重なり合うハイパーブロック

ハイパーブロックを重ね合わせて、同じ値セルを共有させることができます。

ハイパーブロックを重ね合わせて、共有の値セルに数式を挿入することは、レポートを定義する際の基本テクニックです。これにより、横方向のハイパーブロックのリストエレメントが行見出しを形成し、縦方向のハイパーブロックのリストエレメントが列見出しを形成する表形式のレポートが作成されます。数式によりレポートの本文が入力されます。

注: 

ハイパーブロックの値セルまたは重なり合うハイパーブロックの共有値セルに数式を追加する場合、数式は自動的にハイパーブロックを参照します。また、自動的にレポート内 (コンボボックス内など) の既存のリストを参照します。続けてリストオブジェクトをさらに追加する場合、数式でそれらのオブジェクトを参照するように手動で調整する必要があります。

ハイパーブロック外に数式を挿入する場合、数式は自動的にレポート内の他のリストオブジェクトを参照しますが、ハイパーブロックを参照しません。

この例では、「サンプル」アプリケーションの Analysis キューブを使用します。これは、Product 次元と Period 次元を重ね合わせて、粗利益の実績値と目標値の差異を期間ごとに表示します。
  1. 空白のレポートを作成するには、次の手順を実行します。
  2. セル B11 をクリックして、セル C11 にドラッグします。
    2 つのセルが強調表示されます。
  3. データベース構造の Analysis キューブからセル B11 へ Product 次元をドラッグします。
    セル B11 から C11 にハイパーブロックが作成されます。ハイパーブロックはキー出力セルとデータセルを形成します。この場合、セル B11 はキー出力セルです。

    ハイパーブロックには、ハイパーブロックが水平方向に拡張されるか、垂直方向に拡張されるかを示す矢印があります。矢印が水平方向の場合、クリックすると垂直方向になります。

  4. セル C10 をクリックして、Period 次元をこのセルにドラッグします。
    2 番目の水平方向のハイパーブロックが作成されます。2 つのハイパーブロックはセル C11 で重なり合います。セル C11 は両方のハイパーブロックのデータセルです。
  5. C11 をクリックし、[オブジェクト] ツールバーの [OLAP 数式を編集] ボタンをクリックします。
  6. 数式タイプとして [セル値] を選択します。
  7. [固定モード] チェックボックスをオンにします。
    固定モードは、デフォルトの CELLGET の代わりに ROC 式を作成します。
  8. [OK] をクリックします。
    ORC 式は、Analysis キューブと 2 つのハイパーブロック次元のデフォルトエレメントを参照します。
  9. [ビュー] モードでレポートを表示します。
    リストデザイナーを使用して、行と列に製品と期間の限定された選択肢を表示できます。たとえば、差異の代わりに実際の値を計算するために、数式を編集できます。

    『Application Studio Tutorial』 これらの基本テクニックからレポートを作成します。