支払処理

現預金管理での支払請求書の選択および支払バッチの処理は、現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000) セッションのパラメータ設定に応じて、承認済ユーザのみに許可されます。

詳細については、現預金管理での支払権限 – 設定を参照してください。

この現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000) セッションで、権限のあるユーザが支払バッチ処理を承認する必要があるかどうかを指定することができます。支払バッチ承認チェックボックスおよび口座引落バッチ承認チェックボックスをオンにした場合、支払バッチを処理できるのは権限のあるユーザのみです。支払権限 (tfcmg1100m000) セッションで、権限のあるユーザを定義することができます。

次の自動支払処理を使用することができます。

  • 自動支払手順
    請求書の選択後は、結果を検証して調整を行うことができます。たとえば、選択された請求書を見直し、変更して、支払を行う前に前払金、仮払金、または貸方票を未決済取引に割り当てることができます。
  • 中断のない支払処理
    請求書の選択後は、支払処理が 「中断のない支払実行」 として実行されます。これにより、支払処理を夜間のバッチジョブとして実行できます。この処理では、前払金および仮払金、または貸方票が検索されません。詳細については、中断のない支払処理を参照してください。
前払金/仮払金および貸方票の検索

支払の未決済取引を選択すると、未決済取引に適用することの可能な前払金および仮払金、または貸方票が検索されます。警告が表示されるか、伝票が存在する取引先についてのレポートが作成されます。その取引先について使用可能な前払金、仮払金、または貸方票を表示して、未決済取引に割り当てることができます。

複数財務会社の支払

複数財務会社構造の場合、グループ会社のすべての財務会社が検索されます。

現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000) セッションで、次のパラメータを設定する必要があります。

  • 会社グループ別の支払
    このチェックボックスがオンの場合、個々の会社の代わりにグループ会社がすべての支払を行います。 

    • 会社 A、B、および C がグループ会社 D に所属します。
    • このチェックボックスがオフの場合、支払は、会社 A、B、および C で個別に行うことも、会社 D として行うこともできます。
    • このチェックボックスがオンの場合、会社 A、B、および C に代わって、グループ会社 D としてのみ支払を実行できます。
    • グループ会社は、会社パラメータ (tfgld0503m000) セッションで定義されます。
  • 支払用請求書の複数会社選択

    このパラメータが請求書の選択または両方に設定されている場合、他社でパラメータが次のように設定されているのであれば、その他社からの支払請求書を選択できます。

    • 会社グループ別の支払チェックボックスがオフになっている
    • 支払用請求書の複数会社選択パラメータが自己の請求書の選択または両方に設定されている
自動支払手順

自動支払手順を実行するには、次の順にセッションを使用します。

  • スタンディングオーダ (tfcmg1510m000)
    使用可能な購買請求書のない支払については、スタンディングオーダを作成することができます。詳細については、スタンディングオーダ を参照してください。
  • 支払請求書の選択 (tfcmg1220m000)

    セッションの目的: 買掛金モジュールの未決済取引で支払期日が到来した請求書およびスタンディングオーダを選択します。

    購買請求書および費用請求書が選択されるのは、次の条件が満たされた場合です。

    • 請求書が承認済である
    • 支払の承認状況がYesまたは適用なしである
    • 請求書に保留理由がいっさいリンクされていない

    現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000) セッションの支払に対する未承認の請求書を選択チェックボックスがオンの場合、未承認の請求書も選択できます。現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000) で選択された他のパラメータも請求書の選択に影響する可能性があります。

    取引先の未割当前払金と仮払金および貸方票が検索され、そのような伝票が存在する取引先のレポートが自動的に生成されます。支払処理を続行する前に、支払および貸方票を未決済取引に割り当てることができます。

    複数の選択基準に基づいて、支払を処理する仮支払バッチを作成します。販売請求書と貸方票を購買請求書で清算できます。

  • 支払通知 (tfcmg1609m000)

    購買請求書およびスタンディングオーダの選択を確認し、必要な調整を行います。

    たとえば、次のような変更を行うことができます。

    • 銀行詳細または支払方法を変更する
    • バッチに支払を追加する
    • 個々の支払を削除する
    • 支払バッチ全体を削除する

    請求書の取引先に未割当前払金および仮払金、または貸方票が存在する場合は、警告が表示されます。適切なメニューで取引先の未決済取引をクリックし、利用可能な伝票を表示します。

  • 支払合意の適用 (tfcmg1230m000)

    支払合意を使用する場合、先に支払合意を適用してから支払バッチを処理する必要があります。詳細については、支払合意の使用を参照してください。

  • 支払の処理 (tfcmg1240m000)

    セッションの目的: 現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000) セッションで設定された値に従って、支払をバッチに統合します。銀行リレーションの割当 に説明されているように、各取引の銀行リレーションが検索されます。

関連セッション

現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000) セッションの関連パラメータの値に応じて、支払の処理 (tfcmg1240m000) セッションで構成をクリックすると、次のセッションが開始されます。

  • 支払手順のバッチ番号 (tfcmg1521m000) > 支払の銀行の割当 (マニュアル) (tfcmg1251m000)
    銀行リレーションを取引に自動的に割り当てることができない場合、支払の銀行の割当 (マニュアル) (tfcmg1251m000) セッションまたは銀行を口座引落にマニュアル割当 (tfcmg4251s000) セッションが自動的に開始されるので、ユーザは取引に使用する銀行リレーションを選択します。
  • 支払の監査 (tfcmg1255m000)

    このセッションで、支払バッチが検証されます。次のデータのチェックと検証が行われます。

    • 支払予定額が、支払権限 (tfcmg1100m000) セッションで承認された支払先取引先および任意払ごとの支払可能限度額を超えるかどうか
    • 全請求書に有効な支払方法が割り当てられているかどうか
    • 外注先取引先からの請求書が、ブロック口座から支払われるかどうか
    • 取引先の銀行口座および住所の詳細
    • 財務取引先グループ
    • 支払方法に対して定義された中間ステップの転記データ
    • 個別払および原価スタンディングオーダ支払の転記データ
    • 銀行リレーション詳細
    • 支払/回収方法 (tfcmg0540m000) セッションで国際銀行口座必須チェックボックスがオンの場合、取引先の IBAN。次に XML 支払/回収レイアウト (tfcmg0524m000) BIC を表すタグが必須で選択になっていることを前提に、取引先の取引銀行の BIC が監査されます。

    検出されたエラーのレポートが出力されます。問題の解決後、支払の処理 (tfcmg1240m000) セッションを実行してください。

    支払予定額が承認済の支払可能限度額を超えた場合は、支払通知 (tfcmg1609m000) セッションで調整を行うことができます。

  • 送金レターの出力 (tfcmg1270m000)
    支払方法で送金レターが必須の場合、送金レターの出力 (tfcmg1270m000) セッションが自動的に開始されます。送金レターには、請求書および個々の支払に関する詳細が記載されます。