組立オーダの更新および凍結 (tiapl3203m000)

セッションの目的: 組立計画に存在する製品バリアントに対して、組立管理の組立オーダを更新します。オプションで、このセッションでタイムフェンス凍結内に入る組立オーダを凍結することができます。

注意
  • このセッションを開始できるのは、現在の会社が組立計画パラメータ (tiapl0500m000) セッションでマスタ会社として定義されている場合のみです。
  • 組立オーダの作成と更新の違いをまとめると、製品バリアントの計画オフライン日が組立オーダタイムフェンスと照合して評価されるのではなく、タイムフェンス更新と照合して評価される点にあります。いくつかのセグメントだけを対象として、部分的に組立オーダを更新できます。凍結されているラインステーションオーダ (LSO) は更新されません。セグメントのタイムフェンス凍結内に入るラインステーションオーダは、このラインステーションオーダを更新した後に凍結できます。

次の基準が満たされている場合に限り、組立オーダが更新されます。

  • 製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションの組立状況計画である
  • 製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションの詳細にある削除予定チェックボックスがオフである
  • 製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションの計画オフライン日が、ロールオフラインタイムフェンス更新よりも前である。タイムフェンス更新は、組立ライン (tiasl1530m000) セッションの詳細で、組立ラインごとに定義されます。
  • ロールオフ組立ラインの組立ライン構造状況 (組立ライン (tiasl1530m000) セッションに表示) が実現である
  • 品目には、次の特徴があります。

    • 品目タイプは一般です。
    • 品目はシリアル番号です。
    • 品目の品目オーダデータが存在します。
    • 品目オーダシステムは FAS です。

関連するセッションにズームすることで現在のセッションのデータを選択する場合、上記の基準を満たす組立ライン、製品バリアント、一般品目のみを選択できます。ただし、タイムフェンスと計画オフライン日によって、選択に生じることはありません。

組立オーダの更新は、実際には、このオーダのラインステーションオーダ (LSO) の更新です。現在のセッションでは LSO を凍結することもでき、LSO を凍結すると、この LSO についてオーダ内容の変更があっても変更が自動的に処理されないようにすることができます。凍結した LSO は、組立管理でマニュアルで変更するしかありません。次の条件が満たされている場合、LSO が凍結されます。

  • 凍結チェックボックスがオンである
  • ラインセグメントの開始日 (組立オーダが順序付けられたときに決定) が LSO のラインセグメントのタイムフェンス凍結内に入る。タイムフェンス凍結は、ラインセグメント (tiasl1540m000) セッションで定義されます。
  • 先行するセグメント (組立ラインの開始に近いセグメント) がすでに凍結されている
  • LSO が順序付けられている。順序付けは、組立オーダ別に組立管理で行われます。会社ごとに、個別の組立オーダが存在します。

更新プロセスを理解するには、ラインステーションバリアント (LSV) の役割を理解しておく必要があります。組立オーダはラインステーションオーダ (LSO) から構成されます。LSO の実際のオーダ内容は LSV に保管されます。LSV には、特定のラインステーションに必要とされる組立部品および作業が保管されます。LSV は再利用が可能であるので、他の組立オーダの該当するラインステーションでも同じ組立部品および作業が必要であれば、同じ LSV を使用することができます。このため、LSV によって不要なデータが減り、パフォーマンスが向上します。各 LSV は一意のコードで識別されます。

