値引または作業費のみの値引を行うことができます。次の項目ごとに付加費用を定義できます。

  • 品目グループ
    付加費用は、定義済品目グループのすべての品目の原価に適用されます。品目付加費用 (ticpr1110m000) セッションの記帳のトリガフィールドが入庫の場合、付加費用は品目 - 計算済評価額 (ticpr2540m000) セッションで保存された入庫評価額に追加されます。
  • 品目
    付加費用は、品目の原価に適用されます。品目付加費用 (ticpr1110m000) セッションの記帳のトリガフィールドが入庫の場合、付加費用は品目 - 計算済評価額 (ticpr2540m000) セッションで保存された入庫評価額に追加されます。
  • 倉庫
    選択された倉庫に品目がリンクされている場合、付加費用は品目の原価に追加されます。品目が部品表の構成要素の場合、対応する倉庫が付加費用を最高の部品表レベルの品目の原価に追加するかどうかが決定されます。倉庫と品目の各組合せにそれぞれの付加費用を適用する場合は、品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションの倉庫別付加費用チェックボックスをオンにする必要があります。
  • 倉庫/品目グループ
    品目が選択された倉庫および選択された品目グループに割り当てられている場合、付加費用が品目の原価に追加されます。品目が部品表の構成要素の場合、構成要素に割り当てられた倉庫が付加費用を最高の部品表レベルの品目の原価に追加するかどうかを決定します。倉庫と品目の各組合せにそれぞれの付加費用を適用する場合は、品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションの倉庫別付加費用チェックボックスをオンにする必要があります。
  • 品目/倉庫
    品目が倉庫にリンクされている場合は、付加費用が原価に追加されます (注意を参照)。品目が部品表の構成要素の場合、構成要素に割り当てられた倉庫に応じて、付加費用を最高の部品表レベルの品目の原価に追加するかどうかが決定されます。
注意
  • 原価計算パラメータ (ticpr0100m000) セッションの工程倉庫の付加費用を評価額に含めるチェックボックスを使用して、品目が工程倉庫で評価されるときの付加費用の適用方法を決定します。
  • 品目 - 原価計算 (ticpr0107m000)セッションの倉庫別付加費用チェックボックスがオンの場合、倉庫と品目の各組合せに独自の付加費用を適用できます。
  • 入庫評価額および出庫評価額の計算方法については、原価と評価額を参照してください。
  • 品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションの倉庫別付加費用チェックボックスがオフの場合、倉庫ごとの付加費用は品目の原価または評価額に追加されません。
  • 特定の倉庫に対して定義された付加費用は、評価額に追加されます。
  • 記帳のトリガフィールドにより、いつ付加費用を評価額に追加するかが決定されます。

 

価格計算コード
原価、評価額、または販売価格の計算方法の指定。このコードには、特定の原価計算データが保存されます。

原価会計 (CPR) パラメータで定義される価格計算コードは、標準原価を決定します。他の価格計算コードはシミュレーションに使用されます。カスタマイズ品目の価格計算コードは、プロジェクト別に保存されます。

  • 特定の作業費レート
  • 外注費レート
  • シミュレート購買価格
  • 付加費用
品目グループ
類似の特徴を持った品目グループ。各品目は特定の品目グループに属しています。品目グループは品目タイプと組み合せて使用し、品目デフォルトを設定します。
注意

品目を選択しない場合は、品目グループに対する付加費用のみを定義できます。原価計算では、品目グループごとの付加費用よりも、品目ごとの付加費用の優先順位が高くなります。

品目
付加費用が適用される品目。品目グループが入力されていない場合、および品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションの品目別付加費用チェックボックスがオンの場合は、品目ごとに付加費用をメンテナンスすることのみができます。
注意

品目タイプは、「製造」、「購買」、または 「一般」 である必要があります。

関連トピック

記帳のトリガ
評価額が計算される場合、計算のどの時点で付加費用を使用するかを決める必要があります。記帳のトリガの値が有効な時点で、関連する付加費用が評価額に追加されます。
注意

標準原価評価では、付加費用が出庫でトリガされるのか、入庫でトリガされるのかに関わらず、付加費用が組み入れられます。

関連トピック

倉庫
品目の付加費用を適用する倉庫

次の場合は、品目付加費用を定義できません。

  • 品目 - 原価計算 (ticpr0107m000) セッションで倉庫別付加費用チェックボックスがオフの場合
  • 価格計算コード販売価格タイプの場合
連番
連続した活動のデータレコードやステップを識別する番号。連番は、多くのコンテキストで使用されます。通常、後続の品目やステップに対して連番が生成されます。状況に応じて、この番号を変更することができます。対応するパラメータを設定することにより、採番方法を調整できます。
計算ラインタイプ
計算ラインタイプは、価格計算の構成に使用されます。この構成は、価格構成を出力するすべてのレポートで使用されます。価格計算では、付加費用は最後に計算されます。付加費用は、その順序にしたがって計算されます。
変動費
付加費用は、作業費 (固定) または作業費 (変動) のいずれにも関与します。作業費 (固定) とは、製造される品目の数から独立している費用のことです。作業費 (変動) とは、製造される品目の数に依存している費用のことです。LN では、原価および評価額を固定費と変動費に分けることができます。

このチェックボックスがオンの場合、定義された付加費用は変動費とみなされます。変動費とみなされた付加費用は、常に FTP 在庫評価に含まれます。

このチェックボックスがオフの場合、定義された付加費用は固定費とみなされます。原価計算パラメータ (ticpr0100m000) セッションの評価額に固定費を含めるチェックボックスがオンの場合、固定費とみなされた付加費用は FTP 在庫評価に含まれるのみです。

注意
  • 在庫評価に使用する評価方法は、固定振替価格 (FTP) である必要があります。LIFO、FIFO、または MAUC などといった実際の評価方法を使用する場合、在庫評価には固定費と変動費の両方が含まれます。
  • 標準原価計算では、付加費用が固定費であっても変動費であっても違いはありません。原価の結果には影響ありません。ただし、LN は原価を固定費と変動費に分けることができます。
付加費用計算方法
品目付加費用の計算方法

指定可能な値

原価付加費用計算方法

通貨
付加費用を表す通貨

関連トピック

付加費用額
金額として示される品目付加費用

次の場合に、このフィールドに原価付加費用を入力できます。

  • 計算ラインタイプフィールドが付加費用の場合
  • 付加費用計算方法フィールドが固定額の場合
付加費用率
割合で示した品目付加費用

次の場合に、このフィールドに付加費用の割合を入力できます。

  • 計算ラインタイプフィールドが付加費用の場合
  • 付加費用計算方法フィールドが総原価基準追加費用基準指定総原価基準、または指定総原価基準の場合

関連トピック

付加費用構成要素
品目の付加費用がリンクしている原価構成要素

計算した原価付加費用を格納する、目的の原価構成要素を選択する必要があります。次のタイプの原価構成要素のみを使用できます。

  • 材料費付加費用
  • 作業費付加費用

関連トピック

付加費用基準あり
このチェックボックスがオンの場合、 付加費用基準が品目付加費用基準 (ticpr1120m000) セッションで定義されます。

 

付加費用基準
品目付加費用基準 (ticpr1120m000) セッションで付加費用基準を定義します。

付加費用基準を定義する必要があるのは、品目付加費用 (ticpr1110m000) セッションで指定追加費用基準または指定総原価基準を選択した場合のみです。この場合、品目の原価構造の、どの原価構成要素に付加費用が適用されるかを示す必要があります。