カレンダー階層

このトピックでは、カレンダーの構造について説明します。

カレンダーはすべて、デフォルトのデータを提供する親カレンダーを持つことができます。このため、親カレンダーに例外を定義するだけですみます。さらに、計画処理で、カレンダーの日付範囲外の日付について、問合せが発生した場合、LN では、親カレンダーからの情報を使用します。

まずは、もっとも一般的なカレンダーからカレンダー構造の定義を始めます。より限定的なカレンダーを定義したら、カレンダーコード (tcccp0110m000) セッションの親カレンダーフィールドにそのカレンダーの親カレンダーのコードを入力します。さらに、この子カレンダーを別のカレンダーの親として使用することができます。カレンダーを更新すると、LN では、カレンダー作業時間 (tcccp0120m000) セッションに、上位レベルのカレンダーから導出された詳細を含め、あらゆるカレンダー詳細が表示されます。

子カレンダーでは、さらに作業時間を追加し、特定の日付に使用不能であることを示すマークを付けることができます。

グラフィカルブラウザでカレンダー階層を表示するには、カレンダーの参照 (tcccp0550m100) セッションを使用します。

注意

派生パスの先頭に会社カレンダーを置いておくと便利ですが、別のカレンダーを選択してもかまいません。

開始日と終了日

子カレンダーは、親カレンダーの時間枠を超えることはできません。つまり、子カレンダーの開始日を親カレンダーの開始日より以前に設定することはできず、また子カレンダーの終了日を親カレンダーの終了日より以降に設定することもできません。

ただし、親カレンダーの有効期限の一部についてのみ有効であるカレンダーは定義できます。計画処理でカレンダーの日付範囲外のカレンダー詳細が必要になった場合、LN では親カレンダーの詳細を使用します。

カレンダーに親がなく、そのカレンダーの有効期限外の日付について計画でカレンダー詳細が必要になった場合、LN は標準カレンダーを考慮します。

カレンダー作業時間

カレンダー作業時間 (tcccp0120m000) セッションでは、それぞれの日付について有効なカレンダー詳細を表示できます。特定の日付の詳細が親カレンダーまたは標準カレンダーから派生している場合、派生元フィールドはまたは標準カレンダーになります。

1 つの日付について、8:00-12:00 や 13:00-17:00 など、複数の作業時間をカレンダーに割り当てることができます。ただし、別のソースから派生した複数の時間間隔を同じ日付に割り当てることはできません。カレンダー内の特定の 1 日について、次のいずれか 1 つの条件に当てはまらなければなりません。

  • すべての作業時間が標準カレンダーから派生している。
  • すべての作業時間が親カレンダーから派生している。
  • すべての作業時間がカレンダー周期から派生している。
  • カレンダー使用不能期間 (tcccp0119m000) セッションの指定により、その日は使用不能である。
  • その日付のすべての作業時間がカレンダーにマニュアルで定義されている。

すでに派生作業時間を持つ日付にさらに作業時間を挿入する場合、LN では次のオプションを選択できます。

  • その日付の派生作業時間を子カレンダーにコピーし、その作業時間について派生元フィールドをマニュアルに設定します。
  • 子カレンダーの派生作業時間を削除します。
  • 挿入処理をアボートします。
カレンダー検索パス

計画処理で特定の従業員またはその他の資源についてカレンダーが見つからない場合、LN では、部署企業単位に定義されているカレンダーを検索し、最後に会社カレンダーを検索します。計画処理ではすべて、LN アプリケーションで定義されている、固定のカレンダー検索パスが使用されます。この検索パスは常に会社カレンダーで終わり、定義してある親カレンダーとは独立しています。