購買スケジュールラインのクラスタ化

クラスタは、複数の非参照スケジュールラインを 1 つの購買発行にグループ化するために使用されます。

クラスタでは、次のことを実行できます。

  • 処理が必要なスケジュールラインの数を減らす。特に、厳密な計画をまだ必要としないラインをグループ化できます。
  • スケジュール発生元に関係しないスケジュールラインの明確な概要を発注先に提供する。
クラスタ化の条件

1 つの購買スケジュールについて、発生元のみが異なるいくつかのスケジュールラインを同じ特徴で生成できます (購買元取引先、出荷元取引先、発行タイプ、出荷基準スケジュール/納入基準スケジュール、および通信方法が同じ)。これらのスケジュールラインは、1 つの購買発行で保存されますが、特定期間内の異なる計画入庫 (または計画出荷日時) を持つことができます。スケジュールラインが、スケジュールの適用可能なセグメントセットから派生する適用可能なセグメントによって決定される特定期間にある場合、購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションでクラスタ化してまとめることができます。

注意

スケジュールラインは、購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションで次のフィールドが同じ場合にのみ、同じ購買発行ライン詳細でクラスタ化されます。

  • 購買単位
  • 購買価格単位
  • 価格
  • 倉庫
  • 住所
  • オプションリスト ID
  • 免税
  • 課税国
  • 税金コード
  • 自己の税金番号
  • 取引先課税国
  • 取引先税金番号
  • 免税理由
  • 免税証明書
  • 優先製造元製品番号
  • 製造元
  • 購買スケジュールラインにリンクされている MPN セットの内容
  • 品目改訂

次のフィールドは、スケジュール数量から派生しますが、共通情報で定義されています。これらのフィールドも、複数のスケジュールラインを 1 つの発行ライン詳細にクラスタ化するために同じである必要があります。

  • 購買の棚卸単位への変換係数
  • 価格の棚卸単位への変換係数
  • 長さ
  • 高さ

購買発行の税金のフィールドの使用方法は、購買契約パラメータ (tdpur0100m300) セッションの購買発行ラインレベルの税金フィールドの値によって異なります。

クラスタ化用のセグメントセットの使用

スケジュールラインをクラスタ化するには、まず次のスケジュール発行日を決定する必要があります。この日付は、スケジュールの適用可能な出庫パターンから導出されます。このパターンのデフォルト値は、購買契約ラインロジスティックデータ (tdpur3102m000) セッションまたは品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000) セッションから取得されます。

注意
  • パターンは、パターン (tcccp0690m000) セッションで定義できます。
  • スケジュールラインがクラスタ化されるのは、発行日に指定された時間からではなく、スケジュール発行日の 00:00 からです。
  • 発行タイプ: 資材発行
  • 次のスケジュール発行日: 1999 年 7 月 26 日 10:00 時

資材発行セグメントセットのセグメント:

セグメントセグメント時間単位セグメント期間
11
24 週間1
34 週間1

 

スケジュールラインのスケジュール (SCH001) 所要量:

位置番号発生元計画入庫日数量
10EP23/07/9915
20EP26/07/9910
30マニュアル28/07/9910
40EP03/08/9915
50マニュアル10/08/9915
60EP24/08/9920
70EP31/08/9920

 

クラスタラインの作成:

発行番号発行改訂スケジュール番号発行位置開始日終了日数量
REL0010SCH001126/07/9901/08/9920
REL0010SCH001202/08/9929/08/9950
REL0010SCH001330/08/9926/09/9920

 

スケジュールラインが、次のスケジュール発行日から計算され、1 週間に含まれる場合、それらすべてが 1 つの発行ライン詳細 (セグメント 1) にクラスタ化されます。この期間の後、次の 4 週間に含まれるすべてのスケジュールラインは別の発行ライン詳細 (セグメント 2) にクラスタ化されます。その後の 4 週間に含まれるスケジュールラインは、最後の発行ライン詳細にクラスタ化されます。

