承認と検査

多くの倉庫 (すべての倉庫ではない) では、検査は入庫または出庫の商品フローに含まれています。したがって、LN において、検査手順はオプションです。入庫済品目および出荷される品目を検査できます。検査は、倉庫検査 (whinh3122m000) セッションで実行できます。たとえば、次のような理由で検査を行います。

  • 新しい発注先にオーダした商品の品質をチェックするため
  • 品質に関する問題履歴がある発注先を監視するため
  • 発送確定保管場所への移送中に破損した出庫商品の品質をチェックするため
入庫済品目の検査

倉庫管理で入庫済品目を検査できるようにするには、次のデータを設定する必要があります。

  • 保管場所が管理されている倉庫の場合、その倉庫に検査タイプの保管場所が存在しなければなりません。倉庫 (whwmd2500m000) セッションで、倉庫に保管場所を設定するかどうかを指定できます。倉庫 - 保管場所 (whwmd3100s000) セッションで、倉庫の保管場所を指定できます。
  • 入庫済商品の倉庫オーダラインに対して検査手順を指定する必要があります。検査手順の最初の活動は、倉庫検査 (whinh3122m000) セッションにする必要があります。
  • 購買品目については、次のチェックボックスの少なくとも 1 つをオンにする必要があります。次のチェックボックスのいずれかをオンにすると、購買オーダライン (tdpur4101m000) セッションの検査チェックボックスがオンになるか、オンにできるようになります。
    • 品目 - 購買 (tdipu0101m000) セッションの検査チェックボックス
    • 品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000) セッションの検査チェックボックス
    • 出荷元取引先 (tccom4121s000) セッションの検査チェックボックス

検査が必要な品目が入庫したら、倉庫検査 (whinh3122m000) セッションで、検査品目の数量に対応した承認レコードを作成します。

倉庫検査 (whinh3122m000) セッションを使用して、商品の承認、拒否、または破棄を実行できます。廃棄済数量は承認数量の一部になり、在庫から削除されます。廃棄済数量が承認数量の一部になるのは、廃棄商品についても発注先に代金を支払わなければならないためです。廃棄商品についても発注先に代金を支払わなければならないのは、通常、商品はテストのため、または発注先の責任ではない何らかのアクシデントによって廃棄されることがあるためです。

1 つの入庫ライン上で複数の検査を実行できます。これには、次のような利点があります。

  • 1 つの入庫ラインについて複数の不合格理由を示すことができます。
  • オーダ全体の検査を待たずに、承認済商品のプットアウェイを行うことができます。

不合格商品の詳細については、不合格在庫を参照してください。

発生元が ASC 生産のオーダの検査が完了すると、このオーダの状況は完了になります。詳細は、次の情報を参照してください: 完成した一般品目を保管するには

品質

入庫後に、品質に関連する活動が、品目、オーダ、または発注先に適用可能かどうかをチェックします。適用される場合、品質によって検査が実行され、倉庫検査 (whinh3122m000) セッションによって検査結果がレポートされます。品質の検査結果が必須ではない場合、これらの検査結果を倉庫検査 (whinh3122m000) セッションで実行できます。検査結果を倉庫検査 (whinh3122m000) セッションで承認することで、必ず検査結果を確認しなければなりません。この承認により、検査手順を続行できるようになります。

品質が適用されない場合、倉庫管理で該当のオーダに関する検査が必要かどうかをチェックします。導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000) セッションの品質管理 (QM) フィールドで、品質を導入するかどうかを指定できます。品質管理パラメータ (qmptc0100m000) セッションでは、品質を使用するオーダのタイプを指定できます。

出荷予定品目の検査

出庫品目を検査したい場合、関連する出庫オーダに対して出庫手順を定義する必要があります。出庫手順の最終活動は、倉庫検査 (whinh3122m000) セッションにしなければなりません。

一般的に出庫品目は、検査場所ではなく発送確定保管場所で検査されます。品目が不合格となった場合、その不合格品目について理由コードが記載された調整オーダを自動的に生成および処理します。調整オーダは、調整オーダ履歴 (whinh5570m000) セッションで表示できます。承認数量が出荷されます。

1 つの出荷ライン上で複数の検査を実行できます。これには、次のような利点があります。

  • 1 つの出荷ラインについて複数の不合格理由を示すことができます
  • オーダ全体の検査を待たずに、承認済商品を出荷できます