IC チップ入り支払カードの処理

処理モード: チップとピン支払カードを処理可能な 3 つのモードがあります。

  • カード介在: この場合、利用者は支払を行う必要のあるロケーションに実際にいて、必要に応じて支払カードリーダーを使用することができます。必ずしも支払カードリーダーを使用するというわけではありません。
  • カード介在なし: この場合、利用者が物理的に不在で、支払カードリーダーを使用できません。
  • 手動: この場合、インターフェイスがダウンしているので、クレジットカード会社に電話をして特定の金額の認証を得るか、支払の承認を得る必要があります。

基本フロー: 以下はチップとピン機能付き支払カードを使用できる 2 つの基本フローです。どの基本フローにおいても、カードリーダーは処理中に 1 回だけ使用され、指定の権限チェーンは処理モードを変更できません。たとえば、カード介在なしの状況で実行される支払の権限は、支払カード読み取りデバイスを使うことでカード介在状況に変更できません。

  • 認証と清算: このフローでは、カードを認証する必要があります。クレジットカードまたはクレジットカードとして処理されるデビットカードだけ認証できます。また、それに続く増分値認証を実行して認証額を増加します。認証サイクルは全額の撤回、決済のどちらかによって終了または完了します。最初の認証のみカードリーダーが必要です。
    注: 本来のデビットカード処理は認証が一切不要です。
  • 販売: このフローでは、販売を実行するデビット処理タイプを選択する必要があります。カードリーダーを使用する必要があり、カードはすぐに請求されます。

処理: 以下のリストは、基本処理とその制限について説明します。

  • 認証: [支払認証] 画面の [リーダーを有効にする] ボタンを使用して、最初の認証を実行します。[デバイス] [フォリオ]、[金額] フィールドの情報のみ使用されます。[フォリオ] フィールドはオプションですが重要です。その理由は、フォリオが何も選択されていないと、金額は利用者口座レベルで認証され、フォリオ決算タイプを指定させていない全フォリオへ適用できるためです。増分認証に関しては、カード検索アイコンを使って支払カード詳細を選択できます。支払カードリーダーのデバイスは、最初の認証にのみ必要です。
  • [リーダーを有効にする] では、カード詳細が削除され、処理が営業として扱われます。認証が既に支払カードに存在する場合、その認証はそこにとどまっている状態です。フォリオ支払: 以前に認証されたカードで決済を実行したい場合、カード検索アイコンでカード情報を選択する必要があります。
  • 利用者滞在: [リーダーを有効にする] ボタンにアクセスするには、[フォリオ] タブまたは [支払認証] を使用します。
    注: [利用者決済の選択] または [選択フォリオ決済] チェックボックスを選択した場合、指定したクレジットカード詳細情報が、[記録ビュー] タブまたは [フォリオ] タブの [決済] セクションでデフォルトになります。デフォルトのフィールドは以下のとおりです。
    • 決済タイプ
    • カードタイプ
    • カード番号
    • 有効期限
    • カード表記氏名
  • チェックイン/予約なし来訪: チェックイン処理は、支払カードが認証されている必要があるという基本前提のもと機能します。利用者が到着しチェックインの必要がある時、[リーダーを有効にする] ボタンをクリックします。支払カードが提示されると、カードプロセッサからの電子応答が [決済タイプ] を決定し、画面上に他のカード詳細を追加します。デビットカードを使用する場合は、販売要求が送信され、承認されます。クレジットカードを使用する場合は、認証要求が支払カードプロセッサに送信されます。支払カードを使用する際に考えられる状況は次のとおりです。
    • 支払カードの変更: カードリーダーデバイスを使って認証が承認された後に利用者が支払カードを変更したいという場合は、新しいカード介在の認証を得る必要があります。既存の支払カードの詳細情報は、新しいカードの詳細情報によって無効になります。既存の認証は現在のカード上に残りますので、手動で破棄する必要があります。そのほかには、未利用の認証はチェックアウト処理によって破棄されます。
    • フォリオ決済: プロパティのパラメータ [PAYAUTHINTERFACE] を有効にして、[リーダーを有効にする] ボタンの使用を許可する [支払認証] ポップアップを呼び出す必要があります。そのほかには、 [支払認証] または [フォリオ] タブを手動でナビゲートして [リーダーを有効にする] を使用する必要があります。
    • フォリオ支払: [リーダーを有効にする] ボタンを使用し、支払カードの読み取り装置を使って認証処理を開始する場合、その支払認証は口座レベルで設定されます。支払カードの詳細情報は、清算詳細セクションの画面上に追加されます。この処理を使用して決済としてクレジットカードでフォリオセットアップを認証することはできません。また、フォリオ決済にデビットカードを使うこともできません。
  • チェックアウト: 既存の認証を選択します。[チェックアウト] ボタンをクリックすると、システムが既存の認証に対する決済要求を送信します。
    • カードの変更: 支払カードプロセッサは、認証をカード介在から介在なしに変更することは認めません。チェックアウトの際に利用者が別のカードでの口座の決済を希望する場合、[リーダーを有効にする] ボタンを押して、支払カード読み取り装置で新しい販売処理を実行します。システムは販売処理を実行し、画面上で決済カードの詳細を置換えます。前の認証は口座に残るため、手動で破棄するか、チェックアウトでシステムに自動で破棄させるか、どちらかを行ってください。チェックインでデビットカードが使用された場合は、新しい販売要求を実行して未払残高を決済します。
    • フォリオ決済: フォリオ決済が認証される場合、システムが決済要求を送信します。フォリオ決済のカードが認証されない場合、チェックアウト処理はカード介在なし販売を実行できません。プロパティのパラメータ [PAYAUTHINTERFACE] を有効にして、[リーダーを有効にする] ボタンの使用を許可する [支払認証] ポップアップを呼び出す必要があります。