作業オーダ活動 (tswcs2110m000)

セッションの目的: 作業オーダ活動をメンテナンスします。作業オーダ活動はすべて活動管理モジュールで定義された参照活動に基づいたものである必要があります。参照活動を使用しない場合は、作業オーダ活動を記述で識別できます。

1 つの参照活動、マスタ工順工順オプション、または作業を選択して、(シリアル番号付) 品目に対するメンテナンスを計画および実行できます。マスタ工順、工順オプション、および作業は、参照活動で識別されます。

活動管理モジュールで参照活動に対して定義されたデフォルトのデータ (たとえば、活動継続期間、必要な材料、必要な時間、または必要な工具) を修正できます。新規作業オーダ活動に対するデフォルトのトランザクション時間は、現在の時間です。トランザクション時間は、参照活動のバージョンの識別にも使用されます。

このセッションでは、次のことを実行できます。

  • 活動の計画時間を修正する
  • 実際の時間を入力する
  • 検査の実際の結果を入力する
  • 作業オーダ活動ラインに工順を追加する
  • 作業オーダ活動に資源所要量を追加する

作業オーダの計画フェーズ中、作業オーダ準備フェーズ中、および実行フェーズ中には、作業オーダに活動を追加できます。作業オーダ状況はフリー計画、または発行済でなければなりません。状況が発行済の外注作業オーダには、活動を追加できません。

 

作業オーダ
作業オーダを識別するシリーズコード

先頭空番号 (tcmcs0150m000) セッションで、作業オーダ番号グループに対してシリーズを定義できます。作業オーダの番号グループは、作業オーダパラメータ (tswcs0100m000) セッションで設定されます。

作業オーダ
作業オーダの記述は、次の順序で選択されます。
作業オーダ状況
作業オーダの現在の状況です。作業オーダ状況は、作業オーダ処理の各種フェーズの制御に使用されます。

作業オーダ状況は、状況がフリーまたは計画であればいつでも変更できます。作業オーダの発行後、作業オーダ活動を次の状況に更新するには、作業オーダ活動をすべて完了する必要があります。

作業オーダ/作業オーダ活動の状況

品目
メンテナンスの実行を要する品目またはシリアル番号付品目
記述
品目の記述
シリアル番号
シリアル番号付品目のシリアル番号
活動ライン
活動ラインには、作業オーダに対して実行する必要のある参照活動またはマスタ工順が表されます。活動ラインは連番で識別されます。
活動ライン
作業オーダ活動の現在の状況。作業オーダ活動状況は、作業オーダ活動の各種フェーズの制御に使用されます。

作業オーダ活動の活動状況は、作業オーダ状況に関係します。各作業オーダ値に対して想定可能な活動状況値を、次の表に示します。

オーダ状況活動状況
フリーフリー
計画フリー、計画、取消
発行済フリー、計画、発行済、完了、承認、クローズ、取消
完了完了、承認、クローズ、取消
承認承認、クローズ、取消
クローズクローズ

 

作業オーダ状況は、状況がフリーまたは計画であればいつでも変更できます。作業オーダの発行後、作業オーダ活動を次の状況に更新するには、作業オーダ活動をすべて完了する必要があります。

マスタ工順
マスタ工順を識別する参照活動。参照活動 (tsacm1101m000) セッションから選択されます。
注意
  • 作業オーダの品目がシリアル番号付の場合、品目のシリアル番号はマスタ工順のシリアル番号付品目範囲内に収まらなければなりません。
  • 作業オーダヘッダ上に指定されたサービス部署は、活動管理モジュールの参照活動にリンクされた活動グループにリンクする必要があります。
  • マスタ工順が使用されるのは、作業オーダパラメータ (tswcs0100m000) セッションで [マスタ工順の使用] チェックボックスがオンになっている場合です。
連番
作業オーダの活動の連番
参照活動
実行する必要がある参照活動マスタ工順作業に対して指定された参照活動を 1 つまたは複数入力できます。
注意
  • 作業オーダを実行する義務がメインサービス部署にある場合、選択可能な参照活動は、参照活動 (tsacm1101m000) セッションでメンテナンスの必要な品目用に定義されたもの、およびメインサービス部署用に定義されたものに限られます。
  • 活動状況が発行済完了承認クローズ、または取消の場合、参照活動を修正できません。
  • 作業オーダパラメータ (tswcs0100m000) セッションの参照活動必須チェックボックスがオンの場合、参照活動の入力は必須です。
  • シリアル番号付品目は、参照活動 (tsacm1101m000) セッションで参照活動用に定義されたシリアル番号付品目範囲に属していなければなりません。
発効時間
参照活動が最初に有効になる日時
注意

