仕掛品振替

仕掛品振替の目的

仕掛品振替を実行すると、製造オーダの仕掛品が常に、オーダを実際に処理するワークセンタに記録されます。この機能は、WIP の値が大きい場合や、製造リードタイムが長い場合、たとえば資本財、車輛、機械の製造などの製造状況において特に有用です。

ワークセンタが複数の企業単位に所属していて複数のレポート通貨を保有する場合、税金レポートにおいて WIP の値も重要な係数となります。企業単位間の請求関係もまた定義できます。

会計取引

会計取引の原価構成要素は、製造オーダ (tisfc0501m000) 詳細セッションの仕掛品振替原価構成要素フィールドで指定します。仕掛品振替は構成要素の詳細原価構成要素にもとづいています。

仕掛品振替の方式

仕掛品振替は、半組立て品が別のワークセンタに移送されると実行されます。実行方式は次のどちらかです。

  • 数量が完了としてレポートされた場合は常に実行する。
  • 作業全体が完了としてレポートされた場合にのみ実行する。実行方式は、工程管理パラメータ (tisfc0100s000) セッションの仕掛品振替方法フィールドによって決まります。
条件

仕掛品振替は工程管理パラメータ (tisfc0100s000) セッションで以下の条件を満たしたときのみ使用可能です。

  • ワークセンタ別会計取引チェックボックスがオンになっていなければならない
  • 仕掛品振替方法フィールドが導入なし以外でなければならない
  • 品目の詳細原価構成要素の構造を指定し終えていなければならない。

製造オーダ (tisfc0501m000) セッションでは

  • 仕掛品振替原価構成要素フィールドに原価構成要素を入力しなければならない
  • ワークセンタ別会計取引チェックボックスがオンになっていなければならない
マルチサイト

ワークセンタが複数の企業単位に属している場合、企業モデル管理モジュールのマルチサイト機能を使用できます。マルチサイト機能は、会社間請求や文書出力などの手順から構成されています。