制限事項および制約事項

Microsoft Office の制限事項

全般

Office.js API の動作は、複数のワークブックの操作を完全にはサポートしていません。たとえば、ブックを切り替えると、イベント処理によって予期しない副作用が発生する可能性があります。また、空白や特殊文字を含むワークシートを使用すると、一部の関数が期待どおりに動作しない場合があります。

月次エンタープライズチャネルから Microsoft Office 更新プログラムをダウンロードすることをお勧めします。半期エンタープライズチャネルから更新を行っている場合、最新バージョンをダウンロードしていない可能性が高く、その場合は Excel Integration の最新機能にアクセスできません。

アドホックレポート

すべてのアドホック機能を正常に動作させるには、Office.js API 1.12 またはそれ以降をサポートする Office のバージョンを使用する必要があります。それ以前のバージョンの Office では、次の制限事項が適用されます。

  • アドホックレポートの編集は、INFOR.READ.SLICE 関数を含む左上のセル (spillParent セル) が選択されており、動的配列が使用可能である場合に限られます。
  • 動的配列が使用できない場合は、1 つの値のみが表示されます。値はレポート内のセルでスピルされません。
  • 展開や折りたたみはワークシートで機能しません。

VBA の制限

Excel VBA で Office Integration カスタム関数を使用する場合、カスタム関数は非同期であり、Excel の外部で計算されることに注意してください。そのため、何らかのタイミングの不一致が発生する可能性があります。

Excel VBA 関数の一部は、Excel ネイティブ機能のみで機能します。たとえば、Application.Evaluate です。

このリストには、VBA のカスタム数式の使用方法の提案が含まれています。

  • プログラミングでは、カスタム関数の計算が終了していることを確認してください。
  • Application.CalculateFullRebuild 関数ではなく Application.Calculate 関数を使用します。Application.CalculateFullRebuild によって数式を含むすべてのセルが未計算としてマークされ、すべての依存関係の再構築と再計算がトリガーされます。計算プロセスは、依存関係を再構築して、すべてのワークブックを計算するため、予想よりも時間がかかることがあります。
  • カスタム数式を Excel ワークブックの =IF ステートメントに挿入し、TRUE または FALSE 関数を含むセルを参照します。これは Application.CalculateFullRebuild 関数の使用に代わる方法で、特定の時点でどのカスタム関数を計算するかを選択できます。この結果、より高速な計算プロセスになります。

Microsoft Office オンライン

これらの制限は、Office Integration アドインをオンラインで使用する場合に適用されます:

  • Excel オンラインのみサポートされています。
  • Mac ユーザーは Safari ブラウザーで、[プライバシー] タブの [サイト越えトラッキングを防ぐ] オプションがオフの場合のみ使用できます。
  • カスタム関数が少数のレポートのみサポートされています。たとえば https://github.com/OfficeDev/office-js/issues/2786 を参照してください。
  • 計算や計算通知に時間がかかるなど、応答が遅い場合があります。パフォーマンスを向上させるために、自動計算ではなく手動計算設定を使用することをお勧めします。
  • 組み込み URL を設定していないか、間違って設定している場合、[タスクペインを表示] をクリックするとエラーが表示されます。この問題を解決するには、正しい URL を設定し、Excel オンラインのページで Cookie をクリアし、ページを再ロードする必要があります。次に、アドインにサインインします。
  • 選択セルの [セルを参照] をクリックした後、別のセルをクリックしても、セル参照は自動的に変更されません。
  • アドインのユーザーインターフェイスでは、[サポートを取得] や [再ロード] などのオプションがある右サイドメニューは使用できません。
  • Excel オンラインのリソース制限やパフォーマンス最適化のため、大きなアドホックレポートをセルベースレポートに変換するとエラーが発生することがあります。たとえば、要求ペイロードサイズが上限超過のようなエラーが出ることがあります。https://learn.microsoft.com/en-us/office/dev/add-ins/concepts/resource-limits-and-performance-optimization#excel-add-ins を参照してください。
  • 共有フォルダからアドインを追加した場合、アドインをオンラインで使うたびに、マニフェストファイルを手動でアップロードする必要があります。
  • Excel オンラインのセッションが期限切れになると、アドインに致命的エラーが発生したり、サインアウトできなくなる場合があります。致命的なエラーが発生したら、ブラウザーを再ロードするか、アドインを再アップロードしてください。
  • Excel のズームが 100% でない場合、アドホックレポートでは展開、縮小操作を実行できません。
  • Excel オンラインのリボンでは、すべてのツールヒントが表示されず、クリック操作に反応しないことがあります。

