レポートにおける財務データの差異の表示方法を定義

年度またはバージョンの差異を分析することは、予算編成システムの重要な部分です。アプリケーションに組み込まれている財務差異の数式では、差異が好ましいものか否かを判断するために、次の係数を使用します。

  • 科目タイプ
  • データベース内の科目タイプの符号
  • 勘定科目の残高が正の値か負の値か

この数式は次のビジネスロジックを背景とします。

科目タイプ 好ましい結果 好ましくない結果
資産 増加 減少
負債 減少 増加
資本 増加 減少
収益 増加 減少
費用 減少 増加

良い変動とは、たとえば計算の結果、費用が減った場合です。悪い変動とは、たとえば計算の結果、費用が増えた場合です。

構文は次のようになります。

Financial variance = Parameter 2 - Parameter 1

パラメーター 2 は数式の 2 つ目の列です。パラメーター 1 は数式の 1 つ目の列です。パラメーター 2 はパラメーター 1 より優先されます。たとえば、2015 が数式の 1 つ目の列で、2014 が 2 つ目の列です。

財務差異の数式では、データベースに格納されている値を計算に使用します。レポートに表示されている値は使用しません。

  1. [ホーム] アイコンをクリックします。
  2. [ビジネス構成] > [全般設定] > [グローバル符号定義] を選択します。
  3. [レポート表示] タブをクリックします。
  4. [レポートでの差異の表示方法を定義] セクションで、科目タイプの差異を表示する方法を選択します。
    サンプルのレポートが更新され、選択した方法でデータが表示されます。