トリガー (datrg1100m000)

セッションの目的: トリガーを追加、更新、または削除します。

トリガーを定義するには、次の手順を実行します。

  1. プログラムのパス条件テンプレート、および処理テンプレートなどのトリガープロパティを指定します。これらのプロパティの詳細については、フィールドヘルプを参照してください。
  2. 何らかの条件を使用する場合は、条件を構成...コマンドを実行してトリガー条件を定義します。選択した条件テンプレートにより、テキストエディタから条件スクリプト (Baan C コード) を入力するか、セッションで条件を入力します。詳細は、条件テンプレートフィールドのフィールドヘルプを参照してください。
  3. 処理を構成...コマンドを実行して、トリガーで実行する処理を定義します。選択した処理テンプレートにより、テキストエディタからスクリプト (Baan C コード) を入力するか、セッションで処理を構成します。詳細は、処理テンプレートフィールドのフィールドヘルプを参照してください。
注意

トリガープログラム (ライブラリオブジェクト) は自動的に生成されます。詳細は、ランタイム構成要素を参照してください。

トリガーを削除すると、トリガーのランタイムファイルも削除されます。

トリガーを追加または更新する場合は、プログラムのパスを指定します。パスを設定または変更する際に、パスがまだ存在していない場合は、パスを作成するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。パスを変更すると、トリガーのランタイムファイルが新しいディレクトリに移動します。

トリガーをコピーすると、構成設定もコピーされます。

ランタイム構成要素

トリガーロジックは、実行時にファイルシステムのライブラリオブジェクトに保持されます。このオブジェクトはトリガー構成要素から生成され、プログラムのパスフィールドに指定されたディレクトリに記録されます。

このディレクトリには、次のファイルが生成される場合があります。

  • <トリガー>.src (生成されたソースを含む)
  • <トリガー>.bak (既存のソースが再生成された場合は、以前に生成されたソースを含む)
  • <トリガー>.dll (コンパイル済みのオブジェクトを含む)
  • <トリガー>.err (コンパイルエラーがあれば、そのエラーを含む)

新しいトリガーを追加すると、空のランタイムファイルがただちに生成されます。処理または条件を変更すると、ライブラリソースおよびオブジェクトは自動的に (再) 生成されます。

(再) 生成中は、次のようなことが発生します。

  • <トリガー>.src ファイル (存在する場合) が <トリガー>.bak に移動します。
  • 新しい <トリガー>.src ファイルが、処理と条件を基準として生成されます。
  • ソースファイル <トリガー>.src がオブジェクト <トリガー>.dll にコンパイルされます。エラーが発生すると、<トリガー>.err ファイルにはコンパイルエラーと警告が含まれます。

 

トリガー
トリガーの ID。論理名を使用できます。
記述
トリガーの記述。このフィールドの入力はオプションです。
プログラムのパス
生成されるトリガーのランタイムライブラリが配置されるディレクトリ

パスを変更すると、トリガーのランタイムファイルが削除され、新しいランタイムファイルが新しいディレクトリに生成されます。詳細は、ランタイム構成要素を参照してください。

このフィールドへの入力は必須です。

条件テンプレート
条件テンプレートにより、条件の構成方法が決まります。

ドロップダウンリストボックスから、次のいずれかの条件テンプレートを選択します。

  • なし:
    チェックする条件がありません。受信するすべてのトリガーイベントは処理されます。
  • 添付スクリプト:
    条件は、トリガーに添付されるテキスト (条件スクリプト) にコード化されます。条件を構成...コマンドを実行すると、テキストエディタが起動します。このコマンドを初めて実行すると、(ほとんど) 空の条件テンプレートが生成されます (関数ヘッダといくつかの仕様、およびほとんど空の関数本体で構成されます)。このテンプレートを Baan C コードで埋めます。トリガー条件スクリプトの詳細については、添付の条件スクリプトを構成するにはを参照してください。
  • ダイアログによる構成:
    条件はダイアログにより作成されます。条件を構成...コマンドを実行すると、トリガー条件の構成 (datrg1110m000) セッションが開始されます。
処理テンプレート
このフィールドを使用して、トリガーにより実行される処理の構成方法を選択します。

ドロップダウンリストボックスから、次のいずれかの処理テンプレートを選択します。

  • 添付スクリプト:
    処理は、トリガーに添付されるテキストにコード化されます。このテキストをテキストエディタで開くには、処理を構成...コマンドを実行します。このコマンドを初めて実行すると、(ほとんど) 空の処理テンプレートが生成されます。この新しいテンプレートは、関数ヘッダといくつかの仕様、およびほとんど空の関数本体で構成されます。この処理テンプレートを Baan C コードで埋めます。トリガー処理スクリプトの詳細については、添付の処理スクリプトを構成するにはを参照してください。
  • 散開:
    トリガーが、他の複数のトリガーを順に呼び出します。トリガーで複数の処理を同時に行う場合や、トリガーで複数の条件を使用する場合は、散開処理が役立ちます。このような状況では、他の複数のトリガーを呼び出すトリガーを定義します。呼び出されたトリガーは、並列条件または処理を順次実行します。処理を構成...コマンドを実行すると、散開処理の構成 (datrg1120m000) セッションが開始されます。
  • XML ファイルを作成:
    トリガーは、XML ファイルにイベントを書き込みます。処理を構成...コマンドを実行すると、XML ファイル処理の構成 (datrg1225m000) セッションが開始されます。「XML ファイルを作成」 処理は、大容量のボリュームには適さないことに注意してください。詳細は、XML ファイル処理の構成 (datrg1225m000) セッションのオンラインヘルプで、パフォーマンスに関する注意を参照してください。

将来的に、他の処理テンプレートが追加される可能性があります。

デバッグ
このフィールドは、ランタイムプログラムをデバッグモードで生成する必要があるかどうかを示します。デバッグモードは、プログラムのエラー検索に役立ちます。プログラムの段階的な実行、変数の追跡などが可能です。詳細は、6.1 Programmer's Guideの 「Debugger」 を参照してください。

 

条件を構成...
トリガー条件を定義するには、このコマンドを使用します。選択した条件テンプレートに応じて、テキストエディタまたはセッションで条件を構成します。
処理を構成...
トリガーで実行する処理を定義するには、このコマンドを実行します。選択した処理テンプレートに応じて、テキストエディタまたはセッションで条件を構成します。
プログラムを生成
条件または処理の設定を変更しない場合に、トリガーのランタイム構成要素を明示的に再生成するには、このコマンドを使用します。

ほとんどの状況で生成は自動的に行われるので、通常このコマンドは必要ありません。たとえば、プログラムのパスフィールドで指定されたディレクトリにトリガーのランタイムファイルを書き込みできないことから生成に失敗した場合など、このコマンドが必要になる場合もあります。詳細については、「ランタイム構成要素」 を参照してください。