不合格在庫を処理するには

不合格在庫 (whwmd2570m000) セッションでは、不合格在庫の受入、返却、または廃棄が行えます。不合格数量、受入済数量、廃棄済数量、引当済数量、および返品数量を表示することもできます。廃棄または返却がなされた商品については、バックオーダが作成されます。

注意

在庫処分機能を使用する場合、不合格在庫の処理は異なります。詳細は、次の情報を参照してください: 在庫処分

不合格在庫の受入

不合格在庫を受け入れるには、次のステップを実行します。

  1. 数量フィールドに、受け入れたい品目の数量を入力します。
  2. 理由フィールドに、タイプが不合格在庫の受入の理由コードを入力します。
  3. 商品の受入を選択すると、不合格品目が受け入れられます。

ユーザが不合格商品を受け入れると、次のような操作を実行します。

  • 会計取引のない調整オーダを作成し、この調整オーダを自動的に処理します。在庫処理パラメータ (whinh0100m000) セッションの循環棚卸オーダ履歴チェックボックスがオンの場合、処理済調整オーダは、処理済み循環棚卸オーダラインの削除 (whinh5251m000) セッションを使用して削除後に、処理済み調整オーダ履歴 (whinh5570m000) セッションに保存されます。
  • オリジナル購買オーダラインを発生元とする入庫ラインを作成します。購買オーダライン上の不合格数量は、不合格判定の後で受け入れられる数量によって減少します。この入庫ラインを直接確認するには、入庫ライン確認チェックボックスをオンにします。
  • 不合格在庫 (whwmd2570m000) セッションの受入済在庫数量フィールドと最終処理日フィールドを更新します。
  • 検査のためにブロックされていた不合格在庫のブロックを解除します。
  • 次のフィールドに数量がある場合は減らします。

    • 入庫ライン所有権 (whinh3521m000) セッション
      不合格在庫の処理
    • 不合格数量 (不合格単位)
    • 不合格在庫内
    • 入庫ラインロット/シリアル (whinh3123m000) セッション
      不合格数量を処理
    • 不合格在庫数量
不合格在庫の破棄

不合格在庫を破棄するには、次のステップを実行します。

  1. 数量フィールドに、破棄したい品目の数量を入力します。破棄予定数量は、棚卸単位で指定しなければなりません。
  2. 理由フィールドに、タイプが不合格在庫の破棄の理由コードを入力します。
  3. 商品の廃棄を選択すると、不合格品目が破棄されます。

ユーザが不合格商品を廃棄すると、次のような操作を実行します。

  • 検査のためにブロックされていた不合格在庫のブロックを解除します (廃棄できるようにするために必要なステップ)。
  • 次のフィールドに数量がある場合は減らします。

    • 入庫ライン所有権 (whinh3521m000) セッション
      不合格在庫の処理
    • 不合格数量 (不合格単位)
    • 不合格在庫内
    • 入庫ラインロット/シリアル (whinh3123m000) セッション
      不合格数量を処理
    • 不合格在庫数量
  • 不合格商品にバックオーダを作成します。
  • 会計処理のない調整オーダを作成します。
  • 廃棄済在庫数量フィールドと最終処理日フィールドの値を更新します。
不合格在庫の返品

不合格在庫を出荷元取引先に返品するには、次のステップを実行します。

  1. 購買オーダ (tdpur4100m000) セッションで次の条件に該当する購買オーダを作成します。
    • 購買オーダタイプは、不合格在庫の設定で指定されている設定に従う必要があります。
    • 正しいオリジナル伝票タイプを、オーダオーダ入庫、またはスケジュールから選択します。
    • オリジナル伝票番号は、不合格在庫 (whwmd2170s000) セッションのオーダフィールドにも表示される番号でなければなりません。
  2. 購買オーダ (tdpur4100m000) セッションで、オーダラインを選択し、不合格商品を返品するオーダラインを選択します。選択したラインが新しく作成した購買オーダにコピーされます。新しい購買オーダラインの数量は、オリジナル購買オーダラインの、不合格品目保管場所にある処理予定数量になります。返品予定数量は、購買オーダライン (tdpur4101m000) セッションで修正できます。(オーダラインボタンは、ステップ 1 に従って指定した購買オーダを保存したときに使用可能になります。)
  3. 倉庫管理へ購買オーダを発行 (tdpur4246m000) セッションで、この購買オーダラインを倉庫に発行します。倉庫オーダ (whinh2100m000) セッションで処理タイプが出庫の倉庫オーダが作成され、出庫オーダライン (whinh2120m000) セッションで出庫オーダラインが作成されます。
  4. 手順別活動 (whinh0106m000) セッションで指定された出庫手順の活動を実行します。勧告済の出庫オーダラインによって、不合格商品が返品対象として引き当られます。
  5. 手順別活動 (whinh0106m000) セッションで指定された出荷手順の活動を実行します。
  6. 該当の出荷が次のいずれかのセッションで確認済の場合、返却済在庫数量フィールドの値および最終処理日フィールドの値を更新します。
    • 出荷 (whinh4130m000)
    • 出荷 - ライン (whinh4131m000)
    • 積荷 (whinh4140m000)
    • 出荷および積荷の凍結/確認 (whinh4275m000)