割り当てレポート - ドライバーベースの構成
ドライバー選択
ドライバー割り当ての最初の手順として、ドライバーを選択します。選択した各次元エレメントに対して、作成されたドライバーのリストから 1 つまたは複数のドライバーを割り当てることができます。
さらに、必要なドライバーがない場合は、割り当て処理中に新しいドライバーを作成できます。新しいドライバーを作成した後で、選択した次元エレメントに割り当てることができます。
ドライバーオプション選択
2 番目の手順として、FTE 計算で使用されるドライバーオプションを選択します。選択したオプションは、選択したすべてのドライバーに適用されます。
Workforce Planning では、連結エレメントでデータを書き込むことができます。各ベースエレメントの構成を行うのではなく、連結エレメントに上位レベルの構成を作成できます。
または、すべてのベースエレメントと連結エレメントで詳細構成を作成することもできます。連結エレメントの構成は、その連結エレメントに直接割り当てられる、ディレクターやマネージャーなどの従業員の構成を表します。
これらの連結エレメントに対してドライバー値をアップロードすることもできます。5 つの異なるドライバー値のオプションを説明するために、小規模な組織の例を使って説明します。連結エレメントのドライバー値は集計されます。ドライバー値が連結エレメントに直接アップロードされる場合、その集合値はベースエレメントの合計よりも大きい値になります。連結エレメントに直接割り当てられる値は、個別割り当て値と呼ばれます。これらのドライバー値は、連結エレメントに直接割り当てられる従業員に適用されます。
次のオプションから 1 つを選択できます: [詳細]、[詳細エレメント]、[親]、[集合親データ]、[合計]。
ドライバーオプション
この例ではドライバーオプションとドライバー値への影響について説明します。
次の表は、[組織] 構造のエレメント、タイプ、合計、個別割り当て値を示しています。
組織 | エレメントタイプ | 合計 | 個別割り当て |
---|---|---|---|
すべての組織 | 連結 | 400 | 50 |
材料 | 連結 | 0 | 0 |
購買 | ベース | 0 | 0 |
製造 | 連結 | 350 | 50 |
ライン 501 | ベース | 200 | 200 |
ライン 502 | ベース | 100 | 100 |
合計値は、連結エレメントとその子に割り当てられる集計値を表します。
各レベルに直接割り当てられる値は [個別割り当て] 列に表示されます。この例では、値 50 が [すべての組織] と [製造] の連結エレメントに直接割り当てられます。集計値が [合計] 列に示されています。
この例で、[製造] エレメントは次の 2 つの子を含む連結エレメントです: ライン 501、ライン 502。[製造] エレメントの集計値は 350 です。[製造] の合計値は、その子と [製造] エレメントの個別割り当て値の合計を表します。
[すべての組織] エレメントの集計値は 400 です。これには、子エレメントの値と、[すべての組織] エレメントの個別割り当て値が含まれます。
ドライバーオプション
1 つまたは複数のドライバーを割り当てレポートに追加するときに、必要な次元ごとにドライバーオプションを選択する必要があります。このオプションによって、FTE の計算に使用されるドライバー値のタイプが決まります。
次のオプションから選択できます。
- 詳細
選択されているエレメントに直接割り当てられるドライバー値が使用されます。ベースエレメントには、ベースエレメントのドライバー値が使用されます。連結エレメントには、連結エレメントに個別に割り当てられてるドライバー値が使用されます。
[詳細] オプションの利点は、組織全体またはその支部に対して 1 つの構成を使用できることです。構成は、これらのエレメントのドライバー値がアップロードされている限り、すべてのエレメントに対して使用されます。
すべての組織で FTE 計算に同じドライバーベースの構成を使用する必要がある場合に、このオプションを間接労働に使用できます。[詳細] オプションを使用して、たとえばベンチマークとして動作する構成を作成できます。
[詳細] オプションは直接労働にも利用できます。たとえば、予測需要の計算時間工数が、選択されている組織の複数の部門ごとに異なる場合に、このオプションを使用できます。[詳細] オプションを使用して、複数部門の計算において、各部門に個別に割り当てられる計算済時間工数のみを使用するようにします。
[詳細] オプションを使用して、連結エレメントに構成を作成し、その構成を使用して子エレメントの FTE を計算することもできます。たとえば、[すべての組織] レベルで割り当て構成を作成できます。[詳細] オプションを選択すると、ドライバーベースの構成が合計エレメント下にあるすべての組織エレメントに反映されます。ドライバー値がアップロードされたすべてのエレメントに計算が提示されます。この例では、ベースエレメント、ライン 501、ライン 502、および 2 つの連結エレメントである [すべての組織] と [製造] に対して計算されます。これらの連結エレメントには直接 50 の値が指定されているため、計算は連結エレメントに提示されます。
- 詳細エレメント
選択されているエレメントに直接割り当てられるドライバー値が使用されます。ベースエレメントには、ベースエレメントのドライバー値が使用されます。連結エレメントには、連結エレメントに個別に割り当てられてるドライバー値が使用されます。ただし、[詳細エレメント] オプションの場合、構成は構成レベル下のどのエレメントにも反映または適用されません。代わりに、構成は選択されている次元エレメントにのみ適用されます。
このオプションでは、構成を作成し、選択されている連結エレメントに直接割り当てられた間接労働の FTE を計算できます。たとえば、ディレクターや管理チームを表す連結エレメントの構成にこれを使用できます。
- 親
ドライバー値を含む最初の連結エレメントの集計ドライバー値が使用されます。
たとえば、親組織に属するすべての部門からの IT チケットを処理する [サポート] のような組織に対して構成が実行される場合は、親オプションを使用できます。
同様に、ある部門が複数の部門に対する品質保証を処理する場合は、対応する構成に親オプションを使用します。たとえば、ライン 502 が両方の生産ラインに対して品質保証を提供する場合、ライン 502 を構成するときに親オプションを使用できます。ライン 502 エレメントを構成して親オプションを選択した場合、値を持つ最初の連結エレメントは [製造] です。対応する値は 350 です。
注:連結エレメントにドライバー値がない場合は、1 つ上のレベルの親エレメントが確認されます。このエレメントにドライバー値が含まれる場合、その連結エレメントの値が FTE 計算に使用されます。存在しない場合は、値を含む連結エレメントが検出されるまで、より高いレベルの連結エレメントが確認されます。
- 集計親データ
最初の連結エレメントの集計ドライバー値が使用されます。連結エレメントにドライバー値が含まれない場合は、構成で FTE 計算を実行できません。
たとえば、[製造] エレメントを構成して [集計親データ] オプションを選択する場合、値のある最初の連結エレメントは [製造] です。対応する集計値は 350 です。
- 合計
これは、次元の集計ドライバー合計です。すべての組織の合計収益など、合計値を使用する場合にこのオプションを選択できます。
この例ではドライバー値は 400 です。この値は、[すべての組織] エレメント下のすべてのエレメントの合計と [すべての組織] レベルに直接割り当てられた値を表します。