前払分割払請求書

たとえば、造船のような長期プロジェクトの場合、商品納入前に取引先に対して前払を要求することができます。取引先に前払金の請求書を送付する際には、前払分割払請求書または前受金要求の金額を別個の統制勘定に転記する必要があります。税額は、前払請求書の支払い時に転記する必要があります。

Infor LN FP2

Infor LN FP2 では、前受金要求に対して別個の統制勘定を使用できなかったため、請求済前払分割払および支払済前払分割払の両方が同じ元帳勘定に転記されていました。

Infor LN FP3 の新機能

Infor LN FP3 で前払分割払請求書用に導入された機能としては、次のものがあります。

  • 前受金要求統制勘定

    各財務取引先グループについて、販売タイプごとの前払分割払請求書用に個別の統制勘定を定義することができます。

    前受金要求の統制勘定は、取引先グループ別統制勘定 (tfacr0515m000) セッションに新規に用意された統制勘定 (前払請求書/前払要求) フィールドで選択することができます。この勘定は、LN の請求で前払分割払請求書を転記したときに請求書の転記先となります。

  • 請求済/支払済前受金要求に対する別個の元帳勘定

    レポート作成の目的に請求済前払分割払と支払済前払分割払を区別するには、請求済/支払済の前払分割払を別個の元帳勘定にマップして転記します。

個別元帳勘定をサポートするにあたって、次の変更が行われました。

  • 会社パラメータ (tfgld0103s000)

    支払前払分割払の分離勘定チェックボックスが追加されました。請求済/支払済前払分割払に対して別々の元帳勘定を使用するには、このチェックボックスをオンにします。このチェックボックスがオフの場合、前払分割払請求書関連取引がすべて同じ元帳勘定に転記されます。

  • 現預金管理パラメータ (tfcmg0100s000)

    前払分割払の統合取引が未転記の場合、前払分割払請求書の回収取引を作成したときには、新規の前払分割払の前に前払請求書/前払要求を支払うフィールドで、LN で実行されるアクションを選択できます。

  • マッピング体系 (tfgld4573m000) セッションで、新規の統合伝票タイプを支払済前受金勘定にマップする必要があります。

    新たに作成された統合伝票タイプは、次のとおりです。

    • 販売オーダ/前払分割払 (10002094)
    • 販売オーダ/前払分割払 (支払済) (10002093)
    • 為替差/中間収益 (50420012)
注意

個別元帳勘定を使用できるのは、販売オーダに対する前受金要求のみです。プロジェクト請求書またはサービス請求書に対しては、前受金要求を設定することができません。

次の処理では、請求済/支払済前払分割払の個別元帳勘定が LN でサポートされません。

関連トピック