予算管理
Infor LN 10 の新機能
このトピックでは、予算管理モジュールの機能を説明します。予算管理モジュールは、Infor LN 10 に導入されています。
予算管理は、予算関連の業務取引を追跡および管理する統合情報システムです。このモジュールを使用すると、財務マネージャは予算を管理する方法と日時を正確に定義することができます。システムによってリアルタイムで予算チェックが行われるため、未承認取引による損失が防止されます。
財務会計パッケージの予算管理モジュールは、会計機能と予算機能を基本の業務プロセスに統合する設計になっています。会計分配は、要求エンティティ、販売業者、購買商品などの該当する方針レベルから取得されます。約定引当および実現された予算の発生元と使用状況を取得することで、継続的に財務状況が確認されます。
予算管理モジュールにより、ロールアップ構造における会計資金と予算資金の関係が自動的に決まります。例外が発生した場合は、関連する条件ワークフローによってその例外が適切に処理されます。
予算管理モジュールは、次の予算活動に対応しています。
予算方針管理
このモジュールを使用すると、予算マネージャは、予算を管理するための財務会社規模の方針を設定できます。予算管理方針 (tfbgc0110m000) セッションの設定によって、各種伝票に対する予算の管理方法が決まります。
予算構造
予算ロールアップ構造と予算レベル (予算金額を含む) を定義できます。
予算管理ダッシュボード
予算管理ダッシュボードは、管理者が予算、予算取引、および予算例外を完全に管理できるモニタリングツールです。
To-Do リスト
伝票ユーザと予算管理者を対象とした例外リストです。例外を 1 件ずつ順番に処理できます。
予算編成権限
このモジュールは、ユーザまたは役割の権限と予算勘定に対応しています。
例外処理
このモジュールでは、強力かつ柔軟に予算例外を分析して解決できます。
予算残高
予算残高は、金額、クラス、期間、または予算勘定別に表示されます。予算残高の種類として、配分、コミットメント、債務、受取経費、経費、その他の利用可能金額があります。
予算データのインポートおよびエクスポート
予算管理者は、外部ファイルでメンテナンスされている予算データをインポートできます。新規のデータをインポートして処理することができます。外部ファイルにデータをエクスポートすることも可能です。
予算の再編成/再構築
予算を再編成したり再構築したりすることができます。予算管理を使用すると、予算マネージャは既存の予算構造を新規の予算構造に変換できる一方で、既存の予算勘定と総勘定元帳勘定のマッピングをそのまま維持できます。
予算修正
予算管理者は、会計年度のどの時点でも予算の変更や修正を行うことができます。
予算振替
予算管理を使用すると、予算管理者は 1 つの予算勘定から別の予算勘定への予算振替を行うことができます。
予算調整
予算管理者は、予算管理残高に直接調整を加えることができます。予算調整を入力して予算管理残高を修正できるのは、予算に誤りがあるか、またはマネージャが将来の取引を見越して予算を引き当てる場合に限ります。
調整
予算取引と総勘定元帳取引の間で差異が生じることがあります。この場合に、予算取引と総勘定元帳取引の調整を行うことができます。
年末処理
年末処理では、予算金額とそれに関連した予算取引が新規会計年度の新予算に移されます。予算管理者は、新予算を定義するか、旧予算の取引と金額を新予算にコピーする必要があります。年末処理で予算勘定関係を使用して、新予算勘定を旧予算勘定にリンクさせることができます。
レポート
予算、方針、取引、予算勘定残高を比較するためのレポートを生成できます。また、予算例外と調整取引のリストをするためのレポートを生成することもできます。
問合せ
複数の年度間で予算残高、予算勘定、予算金額を比較することができます。また、総勘定元帳で予算金額と実際金額を比較することも可能です。総勘定元帳勘定別予算勘定 (tfbgc1130m100) セッションには、特定の総勘定元帳勘定に使用される予算勘定を表示できます。