調整設定を変更するには

調整設定が完了して使用可能な状態になったら、それを変更すべきではありません。ただし、初期の段階で適合の必要性が生じることを見込んで、調整設定の変更および調整可能性の維持のための機能が LN に用意されています。

注意

調整データのアーカイブ/削除済の場合、調整設定を変更した場合に、次の調整エリアでは調整可能性に常に影響が及びます。

  • 在庫
  • 委託在庫
  • 組立ライン仕掛品

これは、これらの調整グループの貸方入力と借方入力が異なるビジネスオブジェクトに属しているためです。

調整要素を変更するには

調整グループ (tcfin0120m000) セッションのすべての調整要素の記録 チェックボックスがオンの場合、統合取引ごとに利用可能なすべての調整要素の値が 「調整取引 (tfgld495)」 テーブルにログ記録されます。

調整を初めて設定するときは、調整グループに対してこのチェックボックスをオンにすることをお勧めします。調整グループの設定が適切であることを確認した後、パフォーマンス向上の目的に、このチェックボックスをオフにするとよいでしょう。このチェックボックスがオフの場合、調整グループに割り当てられている調整要素のみが LN でログ記録されます。

調整グループ (tcfin0120m000) セッションの適切なメニューで、調整要素の変更をクリックします。すると、調整要素の変更 (tcfin0220m000) セッションが開始されます。このセッションで、新規の調整要素を調整グループに割り当てることができます。

すべての調整要素の記録 チェックボックスがオンの場合、その取引に使用可能な要素がすべてログ記録されます。これは、すでにログが記録されている取引についても新規の調整要素が利用可能であることを意味します。一方、すべての調整要素の記録 チェックボックスがオフの場合、ログ記録済の取引に対しては新規の調整要素の値を利用することができません。調整要素にもとづくこれらの取引の調整は不可能になります。

調整データのログを変更するには

調整グループ (tcfin0120m000) セッションの調整データの記録チェックボックスがオンの場合、すべての統合取引のログが 「調整取引 (tfgld495)」 テーブルに記録されます。

[調整データの記録] チェックボックスがオフの場合、調整グループに属す統合伝票タイプの取引だけが 「統合取引 (tfgld482)」 テーブルに記録されます。そのデータは財務会計にマッピングし転記できますが、調整には使用できません。

調整を初めて設定するときは、どの調整グループに対しても [調整データの記録] チェックボックスをオンにすることをお勧めします。後で、パフォーマンス向上の目的に、終了勘定のような使用しない調整グループに対しては調整データの記録チェックボックスをオフにするとよいでしょう。

さらに、統合マッピング体系の設定にもとづいてどの調整グループを使用しないかを判断して、それらのグループのチェックボックスをオフにします。