利用者口座への前払金の追加

[口座] メニューを使用して、「利用者口座」に対して行われる「前払金」支払を転記し、追跡できます。勘定に対して行われるすべての前払金支払は、[前払金] タイプの「ハウス口座」に記録されます。勘定に転記されている前払金のレシートを印刷できます。利用者通貨がプロパティの通貨ではない場合、為替レートをベースに金額が入力されます。為替レートがロックされている場合は、金額を計算するために、ロックされた為替レートが使用されます。為替レートがロックされていない場合は、別の勘定を計算するために、現在の為替レートが使用されます。

注: 利用者口座に対して前払金支払を行う前に次のことを行います。
  • [プロパティ構成] メニューにある [プロパティデフォルト] セクションの [前払金] フィールドを使用して、[管理] メニューで前払金の「処理コード」をセットアップし、コードを「プロパティ」にリンクする必要があります。
  • タイプ [前払金] の勘定がある必要があります。
  • プロパティパラメータ [TAXINVATPAYMENT] が有効な場合、 [請求書生成] ポップアップがシステムにより起動され、支払請求書を生成することが求められます。

利用者のチェックイン処理が実行されると、前払金がハウス口座から利用者「フォリオ」に振り替えられます。

以下は、利用者口座に対する前払金の金額の「転記」に関する重要ポイントです。

  • 利用者口座が [未処理] の状況のときしか、[預り金] の [活動タイプ] は適用できません。
  • 利用者口座が [未処理]、[実行中]、または [クローズ] の状況のときに、[払戻] と [没収] の [活動タイプ] は適用できます。
  • [高額現金払の承認] ウィンドウが表示され、そこでマネージャー (または承認された人) の [ユーザ ID] と [パスワード] を指定する必要があります。転記額が高現金払しきい値を超えると、ウィンドウが表示されます。高現金払しきい値を ANTIMONEYLAUNDERING プロパティパラメータに設定できます。[送信] オプションを使用して、支払をフォリオに転記できます。
  • 予約が [待機リスト] 状況の場合、[前払金] タブの全フィールドが無効になります。
  • プロパティパラメータ [TAXINVATPAYMENT] が有効のときしか、[請求書を表示] オプションは利用できません。
  • イタリアの法律の要件に基づき、前払金額が 77.47 ユーロ (変更に適用) を超える場合、追加の 2 ユーロが印紙税として転記されます。以下の処理は必須です。
    • 印紙税処理コードの収益タイプは、[なし] に設定する必要があります。
    • ITALYDEPOSIT のプロパティパラメータのテキストには、処理コードへの参照が必要です。
  • プロパティパラメータ FORCETAXINVONPAYMENT を選択した場合:
    • 支払者とその関連データは、選択された [利用者口座] のタイプに基づいて [利用者プロファイル] 画面から [支払者] セクションでデフォルト設定されます。
    • 支払/預り金の転記と同時に請求書を生成できます。請求書は呼び出される [請求書] 画面を使用して生成されます。
  • [中間支払] - オーストリア、ドイツ、チェコスロバキアなどの国では、中間支払を前払金方式で利用者フォリオに転記する必要があります。税請求タブで [暫定支払の転記] オプションが選択されている場合、[前払金] タブが表示されます。
    • アプリケーションでは FISCAL プロパティパラメータで指定された値に基づいて預り金が転記され、請求書または支払受領書が印刷されます。操作のための会計インターフェイスが呼び出されます。
    • 前払金元帳から利用者元帳に預り金がすぐに転送され、利用者滞在のフォリオに転記されます。

利用者口座に「前払金」を追加するには:

  1. [受付] > [口座] の順に選択します。
  2. 前払金処理を転記する利用者口座記録を選択します。
  3. [前払金] タブをクリックします。
  4. [前払金詳細] セクションで、次の情報を指定します。
    参照 ID
    コードは「プロパティ管理システム」によりデフォルトで設定され、勘定を特定するために使用されます。「利用者口座」の場合、参照 ID はプロパティ管理システムが生成する確認番号です。
    活動
    勘定に転記する処理のタイプです。勘定に対して次のタイプの転記を実行できます。
    • [預り金]: 預り金の活動タイプは「ハウス口座」の前払金の総額を増やします。
    • [払戻]: 払戻の活動タイプはハウス口座の前払金の総額を減らします。システムが、払戻に利用できる金額を計算し、[金額] フィールドに値を入力します。払い戻す必要のある金額は変更できます。
    • [没収]: 没収の活動タイプはハウス口座の「前払金」の総額を減らします。
    • [送信先利用者元帳]: 「送信先利用者元帳」活動タイプは、前払金元帳の現残高を増加させます。利用者またはイベント口座に治して利用者フォリオの残高が減ります (利用者フォリオのクレジット)。
    注:  [送信先利用者元帳] 処理活動を選択すると、[勘定] フィールドと [フォリオ] フィールドが有効になります。
    関連預り金
    関連預り金を選択します。勘定で [払戻] と [没収] の活動を処理するには、関連預り金が必要です。
    処理
    [活動タイプ] フィールドで選択されたオプションを処理するために使用する必要のある「処理コード」を選択します。
    金額
    [活動タイプ] フィールドで選択されたオプションに対して処理する必要がある金額です。
    手数料額
    適用可能な支払カード手数料の金額です。
    総額
    [活動タイプ] フィールドで選択されたオプションに対して処理する必要がある総額です。
    没収残余額
    このチェックボックスを選択すると、払戻後に残っている金額が没収されます。指定されている金額が払戻に利用できる金額未満のときにしか、金額は没収されません。
    没収処理
    前払金を没収するために使用される処理コードを選択します。
    注: 
    • 没収処理コードと前払金処理コードは、[プロパティ構成] 画面からデフォルトで設定されます。
    • [活動] フィールドが [払戻] に設定されていて、[没収残余額] チェックボックスが選択されていると、このフィールドは有効になります。
    • 前払金が没収されると、没収データが [フォリオ] タブに表示されます。
  5. 利用者口座を選択します。FORCETAXINVONPAYMENT プロパティパラメータが選択されている場合、支払者とその関連データは [利用者プロファイル] 画面の [支払者] セクションでデフォルト設定されます。そうでない場合、フィールドは無効となります。
    注: 

    [ブロックを開いて表示/ブロックを畳んで表示] が [画面デザイナ] ビューから選択されます。

  6. [保存] をクリックして記録を保存します。
    注: 
    • 税請求が有効の場合、請求書を作成することが求められます。詳細については、「請求書の生成」 を参照してください。
    • FORCETAXINVONPAYMENT プロパティパラメータを選択している場合は、支払/預り金の転記と同時に請求書を生成できます。
  7. あるいは、プロパティに電子支払処理インターフェイスが導入されている場合、[リーダーを有効にする] をクリックします。「IC チップ入り支払カードの処理」を参照してください。
    注: ドイツの場合、指定期間後の事前転記を回避するため、プロパティパラメータ ADVANCEPOSTINGLIMIT 値を指定する必要があります。