調整 - 複数会社の様相

調整データは、統合取引が転記された財務会計に格納されます。結果として、関係会社間とグループ間取引では、各財務会社において借方データと貸方データがログに記録されます。調整データ (tfgld495) テーブルを財務会社間で共有しないと、借方取引と貸方取引を一緒に表示できません。

最善の結果を得るには、調整 (tfgld495) テーブルを会社間で共有しないようにする必要があります。複数会社の環境において最も一般的な要件は、調整を法的エンティティレベルまたは企業単位レベルで実施することです。財務会社は通常、法的エンティティに対応するため、設定を非共有にする必要があります。また、設定を非共有にすることで、テーブルサイズが低減されます。なぜなら、非共有の場合、調整データが複数の物理テーブルに分割されるためです。

購買オーダについては、次の状況が発生します。

  • 購買オフィスが財務会社 100 にリンクされる
  • 入庫した倉庫が財務会社 200 にリンクされる

関連する転記が、異なる調整グループと異なる財務会社に表示されます。

統合伝票タイプ: 倉庫受取/入庫
転記元帳勘定調整グループ金額財務会社
借方在庫在庫 11580200
貸方中間輸送中間輸送 11580200

 

統合伝票タイプ: 購買オーダ/入庫
転記元帳勘定調整グループ金額財務会社
借方中間輸送中間輸送 11580200
貸方未着買掛金未着買掛金 31580100

 

統合伝票タイプ: 購買請求書の承認
転記元帳勘定調整グループ金額財務会社
借方未着買掛金未着買掛金 31580100
貸方登録済請求書なし1580100

 

調整グループ内では関連する取引が同時に存在します。ただし、中間輸送 1在庫 1 調整グループの調整データは財務会社 200 に格納され、未着買掛金 3 調整グループの調整データは、財務会社 100 に格納されます。未着買掛金 3 調整グループではエンティティ間で残高が均衡しています。

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