発効時間および失効時間は参照活動 (tsacm1101m000) セッションで定義され、変更管理されます。

失効時間
参照活動が最初に有効になる日時
注意

発効時間および失効時間は参照活動 (tsacm1101m000) セッションで定義され、変更管理されます。

記述
作業オーダ活動の記述。参照活動 (tsacm1101m000) セッションの参照活動を使用しない場合、作業オーダ活動を識別する記述をマニュアルで入力できます。
注意

参照活動を入力した場合、参照活動記述を参照活動 (tsacm1101m000) セッションから選択できます。

検索引数
作業オーダ活動の検索引数。検索引数は記述から派生します。
メンテナンス済数量
作業オーダ処理の 1 つまたはすべてのステップが正常に行われた、メンテナンス済の品目または部品の数
ワークセンタ
作業オーダ活動が実行されるワークセンタ

参照活動の活動グループをワークセンタに追加できるのは、次の場合です。

  • 参照活動 (tsacm1101m000) セッションで参照活動を定義するとき

たとえば、「消去」 活動グループに属している消去活動は、消去のための設備が利用できるワークセンタ内で実行する必要があります。

チェックリスト
作業オーダ活動の実行に使用できるチェックリスト
検索理由
検査の結果を識別するコード
検索テキスト
このチェックボックスがオンの場合、検索理由にテキストが追加されています。

関連トピック

承認実行者
活動を承認したサービス従業員。この従業員は、必要な承認のスキルを保持している必要があります。
承認時間
活動状況が承認に変更された日時
最早開始
作業オーダ活動の実行を開始することが可能な最も早い時間

最初の作業オーダ活動を作業オーダの最早開始時間に等しくするためのデフォルト値です。後続の作業オーダ活動の最早開始時間 (EST) を計算するには、次の公式を使用します。

 現在の活動の EST = 前回の活動の EST + 前回の活動の継続期間
最遅終了
作業オーダ活動の実行を終了することが可能な最も遅い時間

最終の作業オーダ活動を作業オーダの最遅終了時間に等しくするためのデフォルト値です。先行する作業オーダ活動の最遅終了時間 (LFT) を計算するには、次の公式を使用します。

 前回の活動の LFT = 次回の活動の LFT - 次回の活動の期間
アポイントメント
このチェックボックスがオンの場合、作業オーダ活動に対するアポイントメントが存在するとき、最早開始時間および最遅終了時間はアポイントメント (tsmdm0123m000) セッションでしか修正できません。
注意

有効在庫チェックが実行され、計画開始時間が変更されると、このチェックボックスはオフになります。

関連トピック

有効在庫日付
指定された予備部品が倉庫で利用可能な有効在庫日付
注意

有効在庫日付が最早開始時間より後の場合、最早開始時間が有効在庫日付と同じ日付に設定されます。計画納入日も有効在庫日付に一致するように変更されます。

次の場合、有効在庫日付が生成されません。

  • 有効在庫チェックで日付が生成されない場合
  • 倉庫に品目がない場合
  • マスタ計画がない場合
  • 品目がマスタ計画範囲に含まれない場合
有効在庫チェック
有効在庫チェックにより計画開始時間またはアポイントメントが変更されたことを示します。

関連トピック

キュー時間
デフォルトの計画キュー時間は、ワークセンタのキュー時間に等しくなります。ワークセンタのキュー時間は、サービス部署 (tsmdm1100m000) セッションで定義されます。
キュー時間
時間を表す単位。期間の時間単位は、一般サービスパラメータ (tsmdm0100m000) セッションで定義されます。
段取時間
作業オーダ活動の計画段取時間。段取時間は、一般サービスパラメータ (tsmdm0100m000) セッションで定義された時間の単位で表されます。
労務実行時間
計画労務実行時間は、時間パラメータの単位で表されます。
機械実行時間
計画機械実行時間は、時間パラメータの単位で表されます。
活動継続期間
オーダ活動の継続期間は、段取時間および実行時間の合計です。機械実行時間および労務実行時間を入力できます。両方の実行時間のいずれか長い方を使用して、オーダ活動継続期間が計算されます。

