書き戻しモード
INFOR.GET.VALUE 数式を含むセルのセル値をレポートで直接変更できます。
デフォルトでは、書き戻しモードはすべてのユーザーに対して無効になっています。管理者は、特定ユーザー、ユーザーグループ、または全ユーザーに対して書き戻しモードの権限レベルを設定できます。管理者は、EPM Administration で Office Integration のカスタム設定を定義することで、書き戻しを有効化するか、案分なしにするかを定義できます。カスタム設定は WritebackBehavior という名前を付ける必要があり、[値] 列には管理者が次のいずれかの値を指定します:
- 0
書き戻しはすべてのユーザーで無効です。
- 1
書き戻しはすべてのユーザーに対して案分なしで有効です。
- 2
書き戻しはすべてのユーザーに対して案分ありで有効です。
- JSON 形式の値
特定のユーザー、ユーザーグループ、アプリケーションロールに使用されます。例を以下に示します。
{ "D": "0", "Permissions":[ { "ugo":["ReportDesigner","administrator","someone@somecompany.com"], "v":"2" }, { "ugo":["ReportPlanner","guest"], "v":"1" } ] }JSON 文字列には以下のエレメントが含まれます:
- D:書き戻しモードのデフォルト動作を定義します。値が 0 の場合、非指定ユーザーすべてについて書き戻しは無効になります。
- ugo:特定のユーザー、ユーザーグループ、またはアプリケーションロールの配列が含まれます。ユーザーが、割り当てられたロールとは異なる権限レベルを持つ場合は、そのユーザーの権限が優先されます。ユーザーに複数のロールがある場合は、ランクが最も高いロールの書き戻しオプションが優先されます。
- v:指定されたユーザー向けの書き戻し権限レベルを定義します。
デフォルトの書き戻しモード (D) と、特定ユーザーに対する書き戻し権限レベル (V) は、以下のいずれかの値で定義されます:
- 0:書き戻しは無効です。
- 1:書き戻しは案分なしで有効です。書き戻しはベースセルで動作します。集計セルは、書き戻しルールが設定されている場合にのみ書き戻されます。ルール計算セルまたは集計セルで値が定義されていない場合、書き戻しは実行されず、元の値に戻されます。
- 2: 書き戻しは案分ありで有効です。
「D」または「V」に 0・1・2 以外の値 が含まれる場合、書き戻しは無効になります。
JSON 形式のカスタム設定名と値では、大文字と小文字は区別されません。
管理者が WritebackBehavior カスタム設定を変更すると、影響を受けるユーザーに通知されます。
WritebackBehavior という名前で複数のカスタム設定が定義されている場合、WritebackBehavior1、WritebackBehavior2 などを各設定インスタンスに対して設定します。連番付きの名前を持つ設定は、有効な JSON 文字列または単純な値 0、1、2 を含んでいても、システムによって使用されません。システムでは、連番の付いていない名前 (WritebackBehavior) および有効な JSON 文字列または単純値 0、1、または 2 を持つ設定のみを使用します。
WritebackBehavior カスタム設定が定義されていない、または値がないか無効な値を含む場合、書き戻しと案分は無効になります。
WritebackBehavior カスタム設定は クライアント側のみで使用 されます。サーバー上で書き戻しを実行する権限がない場合、書き戻しは実行されません。これはたとえば、OLAP データロールが表示権限のみの場合に発生します。
書き戻しモードが有効になった後は、データセルに新しい値を直接指定できます。書き戻し操作または案分操作を実行するには、INFOR.GET.VALUE 数式を含むセルに新しい値を指定します。その値はデータベースに書き戻されます。
値は、INFOR.WRITE.VALUE 数式内の #DEL または #DELETE 関数を使用するか、アクティブセルで [#DEL] または [#DELETE] を指定して削除できます。Office Integration では、削除された値はデータベースからは削除されますが、セル上では 0 として表示されます。
これは INFOR.WRITE.VALUE 関数の構文例です:
INFOR.WRITE.VALUE("value", "data connection", "cube"{,"cell_property", "cell_coordinate",...})
"value" パラメーターには任意のデータタイプ、またはセル参照を使用できます。
次の表は、"#DEL" または "#DELETE" 関数を "value" パラメーターとして使用し、リーフセルまたは集計セルでカスタム設定値が 1 または 2 に設定した場合の結果を示しています:
| カスタム設定値 | セルタイプ | 結果 |
|---|---|---|
| 1 | リーフセル |
値はデータベースから削除されます。 0 がセルに表示されます。 |
| 1 | 集計セル |
値は削除されません。 再計算後、元の値に復元されます。 |
| 2 | リーフセルおよび集計セル |
値はデータベースから削除されます。 0 がセルに表示されます。 |
複数の書き戻し
書き戻しが有効な数式のみが値の書き戻しに使用できます。
案分
書き戻しコマンドを使用して、異なる配分方法を指定することもできます。案分を使用すると、ベースエレメントに書き戻す値が連結エレメントにどのように影響するかを指定できます。セルを選択し、データベースの値を変更することができます。たとえば、特定の比率で前年の値を増加させることによって、年間の予測を作成することができます。
案分操作は一度に 1 回のみ実行することをお勧めします。複数の案分操作を同時に行う場合は、それぞれの操作が他の操作の対象セルと競合しないように注意する必要があります。
計算オプション
書き戻しの動作は、Microsoft Excel のツールバーで選択した計算オプションによって異なります。
大きなレポートの作業をする場合、または複数の変更を一度に行う場合は、手動計算オプションを選択することをお勧めします。
- 自動計算
-
自動計算を選択した場合、書き戻しがすぐに実行されます。
INFOR.GET.VALUE数式が含まれるセルに新しい値を指定すると、その値が取得され、書き戻しがすぐに実行されます。値の数式がすべて再計算されます。 - 手動計算
-
手動計算を選択した場合のみ、レポートの再計算時に書き戻しコマンドが実行されます。レポートを再計算するには、書き戻しモードのユーザーインターフェイスで必要な再計算ボタンをクリックするか、Ctrl + Alt + Shift + F9 キーを押します。