支払カード認証
[支払認証] タブを使用すれば、既存の認証を表示することや、認証を手動で追加することができます。利用者滞在がクレジットカード決済タイプでチェックインされる場合、または事前認証が存在しないクレジットカードを使って支払が行われる場合は、支払カード認証が要求されます。カードの詳細を手動で入力できます (ユーザは銀行またはプロセッサに電話して、認証番号を取得します)。または、カードリーダーを使用してクレジットカードプロセッサへのクレジットカード情報を電子的に処理できます。カード情報は銀行で検証されます。[金額] フィールドに指定されたカードの詳細と金額が銀行により承認される場合、[承認コード] がシステムにより表示されます。
アプリケーションは、利用者のチェックアウト時に予想される支払額を判断することで、認証額を見つけ出します。これを計算するために、アプリケーションは、 [プロパティ構成] 画面の [クレジットカード認証] セクションで、プロパティによりセットアップされたルールを確認し、振替指示または非課税指示の有無について利用者滞在記録を調査します。ホテルのインストールパラメータ [PRAUTHD] に日数の指定がない限り、最大 7 日間の認証額が計算されます。これの唯一の例外は、利用者がパッケージで参加していれば、パッケージの総額が認証されることです。 [増分クレジットカード認証] プロセスは、手動で実行するか、または補足的な日次締め処理として追加することで、フォリオ残高と認証済総額 (振替や非課税を除く) の対比を確認できます。必要があれば、利用者に関してさらに認証を求めます。
カード処理のライフサイクルは、最初のカード「認証」要求が送信されたときに始まります。所定のカードの場合、最初に認証される金額は、[当初] の認証が得られている期間や最終決済の前では、[未決済] の状況になります。口座の残高を、その未決済な認証総額と比較することで、現在の請求金額に対して口座に十分な与信枠があるかどうかを判断できます。口座でクレジットカード決済が転記されると、当初または増分の [未決済] 認証は [使用済] に設定されます。これは、認証された金額よりも支払金額が少ない場合でも当てはまります。たとえば、利用者に十分な認証があり、クレジットカードの支払がフォリオに行われると、処理のライフサイクルは終了します。利用者の口座に残高がまだある場合や、本日まだ出発していない場合は、新しい処理のライフサイクルを開始する必要があります。
認証が有効である期間は、カードタイプやプロセッサではなく、カードの発行者または取引先の銀行により決定されます。認証が取り消されるか返上される (資金を放出する) 唯一の方法は、認証されたカードを使わずに、またはその認証を保留している期間が経過するまで、支払を行うことです。
カード処理のタイプ:
- 認証のみ: 「認証」のみの要求が「プロパティ」から送信されると、カードを発行する銀行は、その認証のみの要求に対して有効な追跡番号を生成して返します。この追跡番号は、利用者がチェックアウトし、認証されたカードを使用して支払が行われるまで使用されます。
- 増分認証: 増分認証は、チェックアウト時の最終支払額、または宿泊の場合に予想される最終支払額が当初の認証総額よりも多い場合に要求されます。増分認証を要求する際には、当初の認証のみの要求で生成された追跡情報をカード処理センターに提示する必要があります。
- 事前認証済販売: 事前認証済販売では、最終処理が記録されます。この処理では、カード処理のライフサイクルが終了します。事前認証済販売の処理は、1 日の終わりの手続き中に、または利用者が支払を行うときに実行されます。この処理を行うと、最終的な金額が既知のものであり、決済を遂行できることが示されます。事前認証済販売が完了した後では、カード所有者の請求明細書に販売の詳細が印刷されます。事前認証済販売処理が実行されると、すべての追跡情報、産業データ、認証額、最終金額は、カード処理センターに送信される必要があります。
- 返品処理: 返品タイプのカード処理は、利用者のクレジットカード口座で払戻を生成するために使用されます。返品処理が決済された後では、カード所有者の請求明細書に、処理がクレジットとして印刷されます。返品処理タイプでは、プロセッサからの承認は不要です。
- 販売処理: 販売処理では、決済用の処理を一度に認証して記録します。以下のシナリオのように、最終金額が既知のものであり、そして認証が必要な場合に、販売処理が使用されます。