オーダ活動の段取時間は 1 時間です。段取時間中は、メンテナンス従業員がオーダを準備します。機械実行時間は 3 時間です。機械実行時間の最初の 1 時間で、メンテナンス従業員が機械の運転調整を行います。

時間時間
段取時間1
機械実行時間3
労務実行時間2

 

結果のオーダ活動継続期間: 4 時間 (段取時間 + 機械実行時間)

開始
作業オーダ活動の実行開始が計画されている時間。計画開始時間は、オーダ活動期間および計画終了時間に基づいて (再) 計算されます。決定をクリックすると、計画開始時間がカレンダーに基づいて (再) 計算されます。
注意

計画開始時間は、次の条件を満たしている必要があります。

  • 最早開始時間以降
  • 最遅終了時間以前
終了
作業オーダ活動を終了しなければならない計画時間。計画終了時間は、オーダ活動期間および計画開始時間に基づいて (再) 計算されます。決定をクリックすると、計画終了時間がカレンダーに基づいて (再) 計算されます。
注意

計画終了時間は、次の条件を満たしている必要があります。

  • 最早開始時間以降
  • 最遅終了時間以前
開始
作業オーダ活動に対する作業が開始された日時
終了
作業オーダ活動に対する作業が終了した日時
番号1
マスタ工順のサブセット。事前に定義された、実行可能な一連の作業。各作業は、固有の連番によって識別されます。
適用範囲タイプ
作業オーダ活動の適用範囲タイプは、財務会計で一般作業オーダ活動原価の適用に使用されます。
注意

財務会計において実際原価を記帳した後は、適用範囲タイプが変更不可になります。ただし、財務会計において記帳された仕掛品原価については、適用範囲タイプを変更できます。

見積
作業オーダにリンクされたメンテナンス販売オーダ見積
見積ライン
作業オーダ活動にリンクされたメンテナンス販売オーダ見積ライン
外注
このチェックボックスがオンの場合、作業オーダの活動が外注されます。
購買元取引先
作業オーダ活動をサードパーティが実行する場合に、購買元取引先を識別するコード

関連トピック

サービス/原価品目
外注された作業オーダ活動を識別する原価品目またはサービス品目を入力します。購買オーダラインに活動を追加することはできないので、品目を使用する必要があります。
注意

外注品目を入力する場合、外注を識別する購買元取引先の定義も必要になります。

関連トピック

計測タイプ
計測のコード
記述
コードの記述またはコード名
位置
品目が存在する位置の識別子
記述
コードの記述またはコード名
計測日
計測が実行される日時
取消理由
作業オーダ活動を取り消す理由
注意

このフィールドの値は、作業オーダの取消 (tswcs2260m000) セッションの取消理由フィールドをもとにデフォルト設定されます。

取消の開始
このチェックボックスがオンの場合、作業オーダ活動の取消が開始されます。
注意

このチェックボックスは活動の取消が開始されたことを示します。活動の取消は、その活動がクローズされた後でのみ行われます。

取消時間
作業オーダ活動の取消日時
注意

このフィールドの値は、作業オーダの取消 (tswcs2260m000) セッションの取消日付フィールドをもとにデフォルト設定されます。

記述
コードの記述またはコード名
組立活動
部分組立品を完成品目に組み立て直す作業オーダ活動のコード

 

有効在庫チェックの実行
選択された作業オーダ活動に対して有効在庫チェックを実行し、有効在庫日付を更新します。

「品目、数量、倉庫または納期が変更されると、再び有効在庫チェックが実行されて有効在庫日付が更新されます。」

関連トピック

物的資源
このオプションを選択すると、作業オーダ活動に 「物的資源 - 組立」 を追加できます。
計算
活動期間、計画終了時間、および適用可能なカレンダーに基づいて作業オーダ活動の計画開始時間を計算できます。

計画開始時間を計算できるのは、作業オーダ活動の状況がフリー計画、または発行済のときです。

計算
このオプションを使用すると、活動期間、計画開始時間、および適用可能なカレンダーに基づいて、作業オーダ活動の計画終了時間を計算できます。

計画終了時間を計算できるのは、作業オーダ活動の状況がフリー計画、または発行済のときです。