効率係数
効率係数を使用して、リードタイム計算の際に可変の日次能力を考慮に入れます。
日次能力の変動には、さまざまな理由が考えられます。たとえば、休暇シーズンの作業人員の減少や繁忙期の追加作業人員の雇用などにより、日によって利用可能な計画時間に多少の差が生じます。
効率係数のデフォルト値は 1.0 です。
効率係数を定義するには
効率係数は、共通情報のカレンダーおよび期間モジュールでカレンダーを設定するときに定義できます。
次の表に、効率係数を定義するための方法をいくつか示します。
作業内容... | 使用するセッション... |
作業時間タイプにデフォルトの効率係数を定義する |
作業時間タイプ (tcccp0103m000)
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特定の曜日にデフォルトの効率係数を定義する |
標準カレンダー (tcccp0140m000)
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周期的な日付に効率係数を定義する |
カレンダー周期 (tcccp0144m000)
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特定の日付のデフォルトの効率係数を上書きする |
カレンダー作業時間 (tcccp0120m000)
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複数のカレンダーと利用性タイプの効率係数を変更する |
効率係数および能力の更新 (tcccp0225m000)
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効率係数を変更したら、カレンダーを更新する必要があります。次のいずれかの方法を使用します。
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カレンダーの更新 (tcccp0226m000) セッションを実行します。
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カレンダー作業時間 (tcccp0120m000) セッションで、カレンダーの更新をクリックします。
効率係数を変更したら、カレンダーの更新 (tcccp0226m000) セッションを使用するか、またはカレンダー作業時間 (tcccp0120m000) セッションでカレンダーの更新をクリックして、カレンダーを更新します。
特定の日付で有効な利用性係数を表示するには、カレンダー作業時間 (tcccp0120m000) セッションを使用します。必ずカレンダーを更新してください。
効率係数を使用するには
LN は効率係数を次の目的に使用します。
- 資源が平均よりも効率的に動作できる場合があることを考慮に入れる。たとえば、ある従業員が午後よりも午前中によく働く場合、時間間隔 09:00 - 12:00 のカレンダーラインに 1.1 の効率係数を入力できます。
- 作業を行うために追加資源を雇用した場合、作業のリードタイムが短くなることを考慮に入れる。
注意
効率係数と能力利用率を混同しないよう注意してください。
- 効率係数は、関連するカレンダーを使用したリードタイム計算の結果に影響します。つまり、この係数は作業の速さに影響します。
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能力利用率とは、資源が利用されている割合を表す情報です。