Office Integration の制限事項

全般

ほかの Office アドインがインストールされている状態で Excel Integration を使用しないでください。その他の Office アドインにより予期しない問題が発生する可能性があります。

レポートでは、計算の進行状況はタスクペインが開いているときのみ表示されます。

Excel のリボンはローカライズに対応していません。

キーボードショートカットは、フォーカスがレポートのセル上にある場合にのみ機能します。

アドホックレポート

以下の制限が適用されます:

  • アドホックレポートの構造を更新しても、[レポートを更新] ボタンをクリックしない場合、カットアンドペーストすると変更内容が失われます。
  • セルベースのアドホックレポートには、150 万セルを超えるセルを含めることはできません。この上限に達した場合、スライスレポートからセルベースレポートへの変換はできません。レポートを変換する前に調整が必要です。
  • レポートをスライスからセルベースへ変換すると、スライスの数式は削除されます。このアクションを元に戻すことはできません。
    注意: 

    スライスレポートで #SPILL エラーが発生した状態でセルベース形式に変換すると、レポートのコンテンツは上書きされます。

  • エレメント選択や動的選択は、Microsoft Analysis Servicesでは機能しません。
  • エンティティは MS365 Office でのみサポートされています。

カスタム関数

INFOR.WRITE.VALUE は、DefaultMember を除く多次元式 (MDX) をサポートしていません。

書き戻しが無効で INFOR.WRITE.VALUE 関数を変更した場合、#VALUE!エラーが表示されます。

INFOR.GET.AXIS および INFOR.READ.VALUES 関数では、エンティティの参照がサポートされていません。

書き戻し

次の機能と操作はサポートされていません。

  • 書き戻しに複数セルのコピーまたは貼り付け操作を使用する
  • INFOR.GET.VALUE 関数で数式を含むセルに値をドラッグする
  • 連続していない複数のセルに値を書き戻す
  • 案分を元に戻す
  • DefaultMember 以外のエレメントの一意の名前の代わりに MDX 式を使用する書き戻し
注: 

大きなレポートを処理する場合は、少し遅くなることがあります。エラーを回避するには、データの入力速度を適宜調整してください。

WritebackBehavior のカスタム設定で使用される JSON 文字列は 255 文字に制限されています。JSON Minifier を使うと、より多くの文字を含む JSON を圧縮できます。

https://codebeautify.org/jsonminifier を参照してください。

コンテキストのパースペクティブ

これらの制限は、レポートデータソースを定義する際にコンテキストパースペクティブに適用されます:

  • [ドメイン] およびフィルタードライバー次元フィールドに一意の名前を指定することはできません。
  • レポートまたは数式を切り替えると、選択していたドメインおよびフィルタードライバーは選択からクリアされます。

計算の制限

1 回のクエリで取得できる値は 1000 万件までです。

クエリとは、アドホックレポート、セルベースレポート内の全数式、またはエレメントツリー内の項目などを指します。値とは、セルの値やメンバーの属性などを指します。たとえば、1 つのエレメントに対して 5 つの属性を取得する数式を実行した場合、5 件としてカウントされます。

エレメントツリーで表示できる最大エレメント数は、その階層に定義されている属性の数に依存します。一般的に、この最大値は数万件の範囲になります。階層内の属性数が多いほど、エレメントツリーに表示されるエレメントの最大数は少なくなります。

クエリの上限に到達すると、以下次のような通知が表示されます:

  • アドホックレポートを展開している途中で制限に達した場合、レポートの展開は中止され、通知が表示されます。
  • 制限により数式が計算できなかった場合、セルには #VALUE! が表示されます。エラーが表示されます。Office 365 では、#VALUE! が表示されたセルにカーソルを合わせることで、エラーの詳細を確認できます。

クエリ制限に達したすべてのケースは、アプリケーションログ (ユーザーログ) に記録されます。

クエリ制限に達しないために、1 つのワークブックに大量データを入れるより、複数の小さなデータセットを持つワークブックを複数作成することをお勧めします。アドホックレポートでは、たとえば 2016 年および 2016 年の子エレメントのように、階層レベルや静的な選択に限定することをお勧めします。

注: 

制限を超えるレポートまたはクエリは、アプリケーションログにイベントとして記録されることがあります。イベント名は「Values Limit Exceeded (値数が上限を超えた)」で、すべてのコンポーネントに使用されます。