結合しなければならないデータが多いため、組立オーダの更新は複雑なプロセスです。このプロセスの概略フローを下記に示します。

  1. 現在のセッションでの製品バリアントの選択に基づいて、製品バリアント構造が生成されます。このプロセスの詳しい説明については、製品バリアント構造の生成 (tiapl3210m000) セッションのオンラインヘルプを参照してください。組立計画パラメータ (tiapl0500m000) セッションの詳細で外部製品バリアント構造チェックボックスがオフの場合にのみ、製品バリアント構造が生成されます。このチェックボックスがオンの場合、現在存在する製品バリアント構造が使用されます。
  2. 組立オーダ情報は組立管理から取得されます。すでに凍結されているラインセグメントは、組立オーダの更新では考慮されません。順序付けられていない LSO は凍結できません。凍結されていないラインステーションオーダ (LSO) では、ラインステーションバリアント (LSV) コードを取得する必要があります。
  3. ライン構造は、まずロールオフラインの最後から供給組立ラインの先頭に向かってブラウズされます。ライン構造をブラウズして、設計モジュールに関連する組立部品および作業が決定されます。この情報を使用して、LSV の比較/作成に関する情報が収集されます。この情報は、平準化された組立部品および作業から取り込まれ、発効日と単位に基づいて評価されます。必要となる資材および作業がラインステーションごとに保管されます。
  4. 各ラインステーションについて、そのラインステーションに必要な資材および作業を識別する一意の LSV コードが計算されます。その後、すでに LSO で使用されている LSV のコードと比較されます。特定の LSO について、計算された LSV コードがすでに存在するコードと異なれば、更新が必要になります。組立部品/作業の何らかが変更されています。
  5. 組立オーダが更新され、新しい LSV または別の LSV に合わせて LSO が更新されます。必要であれば、新しい LSV が作成され、組立管理に送信されます。それ以外の場合は、既存の LSV が使用されます。
  6. 組立ラインのすべての LSO が凍結されている場合、凍結チェックボックス (製品バリアント - 組立ライン (tiapl3520m000) セッションに表示) がオンになります。製品バリアントの組立オーダがすべて凍結されている場合は、製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションの組立状況凍結に設定されます。

組立オーダが更新/凍結されると、完了レポートが作成されます。

[ジョブの作成] をクリックすると、現在のセッションがジョブに追加され、バッチモードでセッションが実行されます。

 

ロールオフライン
製品バリアントのロールオフライン

ロールオフ組立ラインの組立ライン構造状況 (組立ライン (tiasl1530m000) セッションに表示) は実現でなければなりません。このフィールドから関連するセッションにズームすることで組立ラインを選択する場合、組立ライン構造状況実現の組立ラインだけを選択できます。

ロールオフライン
製品バリアントのロールオフライン

ロールオフ組立ラインの組立ライン構造状況 (組立ライン (tiasl1530m000) セッションに表示) は実現でなければなりません。このフィールドから関連するセッションにズームすることで組立ラインを選択する場合、組立ライン構造状況実現の組立ラインだけを選択できます。

製品バリアント
組立オーダが更新/凍結される製品バリアント

製品バリアントには、以下の条件が適用されます。

  • 組立状況 (製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションに表示) が計画である
  • 削除予定チェックボックス (製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションの詳細に表示) がオフである
  • 製品バリアントの計画オフライン日 (製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションに表示) がロールオフラインのタイムフェンス更新よりも前である。タイムフェンス更新は、組立ライン (tiasl1530m000) セッションの詳細で組立ラインごとに定義されます。

このフィールドから関連するセッションにズームすることで製品バリアントを選択する場合、最初の 2 つの条件は自動的に満たされます。

製品バリアント
組立オーダが更新/凍結される製品バリアント

製品バリアントには、以下の条件が適用されます。

  • 組立状況 (製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションに表示) が計画である
  • 削除予定チェックボックス (製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションの詳細に表示) がオフである
  • 製品バリアントの計画オフライン日 (製品バリアント (組立) (tiapl3500m000) セッションに表示) がロールオフラインのタイムフェンス更新よりも前である。タイムフェンス更新は、組立ライン (tiasl1530m000) セッションの詳細で組立ラインごとに定義されます。

このフィールドから関連するセッションにズームすることで製品バリアントを選択する場合、最初の 2 つの条件は自動的に満たされます。

開始品目
デフォルト供給ソース組立一般品目または製造品目コードの範囲
凍結
このチェックボックスがオンの場合、組立オーダを構成するラインステーションオーダ (LSO) が凍結され、この LSO についてオーダ内容の変更があっても変更は自動的に処理されません。

次の条件が満たされている場合、LSO が凍結されます。

  • ラインセグメントの開始日 (組立オーダが順序付けられたときに決定) が LSO のラインセグメントのタイムフェンス凍結内に入る。タイムフェンス凍結は、ラインセグメント (tiasl1540m000) セッションで定義されます。
  • 先行するセグメント (組立ラインの開始に近いセグメント) がすでに凍結されている
  • LSO が順序付けられている。順序付けは、組立オーダごとに組立管理で行われます。各会社ごとに、組立オーダが 1 つ作成されています。
注意
  • LSO が凍結される直前、必要に応じて最後に LSO が更新されます。
  • 凍結した LSO は、組立管理でマニュアルで変更するしかありません。この場合、変更によって同じ LSV を使用する他の LSO に影響が生じないようにするため、オーダ固有のラインステーションバリアント (LSV) が作成されます。

 

メッセージ
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