XML ファイル処理の構成 (datrg1225m000)

セッションの目的: トリガーにより作成される XML ファイルの設定を入力します。

このセッションは、トリガー (datrg1100m000) セッションの処理を構成...コマンドにより開始されます (処理テンプレート = 「XML ファイルを作成」 の場合)。

XML ファイル処理を構成するには、次の手順を実行します。

  1. このダイアログのフィールドを入力して、処理設定を指定します。ディレクトリパス、転送タイプ、対象ホスト名などを指定します。詳細については、オンラインフィールドヘルプを参照してください。
  2. 変換スクリプト...コマンドを実行することもできます。これによりテキストエディタが起動するので、必要に応じて変換スクリプトを入力できます。詳細については、変換スクリプトを参照してください。
  3. ファイル転送タイプ = 「標準 FTP」 の XML ファイル処理に対しては、パスワードを別のダイアログで指定します。XML ファイル処理を保存すると、自動的にパスワードの入力 (datrgpwd ) ダイアログが開始されます。このダイアログは、パスワードを変更...コマンドを使用してマニュアルで起動することもできます。

標準 FTP を基準とした XML ファイル処理を保存するときには、指定のパラメータを使用してファイル転送が実行できるかどうかがチェックされます。このチェックに失敗すると、メッセージが表示されます。

「XML ファイルを作成」 処理を使用すると、実行時に次のようなことが発生します。

  • 使用可能な場合、変換スクリプトが実行されます。
  • 次に、固有なファイル名が生成され、XML コードが指定のローカルパス上のファイルに書き込まれます。
  • 最後に、定義されている場合はファイル転送が実行されます。
注意点

この機能を正常に使用できるようにするには、次の条件を満たす必要があります。

対象ホストおよびパスを使用でき、FTP デーモンが対象ホストで実行中であること

FTP デーモンが既知のポートにインストールされ、bshell が実行中のシステム上の etc/services ファイルに指定されていること

etc/services ファイルの位置はプラットフォームに依存します。

ユーザ名 「anonymous」 や 「ftp」 のサポートは、リモート ホストでの FTP デーモンの構成により異なります。

標準のファイル転送を使用すると、ファイルはバイナリ モードで移動されます。標準の ASCII 転送はプラットフォーム間で互換性がないためです。生成されたプログラムをカスタマイズすれば、ASCII 転送を実現できます。

また、(キャリッジリターンやラインフィードの点での) Unix 環境と Windows 環境の違いは影響が無いので、それらの変換は行われないことに注意してください。

ファイル転送に指定プログラムが選択されている場合、指定のファイル転送プログラムファイルが存在するかどうかだけがチェックされます。

パフォーマンスに関する注意

「XML ファイルを作成」 処理は、非常に大容量のボリュームには適しません。この点について以下に説明します。ここに記載されている数字は単なる目安であり、状況により異なることに注意してください。

1 分当たり 5,000 行をファイルにエクスポートする交換スキームがあるとします。ファイルを書き出す代わりにイベントを作成し、イベントごとにトリガーを呼び出します。

トリガーに処理が実装されていない場合、速度は元の速度に相当します。ただし、トリガーに 「XML ファイルを作成」 処理を定義している場合、例として、速度は 1 分当たり 350 イベントに減少します。また、追加でファイル転送を使用する場合、例として、速度はさらに 1 分当たり 25 イベントに減少します。

「XML ファイルを作成」 処理では 1 イベントに 1 ファイルが作成されるので、オーバーヘッドが高めになることに注意してください。また、ファイルが別のアプリケーションから選択、処理、および削除されない場合、ディレクトリ内のファイル数が徐々に増加し、パフォーマンスにも影響します。

注意

このセッションはモーダルダイアログです。このセッションを終了し、トリガー (datrg1100m000) セッションに戻ると、処理の設定が変更されている場合はトリガープログラムが自動的に再生成されます。

関連トピック

 

ローカルパス
作成されるトリガーファイルの保存に使用するフォルダまたはディレクトリ
ファイル転送タイプ
実行するファイル転送のタイプ。以下のオプションがあります。
  • なし: ローカルパスにファイルが作成された後は、それ以上の処理は行われません。
  • 標準 FTP: ファイルは標準 FTP プログラムを使用して移動されます。
  • 指定プログラム: オペレーティングシステム上のユーザ定義のプログラムが呼び出されます。このプログラムは、ファイル転送プログラムフィールドで指定します。
ファイル転送プログラム
ファイル転送タイプ = 「指定プログラム」 の場合のみこのフィールドを編集できます。

オペレーティングシステムプログラム (バッチスクリプトや実行可能プログラムなど) のプログラム名を入力できます。たとえば、このスクリプトを使用して、作成された XML ファイルを別のシステムにコピーすることができます。実行時に、ファイル転送プログラムは 1 つのパラメータ、すなわち、ローカル XML トリガーファイルのファイル名 (パスを含む) により呼び出されます。

ホスト名
ファイルの転送先となるホスト (システム)。このフィールドは、ファイル転送タイプ = 「標準 FTP」 の場合のみ編集できます。
ユーザ名
標準 FTP に使用するユーザ (アカウント) 名。このフィールドは、ファイル転送タイプ = 「標準 FTP」 の場合のみ編集できます。別個のダイアログで、指定ユーザのパスワードを入力します。
転送先パス
ファイルの転送先となる対象ホスト上のパス。このパスは、標準 FTP ソリューションにより、または、ファイル転送プログラムに対する 3 番目のパラメータとして使用されます。

対象システム上のパスを参照する方法は、そのシステムにおける FTP の設定により異なります。すべてのパスが 「可視」 であるとは限らず、ファイルシステムの特定の位置を示すために別名が使用される場合もあります。たとえば、C:\Workflow\Data\Triggers は、「workflow-triggers」 と参照しなければならない場合があります。

注意

転送先パスが特定のファイル転送プログラムにコード化されている場合は、このフィールドを空にすることができます。

このフィールドは、ファイル転送タイプ = 「標準 FTP」 の場合のみ編集できます。

転送後にローカルファイルを削除
このチェックボックスをオンにすると、転送の完了後にローカルファイルが自動的に削除されます。

すべての XML ファイルを維持する場合 (推奨されません)、または特定のファイル転送プログラムによりローカルファイルが削除される場合のみ、このチェックボックスをオフにします。

このフィールドは、ファイル転送タイプ = 「なし」 の場合は編集できません。