期日計算方法

請求書または支払スケジュールラインの期日を決定するには、いくつかの方法があります。

支払条件 (tcmcs0113s000) セッションで、次の期日計算方法のいずれかを選択することができます。

  • 即時
  • 月末
  • 支払の期間タイプが日数の場合にのみ、以下が適用されます。

    • 15 日間の最終日
    • 10日間の最終日
    • 週の最終日
即時

即時期日計算方法では、単に支払期間が伝票日付に追加されるだけです。

購買請求書 PUR 20000123 の明細は次のとおりです。

  • 伝票日付は 2007 年 2 月 23 日です。
  • 支払期間は 10 日間です。
  • 支払期間のタイプは日数です。
  • 期日計算方法は即時です。
  • 固定支払日は指定されていません。

期日は、伝票日付プラス支払期間で計算されます。

計算結果の期日は 2007 年 3 月 5 日になります。

月末

月末方法では、期日計算用に次の 2 つの付加的な係数を選択することができます。

    • 期日計算の優先順位
      期日計算の優先順位が月末の場合、請求書が作成された月の末日が取り上げられ、それに支払期間が加えられます。
    • 期日計算の優先順位が支払期間の場合、まず伝票日付に支払期間が加えられます。次に、その結果の日付が属する月の末日が期日として使用されます。
  • 期日タイムフェンス

    このフェンスにより、それ以前に請求書が作成されていなければならない月の固定日が定義されます。請求書の伝票日付が期日フェンスよりも後の場合、ひと月全体が計算に加えられます。

購買請求書 PUR 20000456 の明細は次のとおりです。

  • 伝票日付は 2007 年 2 月 23 日です。
  • 支払期間は 10 です。
  • 支払期間のタイプは日数です。
  • 期日計算方法は月末です。
  • 期日フェンスは 20 (月の 20 日) です。
  • 期日計算の優先順位は月末です。
  • 固定支払日は各月の 5 日、15 日、および 25 日です。

計算結果の期日は 2007 年 4 月 15 日になります。この計算は次のとおりです。

  • 期日計算の優先順位が月末なので、請求書が作成された月の最終日を採用することが指定されます。この場合は 2007 年 2 月 28 日になります。
  • 期日フェンスは月の 20 日です。これは、伝票日付が 2 月 20 日以前の場合、請求書の期日計算は 2 月から開始されることを意味します。この例は 20 日より後であるため、翌月の末日 (2007 年 3 月 31 日) が計算基準として使用されます
  • 期日は支払期間を当月の終了日に追加することによって計算されます。この場合の計算結果は 2007 年 4 月 10 日になります。
  • この日付は次の固定支払日まで延長する必要があります。これは期日が 2007 年 4 月 15 日であることを意味します。

この例の場合、タイムフェンスおよび期日計算の優先順位による影響は、次のとおりです。

  • タイムフェンス
    伝票日付が 2007 年 2 月 13 日の場合、タイムフェンス (2007 年 2 月 20 日) を超えない限り、期日は 2007 年 3 月 15 日です。
  • 期日計算の優先順位

    期日計算の優先順位が支払期間の場合は、結果の期日は 2007 年 3 月 31 日になります。この計算は次のとおりです。

    • 優先順位によって、まず支払期間を伝票日付に加えなければならないことが決定されます。次に、その結果の日付が属する月の末日が使用されます。
    • その結果が (移動時に) タイムフェンスより後の日付の場合、期日は翌月に入れる必要があります。
    • 期日は伝票日付プラス支払期間で計算され、2007 年 3 月 5 日となります。この日付は月の 20 日より前なので、日付を月末まで移動することができます。したがって、結果として算出される期日は 2007 年 3 月 31 日です。

期間タイプが月数の場合、期日計算方法が月末で、期日計算の優先順位が適用なしでなければなりません。

購買請求書 PUR 2000789 の明細は次のとおりです。

  • 請求日は 2007 年 3 月 25 日です。
  • 支払期間は 3 です。
  • 期間タイプは月数です。
  • 期日計算方法は月末です。
  • 期日フェンスは 20 (月の 20 日) です。

計算結果の期日は 2007 年 7 月 31 日になります。この計算は次のとおりです。

  • 計算方法は月末であり、これは期日がその月の末日以降でなければならないことを意味します (優先度は適用されません)。
  • タイムフェンスは 20 です。伝票日付が月の 20 日 (2007 年 3 月 20 日) より前の場合は、伝票日付の月に対してのみ条件が有効となります。この例は 20 日以降であるため、翌月の末日 (2007 年 4 月 30 日) が使用されます。
  • 期日は、支払期間を当月の最終日に追加することにより決定され、2007 年 7 月 31 日となります。
15 日間の最終日

2 週間の開始日は、1 日、15 日および 29 日です。

購買請求書 PUR 20000123 の明細は次のとおりです。

  • 伝票日付は 2007 年 2 月 23 日です。
  • 支払期間は 10 日間です。
  • 支払期間のタイプは日数です。
  • 期日計算方法は15 日間の最終日です。
  • 固定支払日は指定されていません。

伝票日付の翌々週の最初の日付に支払期間を追加して、期日が計算されます。

2007 年 2 月 23 日の翌々週の最初の日付は、2007 年 3 月 1 日になります。

結果として算出される期日は、2007 年 3 月 1 日 + 10 日 = 2007 年 3 月 11 日です。

10日間の最終日

期日計算方法が10日間の最終日の場合、伝票日付の次の 10 の倍数日後の最初の日付に支払期間を追加して、期日が計算されます。10 の倍数日の期間開始日は、各月の 1 日、11 日、21 日 および 31 日です。

購買請求書 PUR 20000123 の明細は次のとおりです。

  • 伝票日付は 2007 年 2 月 13 日です。
  • 支払期間は 10 日間です。
  • 支払期間のタイプは日数です。
  • 期日計算方法は10日間の最終日です。
  • 固定支払日は指定されていません。

伝票日付の翌々週の最初の日付に支払期間を追加して、期日が計算されます。

2007 年 2 月 13 日の次にくる 10 の倍数日後の最初の日付は、2007 年 2 月 21 日になります。

結果として算出される期日は、2007 年 2 月 21 日 + 10 日 = 2007 年 3 月 2 日です。

週の最終日

期日計算方法が週の最終日の場合、伝票日付の翌週の最初の日付に支払期間を追加して、期日が計算されます。週の最初の日付は、ツール の会社 (ttaad1100m000) セッションから取得されます。

購買請求書 PUR 20000123 の明細は次のとおりです。

  • 伝票日付は 2007 年 2 月 13 日です。
  • 支払期間は 10 日間です。
  • 支払期間のタイプは日数です。
  • 期日計算方法は週の最終日です。
  • 会社 (ttaad1100m000) セッションでは週の最初の日が日曜日に当ります。
  • 固定支払日は指定されていません。

伝票日付の翌週の最初の日付に支払期間を追加して、期日が計算されます。

2007 年 2 月 13 日の翌週の最初の日付は、2007 年 2 月 17 日になります。

結果として算出される期日は、2007 年 02 月 17 日 + 10 日 = 2007 年 2 月 27 日です。