WBC

値を OLAP データベースに書き込みます。数値、文字列、セル参照を書き込むことができます。参照されているキューブの各次元にエレメントを指定する必要があります。WBC は、データベースに直接値を書き込むためにアクションで一般に使用されます。

構文

= WBC(value, "data_connection", "cube", "slice_element" {,"slice_element}")

WBC 関数が含まれるセル内の値を書き戻すことはできません。この値を保護されていないセルに入力して、そのセルを WBC 式で参照することは可能です。

WBC 関数はアプリケーションの計画によく利用されます。今年度のデータが表示されるので、空白セルに来年度の予測データを入力します。このセルはワークシート上の WBC 式に参照され、予測値を書き戻します。
注: 

WBC 式は [セルを編集] アクションで使用できます。値がセルに入力されると、変更後の値が書き戻されます。

  1. たとえばセル B9 から D9 の範囲にハイパーブロックを作成します。
  2. 一方の値セルに、今年度の実際のデータを返す数式を入力します。もう一方の値セルに、来年度の予測のデータを返す RWC 式を入力します。
  3. 予測データが入るセルのセル保護を解除して、書き込み可能にします。
  4. 予測データが入るセルを右クリックして、[アクションを定義] を選択します。
  5. アクションタイプとして [パラメーターを設定]、アクションモードとして [セルを編集] を選択します。
  6. [パラメーター] セクションで、<新しいパラメーター> をクリックし、[ターゲットなし] を選択します。
  7. [] フィールドをダブルクリックして [値を編集] ダイアログを開きます。次の構文の WBC 式を指定します。
    = WBC(value, "data_connection", "cube", "slice_element" {,"slice_element}")
  8. 予測データが入るセルのセル参照を、数式の引数として使用します。例を以下に示します。
    =WBC(D9,"BestPracticesOLAP","Sales","[PROFIT].[Sales Volume]",
    "[TIME].[All Years].[2010]","[VERSION].[Forecast]","[CURRTYPE].[LC]",
    "[LEVEL].[IFRS]","[UNIT].[G0000]","[INTERCO].[TotalPartner]")

WBC 関数と [セルを編集] アクションモードを組み合せることで、入力した値を変更できます。たとえば、値引数を =WBC(D9*1.1,) のように編集して、入力した値を 10% 大きくできます。

指定された値を上回るデータまたは特定の範囲内のデータしか入力できないようにすることもできます。アクションの条件を、たとえば =TRUE から =D9>10000 へ変更します。