ROA

この関数は、エレメントの属性の値を返します。

[挿入] > [関数] > [ROA] を選択するか、[OLAP 数式を編集] ダイアログを使用して、数式タイプとして [属性] を選択します。

注: 

RWA は ROA の書き込み可能なバージョンです。セル値の数式で書き戻しを有効化するには、ROA を RWA に変更するか、[OLAP 数式を編集] ダイアログで [属性の書き戻しを許可] を選択します。

構文

=ROA("data_connection","cube","hierarchy_name","attribute_name","element_name")

この数式は、Attr2_ German 属性に格納されている、指定したエレメントのドイツ語名を返します。

=ROA("BestPractices OLAP","Sales","[Product]","Att2_German","[Car Tires All Season]")

属性を動的に表示

ROA を使用して、ハイパーブロック内に属性を動的に表示できます。

製品リストには、属性として、異なった製品マネージャーの名前が含まれています。ROA 式を使用して、ハイパーブロック内に各製品の製品マネージャーを表示できます。

ハイパーブロックの値セルをクリックします。[OLAP 数式を編集] ダイアログを開き、数式タイプとして [属性] を選択します。データ接続、キューブ、次元、および階層を選択します。[属性] リストから、表示する属性を選択します。[エレメント] リストから、ハイパーブロックのセル参照を選択します。

OLAP メタデータからデータを返す

ROA を使用して、OLAP メタデータからデータを取得できます。OLAP メタデータは、OLAP データのキューブ、次元、および階層を記述する仮想的な階層です。ROA を OLAP メタデータで使用する場合、別名とキューブパラメーターは空の文字列 ("","") で、次元名は「Olap メタデータ」です。

次の属性がサポートされています。

  • Actual_Level_Cardinality
  • Children_Cardinality
  • Database_Name
  • Dataconnection_Caption
  • Dataconnection_name
  • Datasource_URL
  • 説明
  • Level_Number
  • Level_Unique_Name
  • Measure_Dimension
  • Member_Caption
  • Member_Name
  • Member_Type
  • Member_Unique_Name
  • Member_Weight
  • 名前
  • Parent_Level
  • Parent_Unique_Name
  • Project_Name
  • Provider_Type
  • Server_Name
  • Server_URL
  • Session_ID
  • Time_Dimension
  • Value_Type

キューブの一意の名前を返すには、次の構文を使用します。ROA("","","Olap meta data","Name","[Repository].[alias].[cube_name]")

特定キューブの親の一意の名前を取得するには、次の構文を使用します。ROA("","","Olap meta data","Parent_Unique_Name","[Repository].[alias].[cube_name]")

別名のサーバー URL を取得するには、次の構文を使用します。ROA("","","Olap meta data","Server_URL","[Repository].[alias]")

カスタム階層の属性

カスタム階層は、作成した階層です。OLAP メタデータと同じように、別名とキューブ名は空の文字列です。階層パラメーターには、カスタム階層名を使用します。

Caption 属性を取得するには、次を使用します。=ROA("","","Hierarchy name","Member_Caption", "element_name")

レベル番号属性を取得するには、次を使用します。

=ROA("","","Hierarchy name","Level_Number", "celement_name")

multiselect (複数選択)

ROA は multiselect (複数選択) に対応しています。つまり、multiselect MLS-XML に格納されているエレメントの属性値を返すことができます。

たとえば、レポート変数 rv_multi に次の MLS-XML が含まれているものとします。

<?xml version="1.0" encoding="utf-16"?>
<MultiSelect xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
  <Hierarchy>[Period]</Hierarchy>
  <AggregationFunction>Sum</AggregationFunction>
  <StructureSelection>
        <Member>
      <MemberUName>[period].[all years].[2017)]</MemberUName>
    </Member>
     <Member>
      <MemberUName>[period].[all years]</MemberUName>
    </Member>
  </StructureSelection>
</MultiSelect>

次の ROA 式は Jahr 2017Alle Jahre を返します。つまり、MLS-XML の各エレメントの ATT2_German 属性を返します。

=ROA("BestPracticesOLAP","ANALYSIS","[Period]","ATT2_German",ReportVariables.rv_multi.Text)
注: 

MLS-XML 内で指定している集計関数は属性と関係ないので無視されます。