[カスタム MDX] オプションと [数式を編集] オプションによるリストの定義

MDX 式を使用してリストを定義できます。[カスタム MDX を編集] ダイアログを表示するには、リストデザイナーに表示される <数式を編集> オプションまたは [カスタム MDX] オプションを選択します。たとえば、カスタム MDX を使用してフィルターを作成できます。

[カスタム MDX を編集] ダイアログには、次のボタンがあります。

  • [エレメント]: 使用可能なエレメントのリストを表示します。
  • [変数]: 使用可能な変数とオブジェクトのリストを表示します。
  • [MDX]: 使用可能な多次元式を表示します。
  • [関数]: 数式内で使用する関数のリストを表示します。

テキスト

="text"

たとえば、="element_unique_name" です。

オブジェクトプロパティ:

=ObjectName.PropertyName はグローバル変数、グローバルリスト、またはローカルオブジェクトの名前です。PropertyName は指定されたオブジェクトのプロパティ名です。たとえば、テキストや属性などです。

たとえば、=Variable_name.Text または

=ListView2.Attribute

テキストとオブジェクトプロパティをアンパサンド (&) で連結

=[ObjectName.Property]&["Text"]

例: =Variable.Text & "Level"

次の例は、Samples アプリケーションに基づいており、製品次元から作成されたハイパーブロックを使用しています。

構造選択でのグローバル変数の使用:

UniqueProduct という名前のグローバル変数を作成します。値を次のように設定します。
[Product].[All Tires].[Car Tires Summer]
リストデザイナーで、[構造選択] をクリックします。
  1. [子を選択] をクリックします。
  2. [選択設定] の [エレメント] リストから [<数式を編集>] を選択します。
  3. [カスタム MDX を編集] ダイアログで、[変数] をクリックして、グローバル変数リスト内の UniqueProduct 変数をダブルクリックします。

ビューモードのとき「Summer Tires」の 2 つの子が表示されます。

構造選択での MDX 関数の使用:

以下の例では、MDX 関数を使用して Product 次元の最初の子エレメント (All Season Tires) のすべての子を返します。

  1. リストデザイナーで、[構造選択] をクリックします。
  2. ツールバーで、[カスタム MDX を追加] をクリックします。
  3. [カスタム MDX を編集] ダイアログで、[[Product].firstchild] を指定し、[OK] をクリックします。

次の方法でも同じ結果が得られます。

  1. リストデザイナーで、[構造選択] をクリックします。
  2. [子を選択] をクリックします。
  3. [選択設定] の [エレメント] リストから [<数式を編集>] を選択します。
  4. [カスタム MDX を編集] ダイアログで、[エレメント] をクリックして、子を表示するエレメントをクリックします。たとえば、[All Tires] をクリックします。
  5. 文字列 [Product].[All Tires] が表示されます。
  6. この文字列を [[Product].firstChild] に変更し、[OK] をクリックします。

グローバルリストの使用:

セル内でグローバルリストを参照するには、次の構文を使用します。
=List.ListName.Text

たとえば、=List.Product.Text はリストの最初のエレメントを返します。