マニュアル販売請求書

固定資産の除売却時などに、関連する販売オーダまたはその他のタイプのオーダがない請求書を作成するには、マニュアル販売請求書を作成することができます。

マニュアル販売請求書転記データ

次の方法でマニュアル販売請求書の貸方転記の転記データを指定できます。

マニュアル販売請求書を設定するには
  1. マッピングの定義
    マッピング体系 (tfgld4573m000) セッションで、マニュアル販売請求書/収益分析統合伝票タイプのマッピングを定義します。
  2. マニュアル販売パラメータの定義

    請求パラメータ (cisli0100m000) セッションを使用すると、次のマニュアル販売パラメータを入力できます。

    • 転記データを指定するデフォルトの方法を指定するには、元帳コードの使用チェックボックスをオンまたはオフにします。元帳コードの使用チェックボックスをオンにした場合、マニュアル販売請求書データ - ライン (cisli2525m000) セッションで引き続き元帳コードフィールドを空にして、統合元帳勘定およびディメンションを使用できます。
    • マニュアル販売請求書のデフォルトマニュアル販売元帳勘定およびディメンションを入力します。借方項目は取引先統制勘定に転記されます。
    • 貸方項目のデフォルト元帳コードを入力することもできます。
    • マニュアル販売オーダヘッダディメンションチェックボックス。このチェックボックスをオンにすると、マニュアル販売請求書データ - ライン (cisli2525m000) セッションでマニュアル販売請求書ヘッダを作成するときに、統制勘定に適用するディメンションを選択できます。
    • マニュアル販売請求書の直接処理にデフォルトで適用される、請求要求テンプレートおよび請求要求の追加設定
    • 請求書の伝票番号の生成に使用されるデフォルトの取引タイプとシリーズ
マニュアル販売請求書を作成するには
  1. マニュアル販売請求書データ (cisli2520m000) セッションで、新規作成をクリックしてマニュアル販売請求書ヘッダを作成します。マニュアル販売請求書データ (cisli2120s000) 詳細セッションが開始されます。
  2. 必須データを入力します。
  3. 統制勘定フィールドに、請求先取引先が属している財務取引先グループの統制勘定が表示されます。請求パラメータ (cisli0100m000) セッションでマニュアル販売オーダヘッダディメンションチェックボックスをオンにした場合は、統制勘定のディメンションを入力できます。
  4. 請求書ラインを作成するには、適切なメニューからラインを選択します。マニュアル販売請求書データ - ライン (cisli2525m000) セッションが開始されます。
  5. 新規作成をクリックし、詳細セッションを開始します。
  6. 請求書データを入力します。

    資産除売却チェックボックスをオフにした場合、請求パラメータ (cisli0100m000) セッションで定義されたマニュアル販売元帳勘定および元帳コードがデフォルトで表示されます。別の元帳勘定を入力したり、請求パラメータ (cisli0100m000) セッションで元帳コードの使用チェックボックスをオンにした場合は、元帳コードを入力したりデフォルト元帳コードを受け入れたりすることができます。マニュアル販売元帳勘定は貸方項目の転記に使用します。

    資産除売却チェックボックスをオンにした場合、請求パラメータ (cisli0100m000) セッションからデフォルトの資産除売却勘定が使用されます。

  7. 必要に応じ、テキストエディタボタンをクリックして請求書ラインに詳細テキストを追加できます。詳細については、請求書にテキストを出力するにはを参照してください。
  8. 複数の請求書ラインを入力する場合は、ステップ 5 ~ 7 を繰り返します。
  9. データを保存してから、マニュアル販売請求書データ (cisli2520m000) セッションを使用して請求書ヘッダのデータを保存し、この詳細セッションを終了します。

新規に作成されたマニュアル販売請求書は、保留状況に設定されます。

マニュアル販売請求書を処理するには

マニュアル販売請求書はマニュアル処理または直接処理することができます。

  • 直接処理

    マニュアル販売請求書を直接処理するには、請求パラメータ (cisli0100m000) セッションでデフォルトの請求要求テンプレートおよび請求要求の追加設定を入力しておく必要があります。

    1. マニュアル販売請求書データ (cisli2520m000) セッションで、処理する請求書を選択します。
    2. 適切なメニューから、直接処理を選択します。

      確認を求めずに請求書が自動的に処理されます。次のアクションが実行されます。

      • 状況を確認済に変更
      • 請求書を構成
      • マニュアル販売に関するデフォルトのテンプレート追加設定に基づき、請求パラメータ (cisli0100m000) セッションで直接処理用に定義されているデバイスに請求書を出力
      • 請求書の金額を転記
      • 状況を転記済に変更
  • マニュアル処理

    マニュアル販売請求書をマニュアル処理するには

    1. 新規に作成されたマニュアル販売請求書は、保留状況に設定されます。状況を確認済に変更するには、次のいずれかを実行します。

      • 請求可能ラインの一括確認 (cisli2219m000) セッションで、マニュアル販売請求書チェックボックスをオンにして、確認をクリックします。保留状況になっていたマニュアル請求書の状況がすべて確認済に変わります。
      • マニュアル販売請求書データ - ライン (cisli2525m000) 概要セッションで請求データラインを選択し、適切なメニューから確認をクリックします。
    2. 請求手順の説明にしたがって、マニュアル販売請求書の請求要求を作成して処理します
固定資産の除売却

処分済の固定資産に対するマニュアル販売請求書を作成および処理する場合は、次の点に注意してください。

  • 請求パラメータ (cisli0100m000) セッションで、デフォルト資産除売却勘定およびディメンションを入力します。勘定科目表 (tfgld0508m000) セッションの固定資産の統合フィールドが除売却となっている元帳勘定を入力します。
  • マニュアル販売請求書データ - ライン (cisli2525m000) セッションで、資産除売却チェックボックスをオンにします。これで資産を選択できるようになります。LN では、請求パラメータ (cisli0100m000) セッションからデフォルトの資産除売却勘定が使用されます。
  • 請求書の転記を実行すると、バッチが生成されます。資産状況を除売却済に設定するには、財務会計でバッチをファイナライズする必要があります。資産除売却の中間収益で記述される統合取引が作成されます。

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