動的に計算されたスライスエレメントの例

計算エレメントを使用して、階層内のエレメントの値を合計できます。ユーザーが階層を選択できるようにするには、計算エレメントが動的でなければなりません。

このトピックは、スライスに動的な計算エレメントを作成する方法の例です。この例では、Sample アプリケーションの OLAP メタデータ階層を使用して、Analysis キューブの次元をコンボボックスに表示します。次元を選択すると、そのレポートには、階層内の各エレメントの値が表示されます。さらに、計算エレメントにはすべての値の合計が表示されます。

  1. OLAP メタデータ階層のカスタムリストを作成します。リストが Analysis キューブの子を表示するように指定します。
  2. レポート内でコンボボックスを作成し、その上に OLAP メタデータリストをドラッグします。コンボボックス [dms] の名前を変更します。
  3. デザインモードで、コンボボックスからメジャー以外の次元を選択します。
  4. スライスを作成します。
  5. 行階層の場合は、[数式を編集] を選択して [=ReportObjects.dims.attribute1] を指定します。
    Attribute1 は階層の名前を取得します。
  6. 1 番目の行セグメントで、[編集リスト] を選択します。次元コンボボックスで選択した次元に対してリストデザイナーが表示されます。任意のエレメントを選択します。
  7. 選択設定で、[数式を編集] を選択します。[カスタム MDX を編集] ダイアログボックスで、[=ReportObjects.dims.attribute1&"Total"] を指定します。
    合計は、ビューモードに計算エレメントの名前として表示されます。
  8. 2 つ目のセグメントを行に追加します。[リストを編集] を選択します。次元コンボボックスで選択した次元に対してリストデザイナーが表示されます。任意のエレメントを選択します。
  9. 選択設定で、[数式を編集] を選択します。[カスタム MDX を編集] ダイアログボックスで、[=ReportObjects.dims.attribute1&".Levels(1).Members"] と指定します。
    ビューモードに、選択した階層の第 1 レベルのエレメントが表示されます。
  10. Measure 次元を Columns 階層として追加します。
  11. 最初のセグメントに対して [ユニット] を選択します。
  12. [全般 ] セクションのツールバーで、[スライス設定を編集] アイコンをクリックします。
    スライス設定デザイナーが表示されます。
  13. [エレメントを追加] をクリックし、[動的] オプションを選択します。
  14. [数式] フィールドで、[=ReportObjects.dims.Attribute1&".[Total]"] を指定します。
  15. [] フィールドで、[=="Sum("&ReportObjects.dims.Attribute1&".Levels(1).Members)"] と指定します。
  16. スライスをレポートにドラッグします。