注意
  • 入庫基準スケジュールについて、次のスケジュール発行日よりも前に計画入庫/出荷日があるスケジュールラインが存在する場合、これらのラインは購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションで即時所要量として挿入されます。
  • 2 つのセグメント間に未定義の期間があると、この時間ギャップを埋める別のセグメントが自動的に追加されるため、この時間ギャップに該当するスケジュールラインもクラスタ処理に含まれるようになります。この新しく生成されたセグメントの期間内にあてはまるすべてのスケジュールラインは、1 つの発行ライン詳細にクラスタ化されます。詳細は、次の情報を参照してください: セグメントセットの使用
  • セグメントセットの最初のセグメントの最初のセグメント時間単位が4 週間、またはに設定されており (これらはいずれも活動の開始点が 「月曜日」 であるセグメント時間単位です)、計算されたスケジュール発行日が 「月曜日」 にならない場合、何日かはクラスタ化処理から除外できます。詳細は、次の情報を参照してください: セグメントセットの使用
クラスタ化するスケジュールラインの全体的な処理
  1. スケジュールラインをクラスタ化するには、発行ラインの生成 (tdpur3222m000) セッションを実行します。クラスタ化されたスケジュールラインは、購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションで保存され、状況は作成済になります。購買発行 (tdpur3121m000) セッションでリンクされた発行ラインの状況も作成済になります。
  2. 状況が作成済の発行ライン詳細に合意し、発行ライン詳細を変更しない場合、発行ラインの承認 (tdpur3222m100) セッションでライン (詳細) を承認できます。購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションのクラスタ化されたラインと購買発行 (tdpur3121m000) セッションの発行ラインの状況は、スケジュール済になります。
  3. 最終レポートチェックボックスがオンに設定されている購買発行の出力 (tdpur3422m000) セッションでスケジュール済状況の発行ラインが出力されるか、または EDI メッセージが自動的に生成されて送信されると、購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションのクラスタ化されたラインと購買発行 (tdpur3121m000) セッションの発行ラインの状況が送信済になります。
クラスタ化されたスケジュールラインの更新

購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションで作成済状況のクラスタ化されたスケジュールラインをチェックし、これらのラインをこのフォーマットで承認しない場合、またはスケジュール済状況のクラスタ化されたスケジュールラインをチェックし、このフォーマットで発注先にラインを送信しない場合には、ラインを更新できます。非参照スケジュールの発行ライン (詳細) を更新するには、次のステップを実行します。

  1. 購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションでレコードを選択します。
  2. 購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションの適切なメニューで、購買スケジュールラインをクリックし、購買スケジュールライン (tdpur3111m000) セッションを開始します。
  3. 更新するスケジュールラインをダブルクリックして、変更を行います。
  4. 購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションの適切なメニューで、発行の更新をクリックします。発行が、スケジュールラインについて行った変更で更新されます。
クラスタ化されたスケジュールラインの更新

発注先がクラスタ化されたラインに基づいて商品を送付し、その商品がブランケット倉庫オーダに倉庫管理で入庫されると、次のルールに基づいて入庫数量が各プッシュスケジュールラインに割り振られます。

入庫数量は、即時または確定タイプの購買スケジュールラインの中で、所要量が満たされていないもっとも古いラインについて、購買スケジュールライン (tdpur3111m000) セッションの入庫数量フィールドに記入されます。詳細は、次の情報を参照してください: ブランケット倉庫オーダ

購買スケジュールラインは次の場合満たされていません。

  • 納入数量がオーダ数量より少ない
  • オーダ数量が納入数量と等しいが、承認数量と不合格数量の合計が納入数量より少ない
注意
  • 計画所要量タイプでは、スケジュールラインに入庫を作成できません。
  • 満たされていない購買スケジュールラインが見つからない場合、商品を購買スケジュールで入庫できません。