組立ラインのクローズ (tiasc7220m000)

セッションの目的: 実際仕掛品にライン付加費用を適用するとともに、製造結果を計算および転記します。

前提条件

このセッションで組立ラインをクローズできるのは、次の条件が満たされている場合だけです。

  • ラインステーション基準取引処理を使用している。取引処理パラメータは、組立管理パラメータ (tiasc0100m000) セッションで設定されます。オーダ基準取引処理を使用する場合、組立オーダがクローズされたときに組立オーダのクローズ (tiasc7210m000) セッションで組立オーダがクローズされると LN は自動的にラインをクローズするため、このセッションは使用できません
  • すべてのラインステーションオーダがクローズである。つまり、この日付に対するすべてのラインステーションオーダがバックフラッシュされている
機能

組立ラインをクローズすると、以下のアクションが行われます。

  • ライン付加費用が実際仕掛品に適用されます。これは、製造結果が計算される前に行われます
  • ラインの結果が計算および転記されます
  • ラインステーションとリンクするクラスタ化されたラインステーションオーダ (CLSO) の状況がクローズになります。ラインステーション基準取引処理では、CLSO は 1 日ごとにラインステーションにリンクされ、この CLSO ですべての部品所要が保持されます
事後要件

このセッションを実行後、状況依存ASCデータの消去 (tiasl1200m000) および状況非依存ASCデータの消去 (tiasl1210m000) セッションで不要なデータを削除する必要があります。

会計取引

製造結果は次のように計算されます。

製造結果 = 見積仕掛品 - 実際仕掛品

転記される会計取引は、該当する組立ラインがメインラインなのか供給ラインなのかに応じて異なります。

組立ラインが供給ラインの場合は、以下の取引が転記されます。

  • 取引発生元: ASC 製造
  • 会計国際取引: ライン付加費用
借方製造仕掛品
貸方付加費用準備金

 

  • 取引発生元: ASC 製造
  • 会計国際取引: 製造結果
借方製造仕掛品
貸方製造結果

 

組立ラインがメインラインの場合は、あらゆるオーダの仕掛品がそのオーダの計算オフィスに転送され、その結果仕掛品振替の出庫および入庫が転記されます。上記の段落に示されている転記に加えて、以下の取引も転記されます。

  • 取引発生元: ASC 製造
  • 会計国際取引: 仕掛品振替の出庫
借方輸送中仕掛品
貸方製造仕掛品

 

  • 取引発生元: ASC 製造
  • 会計国際取引: 仕掛品振替の入庫
借方製造仕掛品
貸方輸送中仕掛品

 

注意
  • ラインステーション基準取引処理を使用する場合、1 日ごとに各組立ラインに対してしか結果は得られません。一連の範囲の日付、つまりその日の実際仕掛品にライン付加費用が適用されるすべての日付に対してこのセッションを実行した場合は、それぞれの日に対して製造結果が計算され転記されます。最終結果は、1 日ごとに各組立ラインに対して計算された結果で、組立ラインの最後のラインステーションに記録されます。製造結果が計算される前に、実際仕掛品にライン付加費用が適用されます
  • 仕掛品の数値は、該当する日付のすべてのオーダのすべてのラインステーションに適用されます
  • 従業員管理でさらに時間を記帳することで、組立ラインを再開できます。その後、現在のセッションで再度組立ラインをクローズする必要があります

 

クローズ日
取引に記録される取引日

 

メッセージ
クリックすると、所要がバックフラッシュされていないラインステーションオーダや作成できない仕掛品振替などのエラーメッセージが表示されます。