順序処理

[マスターデータ] の MessageSplitter コードリストを使用して、[データ変換] の順序処理を構成して制御できます。

Just-In-Time (JIT) および Just-In-Sequence (JIS) のパフォーマンス最適化

JIT や JIS などの順序処理では、大容量データを短時間で処理する必要があります。この場合、特殊なパフォーマンス要件が必要になります。JIT または JIS は、計画スケジュールと出荷スケジュールを使用する標準の処理とは異なるため、パフォーマンスの最適化が必要です。実際に必要な要件はそれぞれの JIT または JIS プロセスによって異なります。JIT または JIS プロセスに影響する要因は次のとおりです。

  • 取引パートナー
  • 車両品目の数と種類
  • 生産車両台数
  • 発注先までの距離 (オンサイトなのか、広範囲の JIS なのか)

順序インパルスメッセージを時間内に処理することが重要です。インパルスメッセージのリードタイムは生産およびシフトモデルによって異なりますが、1 時間以内にすることができます。

得意先の JIT または JIS のパフォーマンスを向上するには、次の機能が [データ変換] で実装されている必要があります。

  • [データ変換] が、順序予測メッセージが含まれる大きいサイズの EDI メッセージのマッピングをサポートしている。
  • 車両ごとに (レコードタイプ 662 ごとに) インバウンド VDA 4916 メッセージを分割できる。MessageSplitter コードリストの [タイムアウト (分)] と [レコード 662 ごとに分割 (VDA 4916)] パラメーターを使用します。デフォルトでは、車両ごとの VDA 4916 メッセージ分割が有効化されます。

    注: 

    メッセージを分割する場合は、作成される BOD の数が最大 10 倍に増加します。これは [リリース管理] のメッセージ処理に影響します。

  • メッセージを分割しない場合は、結果メッセージのサイズが 40MB 以上になります。このため、メッセージ表示の長さを減らす必要があります。[メッセージ管理] ページの詳細ビューで [ソースメッセージ] と [ターゲットメッセージ] タブに結果が表示されます。サイズが大きいと、サーバーからクライアントへのデータ送信時にタイムアウトになる場合があります。