組立部品の不足 - 組立オーダ (tiasc2545m000)

セッションの目的: 組立部品の不足の影響を受ける (または受ける可能性がある) オーダのリストを表示し、不足の問題に対処するためにオーダをブロックします。

オーダの新規/更新リストを作成するには、適切なメニューからクリティカル部品の組立オーダリストの生成 (tiasc2245m000) セッションを実行します。このセッションを実行すると、既存のリストを更新するか新規リストを作成し、新規グループとして表示できます。

各リスト/グループは日付と組立部品で定義されます。つまり、日付と組立部品に考えられる各組合せごとに、その組合せに対して不足が発生したりオーダが見つからない場合を除き、新しいリストが生成されます。このため、2 日間という範囲と 3 つの組立部品を指定した場合、オーダリストが 6 つ生成されることになります。指定された組立部品が複数オーダで使用されていたり、指定された複数の日付でオーダが発生している場合、複数のリストに同じオーダが取り込まれます。生成されたリスト自体が表示されることもあれば、このリストを使用して既存のリストが更新されることもあります。これは、クリティカル部品の組立オーダリストの生成 (tiasc2245m000) セッションの オーダリストを再生成チェックボックスに依存します。詳細については、このチェックボックスのヘルプフィールドを参照してください。

クリティカル部品の組立オーダリストの生成 (tiasc2245m000) セッションで追加オーダの数を表示するよう選択してある場合、表示されるすべてのオーダが実際に不足の問題の影響を受けるわけではありません。追加オーダを表示することは、LN 推奨外のオーダをブロックする場合に便利です。これが必要となるのは、たとえば次のような場合です。

  • オーダの実際の優先順位が、あらかじめ定義された基準セットにもとづき、LN によって付加された優先順位と一致しない場合
  • すでにブロックされているオーダをブロック解除する場合。この場合、他のオーダをブロックする必要があるかもしれません。ブロックしないと、不足が減るどころか、かえって増えることになります
不足の解決

組立部品の不足という問題が発生した場合、これを解決することはできます。これは、たとえば発注先に連絡するなど、マニュアルでも対処できます。しかし、必要な組立部品が調達できるまで影響のあるオーダが開始されないように、オーダのブロックおよび/またはオーダの順序変更もできます。このセッションでできるのは、オーダをブロックすることだけです。計画オーダは組立オーダの移動 (tiasl3210m000) セッションで再スケジュールでき、順序化されたオーダは組立オーダの再スケジュール (tiasl4220m000) セッションで再スケジュールできます。

言うまでもありませんが、オーダをブロックするだけでは、組立部品の不足という問題の解決にはなりません。不足の原因を突き止め、適切なアクションを行う必要があります。ただし、この時点でこれが可能でない場合、オーダをブロックすることは、とりあえず製造プロセスを継続させ、不足問題を解決するための時間稼ぎの 1 つの方法です。供給問題を解決するには、たとえば次のようなアクションを行うことができます。

  • 商品をスケジュールどおり、またはそれ以前に納入するように発注先に依頼する
  • 企業計画を実行する。企業計画を長い時間実行していないと、不足を解消するための購買スケジュールまたは製造オーダは生成されません
  • ASC オーダを再スケジュールする
  • 同じ部品を使用する SFC オーダを再スケジュールする。それほど重要でない SFC オーダが存在している可能性があるので、このオーダを再スケジュールして、組立部品を解放できます
オーダのブロック

オーダをブロックする場合は、ブロック理由を選択する必要があります。ブロック理由はタイプごとに分類されます。選択する理由のタイプは、必ず在庫不足にします。オーダにすでにブロック理由がある場合、別のブロック理由を追加できます。ただし、この理由が別のタイプである場合だけに限ります。オーダをブロックするには、次の手順に従う必要があります。

  • すでにブロックコードがわかっている場合は、在庫ブロック理由フィールドにこのブロックコードを入力するか、理由 (tcmcs0105m000) セッションにズームしてこの理由を選択することで、セッションのヘッダにブロック理由を挿入します
  • ブロックするオーダ/レコードを選択します
  • 適切なメニューで、[組立オーダのブロック] をクリックします
オーダのブロック解除

