エラーシグナル

エラーシグナルは、計画実行中に生じるエラーを示す品目シグナルです。

エラーの中には比較的解決しやすいものもあります。たとえば、デフォルト値またはパラメータを LN で要求している所定の場所に指定することによって解決できるものです。ただし、場合によってはかなり重大なエラーで、全体として計画の失敗を招くおそれがあるものもあります。

致命的エラー

致命的エラーが発生しました。致命的エラーを特定するメッセージが表示されます。次は致命的エラーの例です。

  • プログラムの実行中にメモリが不足しました。
  • 内部ソートできません。

多くの場合、シグナルを生成したセッションが中止します。計画が生成された場合でも、その計画は信頼できません。

このシグナルは、特定の品目に関連しません。

繰返生産計画失敗

繰返生産品目のオーダの生成で、デフォルトオーダ数量が見つかりませんでした。

繰返生産品目のデフォルトオーダ数量は、製造で以下にもとづいて計算されます。

  • 該当する繰返生産品目に対するボトルネックワークセンタ基本能力。品目 - 工順 (tirou1101m000) セッションで指定
  • このボトルネックワークセンタに対する資源単位別の基本能力。ワークセンタ (tirou0101m000) セッションで指定
供給関係なし

計画物流オーダの生成中、LN が、該当する品目の供給関係を見つけられませんでした。その結果、計画物流オーダが生成されませんでした。

供給関係 (cprpd7130m000) セッションで、計画品目の供給関係を定義できます。

供給取引先なし

計画購買オーダの生成で、LN は関係する品目の発注先を見つけることができませんでした。ただし、それでも計画購買オーダは生成されます。

品目 - 購買 (tdipu0101m000) セッションで、計画品目の発注先を定義できます。

品目エラー

品目固有のエラーが発生しました。エラーの内容はシグナルに記述されます。ほとんどの場合、このエラーは、指定された品目の計画が失敗し、信頼できないことを表しています。

オーダ可能最終日よりも後に計画された品目

計画オーダの終了日は、オーダ可能最終日よりも後の日付です。

オーダ可能最終日の一般値は、品目 - オーダ処理 (tcibd2500m000) セッションのオーダ可能最終日フィールドで定義することができます。

また、品目がその倉庫から納入される場合に適用される倉庫 - 品目 (whwmd2510m000) セッションで、倉庫固有の値を指定することもできます。

計画単位の品目なし

特定の計画単位が空白です。つまり、その計画単位に割り当てられている計画品目はありません。

品目 - 計画 (cprpd1100m000) セッションで計画品目を計画単位に割り当てるこには、マスタ計画単位フィールドに計画単位を入力します。

このタイプのシグナルは、特定の品目に関連しません。

WLC パラメータ未定義

特定の品目が計画単位に割り当てられています。この計画単位に対するマスタ計画エンジンワークロード管理となっていますが (計画単位 (cprpd6100m000) セッションを参照)、計画単位のワークロード管理パラメータが定義されていません。

ワークロード管理パラメータ (cpwlc2101m000) セッションで、ワークロード管理パラメータを定義できます。

不足能力

クリティカル能力資源表で定義されている資源の 1 つで空き能力が不十分なため、製造計画が縮小されます。このタイプのシグナルは、ワークロード管理 (WLC)計画エンジンで生成されます。

不足資材

ある特定の計画品目のクリティカル部品表で指定されている構成要素の 1 つが欠けているため、製造計画が減少されます。このタイプのシグナルは、ワークロード管理 (WLC)計画エンジンで生成されます。

計画失敗

所要数量が計画不可能であったため、計画が失敗しました。エラーの内容はシグナルに記述されます。