数式と XML 変数を使用した複数オブジェクトの制御
この例は、オブジェクトの [可用性] タブで [数式] オプションを使用する方法を表示します。ここでは、テキストボックスオブジェクトが使用されますが、代わりに画像オブジェクトを使用する場合があります。
この例では、アフリカまたはヨーロッパのどちらがコンボボックスから選択されているかに応じて、異なるテキストボックスが表示されます。コンボボックス上のアクションでは、SETPROPERTY 式を使用して XML 変数を入力します。変数で、キーは Visibility
、選択する国はプロパティ、プロパティに割り当てられる値は TRUE
です。
ヨーロッパまたはアフリカ以外の国が選択された場合に残りのテキストボックスが表示されないようにするには、すべての国に対して、数式で Visibility
を FALSE
に設定します。
各テキストボックスの [可用性] タブの GETPROPERTY 式は、変数からキーとプロパティを返します。一方のボックスでは、数式はヨーロッパの可視性を抽出し、もう一方では、アフリカの可視性が抽出されます。
テキストボックスを含む行を非表示または表示するという別の方法もあります。
この例は、Samples アプリケーションの Analysis キューブの次元を使用します。
- レポート変数を作成し、rv_VisibilityXML という名前を付けます。
- コンボボックスを挿入し、Region 次元にリンクします。コンボボックスに [地域] という名前を付けます。
- コンボボックスのプロパティを開き、[全般] の [選択が変更されたら、アクションを実行] を選択します。
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パラメーターとして rv_VisibilityXML を使用して、[パラメーターを設定] アクションを作成します。パラメーターの値として次の数式を指定します。
=SETPROPERTY(SETPROPERTY(ReportVariables.rv_VisibilityXML.Text, "visibility","*" ,"false"), "visibility",ReportObjects.Region.Alias,"TRUE")
- レポートにテキストボックスを 2 つ追加し、テキストを追加します。たとえば、アフリカに関する重要なファクト、およびヨーロッパに関する主要なファクトなどです。
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[アフリカ] テキストボックスを右クリックし、[テキストオブジェクトの書式設定] を選択します。[可用性] タブで次の数式を指定します。
=GetProperty(ReportVariables.rv_VisibilityXML.Text,"visibility","Africa")
- 「Africa」を「Europe」に置き換えて、ヨーロッパテキストボックスに同じ数式を指定します。