ブロック理由を削除することで、オーダをブロック解除できます。このためには、次の手順に従う必要があります。

  • ブロック解除するオーダを選択します
  • 適切なメニューで、[オーダの在庫不足ブロック理由の削除] をクリックします。また、適切なメニューのオプション [ブロック理由] を使用することでも、オーダをブロック解除できます。これで、組立オーダ - ブロック理由 (tiasc2103m000) セッションが開始されます
表示オプション

表示が正しくできるように、いくつかの表示オプションが存在します。

  • このセッションのヘッダでは、不足数量ブロック数量残不足数量の合計が表示されます。合計所要数量は、カラム所要数量の下部に示されます
  • ブロックされたすべてのオーダの概要が必要な場合は、適切なメニューの [ブロックされたオーダのみの表示] をクリックします。この表示によって、このセッションで表示される複数の数量の合計に影響が生じることはありません
  • [表示] メニューで [ソート基準] をクリックして、異なる表示を選択します。これによって、その表示で示される特徴の順序に従い、レコードが再度ソートされます。この表示の 2 つはクリティカル部品の組立オーダリストの生成 (tiasc2245m000) セッションの選択基準セットのように見えるかもしれませんが、直接には関係ありません。基準はどのオーダが選択されるのかを決定するのに対して、表示はそのオーダの表示順序 (列/レコード) だけを決定します
  • このセッションでは、オーダは常に組立部品 (および日付) 別に表示されます。逆に組立部品をオーダ別に表示する場合は、適切なメニューのオプション [組立部品の不足] から組立オーダ - 組立部品の不足 (tiasc2546m000) セッションにズームします。1 つのオーダに複数の不足部品が必要になる場合、このオーダの不足部品すべてが 1 つの表示に取り込まれるため、この表示によって、このオーダをブロックしたときの影響の概要が把握しやすくなります

 

所要日
製造プロセスに組立部品が必要とされる日付
組立部品
不足のある組立部品
組立オーダ
表示された不足部品に属するオーダ
ブロック
オーダがブロックされている場合、このフィールドのチェックボックスはオンになります。
計画オフライン日
オーダがオフラインになることが予定されている日付
組立オーダ状況
オーダの状況
需要オーダタイプ
オーダが販売オーダなのか仮オーダなのかを表示します。
ロールオフライン
親オーダが完了するライン
販売先取引先
オーダが販売オーダの場合、このフィールドには販売先の取引先が表示されます。
所要数量
この日付によって必要とされる、表示された組立部品の数量
ブロック数量
ブロックされたオーダで必要とされる供給不足の組立部品の数量
不足数量
供給不足である部品の数量
棚卸単位
この組立部品をカウントするために使用される計測単位。たとえば、pcs (個)。
在庫ブロック理由
オーダがブロックされる理由。在庫不足の場合、理由タイプは 「在庫不足」 です。このフィールドから理由 (tcmcs0105m000) セッションにズームして、このセッションで理由を選択できます。別の理由タイプですでにブロックされているオーダを選択した場合、この理由はこのフィールドに表示されません。このフィールドは、在庫不足理由でオーダをブロックする場合に限り使用します。
残不足数量
初期不足数量からブロック数量を引いた数量

 

組立部品の不足
組立オーダ - 組立部品の不足 (tiasc2546m000) にズームすると、組立部品別にオーダが表示されるのではなく、オーダ別に組立部品が表示されます。
ブロック理由
組立オーダ - ブロック理由 (tiasc2103m000) セッションにズームします。ここでは、「在庫不足」 以外のブロック理由タイプでも、オーダをブロックおよびブロック解除できます。
組立オーダのブロック
クリックすると、1 つまたは複数の組立オーダがブロックされます。まず [在庫ブロック理由] フィールドにブロック理由を入力し、ブロックするオーダを選択する必要があります。
在庫不足ブロック理由の削除
クリックすると、ブロック理由の 「在庫不足」 が削除されます。この理由を削除すると、オーダはブロック解除されます。まずブロック解除するオーダを選択する必要があります。
オーダリストの生成...
クリティカル部品の組立オーダリストの生成 (tiasc2245m000) セッションにズームすると、組立部品の不足の影響を受けるオーダのリストが作成されます。

このセッションでは、次のことを行うこともできます。

  • 計画在庫ストックでも安全そうであっても、この不足部品を使用する追加オーダを生成します
  • オーダの選択を決定する基準を選択します
  • 新しいオーダリストを生成する必要があるか、それとも既存のリストを更新する必要があるかを定義します