構造選択関数

ここでは、リストデザイナーの構造選択関数について説明します。構造選択ペインの [関数] をクリックします。

範囲

階層内のある位置からそれより下の別の位置までのエレメントを、間にあるエレメントを含めて選択できます。[範囲] 関数を選択し、選択設定セクションで [開始] および [終了] エレメントを選択します。

下位エレメント

親を選択し、その下のレベルにあるエレメントを表示できます。たとえば、年を親として選択し、その下のレベルとして四半期と月を選択します。

[下位エレメント] を選択し、レベルを選択します。選択設定セクションで、親リストから親を選択します。

次の表に、[下位エレメント] 関数のオプションを示します。

関数 説明
親込み、全部 親とその子をリストに追加します。
親以外、全部 リストに子を追加しますが、親は追加しません。
すべてのベースエレメント 階層内で親の下にベースエレメントしかない場合は、[親以外全部] を選択したときと同じ結果になります。ベースエレメントだけでなく、親の下にさらに親がある場合は、ベースエレメントのみが表示されます。

子孫

リスト内で親として 1 つのレベルを選択すると、子孫が返されます。子孫が表示されるレベルも選択できます。

また、親エレメントからの距離でレベルを指定できます。この方法は、たとえば、ユーザーがどの次元からレベルを選択するかを指定できる動的レポートなどで使用します。

[サンプル] アプリケーションには、Product 次元があります。Summer Tires (製品グループ) を親として選択し、[子孫] 関数を使用して、Tire レベル (距離 = 1) にあるその子孫を返すことができます。これにより、S7000 Powergy と S8000 Energy の 2 つの製品サブグループが返されます。

また、Size レベル (距離 =2) にある子孫を返すこともできます。これにより、2 つの製品サブグループの 6 つの製品が返されます。

子孫関数を使用するには、次の手順を実行します。

  1. [関数] アイコンをクリックし [子孫] を選択します。
  2. 選択設定で親エレメントを選択します。
  3. レベルを選択します。

親エレメントからの距離でレベルを指定するには、次の手順を実行します。

  1. [レベル] リストから [数式を編集] を選択します。
  2. レベルを ="N" と指定します。N は親エレメントからの距離を示す数値です。
  3. エレメントを指定して詳細を表示するには、フラグリストからフラグを選択します。このテーブルの例は、[サンプル] アプリケーションにもとづいています。

次のテーブルで、使用可能なフラグを説明します。

フラグ 説明
After 選択したレベルより下のすべてのレベルの子孫が返されます。

例: Summer Tires を親として、Product グループをレベルとして選択します。

2 つの製品サブグループ (S7000 Powergy と S8000 Energy) が返され、各サブグループから 3 つの製品名にドリルダウンできます。

Before 選択したレベルより上のすべてのレベルの子孫が表示されます。ただし、選択したレベル自体の子孫は返されません。

例: All Tires を親として、Tire をレベルとして選択します。

これらはすべて選択したレベルよりも上にあるため、All Tires と 5 つの製品グループが返され、そのサブグループへドリルダウンできます。製品名は返されません。

Before & After 親レベルに従属するすべてのレベルの子孫が表示されます。ただし、選択したレベル自体の子孫は返されません。

例: All Tires を親として、Size をレベルとして選択します。

Product Group、Tires、および Size はすべて All Tires よりも下位にありますが、選択されたレベルが Size なので、タイヤサイズは表示されません。製品グループは表示され、それらに含まれるタイヤまでドリルダウンできます。

Base Elements 選択したレベルにあるすべてのエレメントが返されます。

例: All Tires を親として、Size をレベルとして選択します。

これによってすべてのタイヤサイズが表示されます。

Self 選択した親の中の選択したレベルにあるすべてのエレメントが返されます。

例: Winter Tires を親として、Size をレベルとして選択します。

Winter Tires 内のタイヤサイズが表示されます。

SelfAndAfter 選択したレベルと、その下にあるレベルの子孫が返されます。

例: Summer Tires を親として、Product グループをレベルとして選択します。

親が返され、そのタイヤとサイズの両方にドリルダウンできます。

SelfAndBefore 選択したレベルとそれより上のレベルにあるすべてのエレメントが返されます。

例: All Tires を親として、Size をレベルとして選択します。

すべてのタイヤと、それより上にある Tires および Product Groups のレベルが表示されます。

SelfBeforeAfter 選択したレベルより上のすべてのレベルの子孫が表示されます。ただし、選択したレベル自体の子孫は返されません。

例: All Tires を親として、Size をレベルとして選択します。

製品サブグループ、その上の製品グループ、その下の製品名が返されます。

レベルに親を追加するには、[子孫] 関数を選択します。[選択設定] でリストから親、レベル、フラグを選択します。

日付までの期間

[日付までの期間] 関数は、時間ベースのリストで使用されます。階層の特定のレベルを指定し、特定の期間を選択します。この関数では、階層の指定したレベルにあるエレメントで、選択した期間の親に該当するものが見つけ出されます。選択した期間に先行する兄弟が存在する場合は、それらの兄弟と選択した期間が返されます。

[日付までの期間] を選択します。[選択設定] のリストから特定の期間と階層レベルを選択します。

たとえば、[サンプル] アプリケーションの Period 階層には、次の 4 つのレベルがあります。

  • 1 - All Years (すべての年)
  • 2 - Years (年)
  • 3 - Quarters (四半期)
  • 4 - Months (月)

レベル 1 で、2017 年 12 月の親は All Years (すべての年) です。

レベル 2 で、2017 年 12 月の親は 2017 年です。

レベル 3 で、2017 年 12 月の親は 2017 年第 4 四半期です。

したがって、2017 年 12 月とレベル 3 を選択した場合、この関数は 2017 年 10 月、2017 年 11 月、2017 年 12 月を返します。つまり、2017 年 10 月と 2017 年 11 月は 2017 年第 4 四半期内で 2017 年 12 月の兄弟であり、かつそれに先行しています。

2017 年 10 月とレベル 3 を選択した場合、この関数は 2017 年 10 月のみを返します。2017 年第 4 四半期で、2017 年 10 月に先行する兄弟は存在しないからです。

前の期間

指定されたエレメント含む前のエレメントを時間ベースのリストに追加するには、[前の期間] 関数を選択します。開始エレメントと追加するエレメント数 (インデックス) を選択します。

レベルを選択してください

階層の指定したレベルにあるすべてのエレメントを追加するには、[レベルを選択] をクリックします。階層レベルの名前と各レベルのエレメント数が表示されます。レベルを選択してください。

セットを選択

[名前付きセット] および [名前付きセットの使用] を参照してください。

エレメントを検索

キャプションまたは一意の名前を使用することで、1 つの次元内でエレメントを検索できます。

エレメントを検索するには、次の手順を実行します。

  1. [エレメントを検索] アイコンをクリックします。
  2. 検索条件を指定し、[エレメントキャプション] または [エレメントの一意の名前] のどちらで検索するかを指定します。
  3. [すべてを検索] をクリックします。検索条件に一致するすべてのエレメントがリストされます。
  4. リスト定義に追加するエレメントを選択し、[OK] をクリックします。選択したエレメントが、構造選択ペインの下部に追加されます。後続の検索結果も追加されます。選択したエレメントをリスト定義から削除するには、ペインの下部でそのエレメントをクリックし、[削除] をクリックします。