スライス軸フィルターのプロパティ
スライス軸フィルターは階層的に定義されます。SETPROPERTY を使用してフィルターを定義します。
次の表に、35000 より大きい値の行をチェックする値フィルターの階層構造を表示します。
行 | ノードタイプ | 演算子タイプ | 有効 | 親 | 集計 | フィルタータイプ | その他の軸を含む | 値 | 条件 | タプル | セット |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | OPERATOR | および | TRUE | ||||||||
2 | FILTER | TRUE | 1 | ANY | VALUE | FALSE | 35000 | > | タプル | セット |
この表では、IncludeOtherAxis (その他の行を含む) プロパティの値は FALSE です。つまり、フィルターはレポートの列に表示されないデータ範囲の値をチェックします。たとえば、レポートでは、行に期間が表示され、その列に個数メジャーが表示されます。粗利益メジャーの値が指定した金額より大きい場合にのみ、個数を表示するフィルターを作成します。[その他の軸を含む] を True に設定すると、[個数] 列の値がフィルターでチェックされます。
次の SETPROPERTY 関数は、表と同じ構造の XML を作成します。
=SETPROPERTY("","key1","NodeType","Operator","OperatorType","AND","Enabled","True",
"Nodetype","Filter","Enabled","True","Parent",1,"Aggregation","Any","FilterType","value","Includeotheraxis","False","value",35000,"condition","GreaterThan",
"Tuple","[measure].defaultmember,[period].defaultmember,[pos].defaultmember,[product].defaultmember,[region].defaultmember,[channel].defaultmember,[valtype].defaultmember",
"set","{[measure].[gross margin]}")
次のリストに、値および属性フィルターでサポートされているプロパティを表示します。
- NodeType
- ノードタイププロパティの値は OPERATOR または FILTER です。
- OperatorType
- 演算子タイププロパティの値は AND または OR です。
- Enabled
- 有効プロパティの値は TRUE または FALSE です。
- Parent
- 親プロパティは、NodeId に関する情報を含みます。ルートの NodeId (この例では 1) には親がありません。
- Aggregation
- 値フィルターの場合、サポートされている集計タイプは次のとおりです。
- 任意
- 合計
- 最小
- 最大
- 平均
- FilterType
- フィルタータイプは、Value、Attribute、または MDX です。
- IncludeOtherAxis
- このプロパティは、レポートで表示される値または別の値の、どちらでフィルターするかを指定します。たとえば、財務四半期が行に、販売個数が列にあるとします。行軸にフィルターを作成して、販売個数が指定した値を超える四半期のみを表示することができます。この場合、TRUE を指定します。つまり、フィルターは他の軸、つまり列に表示された値を参照します。ただし、粗利益が指定した値を上回っている販売個数のある四半期を表示するには、FALSE を指定し、データ範囲の粗利益を指定します。つまり、フィルターは列軸の値を参照せず、レポートに表示されない別の列の値を参照します。
- Condition
- 次の条件がサポートされています。
- None
- Equals
- LessThan
- GreaterThan
- LessOrEqual
- Between
- NotBetween
- Contains
- ContainsNot
- InList
- NotInList
- IsAccessible - 値フィルターのみ
- Tuple
- タプルを返す有効な MDX 式です。
- Set
- セットを返す有効な MDX 式です。
- Hierarchy
- 属性フィルターでは、階層の一意の名前が必須です。
- AttributeFilterType
- 属性フィルターでは、次のプロパティがサポートされています。
- 文字列
- 数字
- ワイルドカード
- 正規表現
MDX フィルターでは、次のプロパティがサポートされています。
- MDX
- カスタム定義の有効な MDX フィルターです。
- Enabled
- TRUE または FALSE です。