週バケット計画

一般に、LN は (計画または実際の) 製造オーダすべてを詳細に計画します。各製造オーダには、間のオーダリードタイムが最小となる特定の開始日と終了日があります。

(計画または実際の) 製造オーダに対する代替計画方法は、週バケット計画です。週バケット計画の考え方というのは、1 週間以内にあるオーダの正確な順序が計画では決定されず、工程で決定されるということです。

基本手順

品目 - 工順 (tirou1101m000) セッションで、ある特定の工順に対して週バケット計画を使用するように指定できます。これを行うには週バケット計画チェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにすると、オーダに属する全作業が週バケット計画によって計画されます。

基本的な考え方は、LN が週全体をカバーするようにオーダを引き伸ばすということです。あるワークセンタで実行される全オーダ (または、これらのオーダのいくつか) に対して週バケット計画を使用すると、これらのオーダの具体的な順序を工程に任せることができます。

以下のケースは最も簡単な週バケット計画の適用例です。

  • オーダリードタイムが 1 週間未満です
  • オーダの全作業が同じワークセンタ (資源) で実行されます
後方計画

後方計画 (企業計画で計画オーダを生成するのに使用される) の場合、週バケット計画は次のように実行されます。

  • オーダの終了日が週の終わりと一致しない場合、オーダの終了日は前の週の終わりに移動します。
  • 最初の作業の開始日は週の始めに移動します (この作業の終了日は変更されません)。結果として、特定の作業にリンクしていない展開済所要量のすべて、および最初の作業にリンクしている展開済所要量のすべてが、週の始めに置かれます。
注意
  • オーダの通常のリードタイムが 1 週間より長い場合、週バケット計画は 2 週間以上にオーダを引き伸ばします。
  • 種々のワークセンタ (資源) で実行される作業をオーダが含む場合にも、週バケット計画のロジックが適用されます。最初の作業だけが引き伸ばされ、それによってオーダが全体として週全体 (または数週間) をカバーします。
  • (計画または実際の) 製造オーダの終了日をマニュアルで設定する場合、LN はそれ以降その終了日を移動しません。代わりに、Infor ERP は開始日を週 (オーダのリードタイムによっては前の週) の始めに設定します。
前方計画

前方計画の場合、最終作業の終了日を週の終わりに前方移動することによって週バケット計画が適用されます。効果は主に週バケットの後方計画に似ています。違いは、前方計画ではマニュアルで開始日を週の始めに設定する場合にのみオーダが週全体をカバーするという点だけです。後で開始日を設定する場合、LN はその開始日を移動しません。この場合、オーダは週の残り (およびオーダのリードタイムによっては、それ以後の 1 週間または数週間) をカバーすることになります。