移動ルール

移動額合計は、数量としてもまた割合としても示すことができます。また所在または勘定科目にしたがって資産を移動することもできます。資産の移動に適用するルールは以下のとおりです。

一般移動ルール

次の一般移動ルールが適用されます。

  • 追加転記は資産の移動には影響しません
  • 資産とともに追加転記または経済的回収データが移動されることはありません。したがって、追加転記または経済的回収を移動先資産で行う場合、この資産に対して調整を行う必要があります
  • シフト計数は新しい資産へと繰り越されることはありません。これらは自動的にリセットされます
  • 配分メモは宛先資産にはコピーされません
資産の移動

資産の移動 (tffam1203m000) セッションで、資産を数量別または割合別に移動できます。数量別に分割されている資産の移動は割合別に、割合別に分割されている資産の移動は数量別に行うことができます。

割合別に資産を移動する場合、LN が移動する資産の総費用に対する割合を指定します。数量別に資産を移動する場合、LN が移動する資産の合計数量に対する割合を指定します。

注意

一括移動 (tffam8211m000) セッションで資産グループを移動する場合

一括移動 (tffam8211m000) セッションで、資産の分割方法に係わらず割合別に資産を移動する必要があります。

数量と割合の移動ルール:

数量別および割合別移動には次のルールが適用されます。

  • 資産の合計数量を超えて移動することはできず、少数点以下、たとえば 1.5 などを移動することもできません
  • 合計数量が 1 である資産については、部分的な移動を記録することはできません。合計数量が 1 の資産をすべて移動した場合、LN は移動先の合計数量を 1、移動元をゼロに設定します
  • 数量によって分割されている資産を数量によって移動する場合、各配分ラインに入力する移動先数量は、そのラインのソース数量を超えることはできません
  • 割合によって分割されている資産を数量によって移動する場合、各配分ラインに入力する移動先数量の合計はソース資産の合計数量を超えることはできません。しかし、それ以外は各ラインの割合とは関係ない値を入力することができます
  • 割合別に資産を移動する場合、入力した移動先割合の合計の 100 % を超えて移動することはできません。100 % 以下にしてください。各配分ラインに対して、移動先割合が移動元資産に入力した割合を超えることはできます
  • 割合別に移動する場合、入力した移動先の割合は移動する移動元資産の総費用に対する割合を示し、移動する各ラインの金額の割合を示すものではありません
  • 単一の資産を数量別に移動する場合、LN は数量が表す割合を計算し、原価に適用します。計算の結果が少数になる場合、LN は整数に丸めます。この計算の結果が、LN によって移動される数量になります
  • 一括移動では、LN はすべての条件を満たしたレコードを移動して、そうでないレコードを拒否します

たとえば、合計数量が 4、原価が 10,000 の資産があり、そのうちの 3 つを移動する場合、LN はこの割合を 75 % であると計算して、移動元資産の合計原価を 7,500 ドルに減らします。

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