割り当てレポート

割り当てレポートでは、人員の予測方法を構成できます。

アクティブ化されている次元の各レベルで、フルタイム相当数 (FTE) の計算を構成できます。

アクティブ化される次元は、選択されている計算方法とその構成に基づきます。割り当てレポートでは最大 3 つの次元をアクティブ化して表示できます。選択されている計算方法でアクティブ化される次元の数が多いほど、FTE 構成で使用できるレベルは詳細になります。

たとえば、1 つの次元のみがアクティブ化されている場合は (例: [組織] 次元)、異なる組織ごとに個別の FTE 構成を作成できます。2 つの次元がアクティブ化されている場合は (例: [組織]、[ジョブ])、各組織内の異なるジョブに対して個別の FTE 構成を作成できます。

Workforce Planning では [組織] 次元のバージョン管理がサポートされます。[組織] の構造が変わると、変更内容を反映するために新しい階層が作成されます。ただし、以前の期間の計算済データは変更されません。コンテキストメニューで計算方法が選択されており、そのいずれかの次元が [組織] 次元の場合、割り当てレポートには最新の有効な階層を使用している実際の従業員エレメントが表示されます。

実際の従業員を含む次元エレメントのみが表示されます。たとえば、[組織] と [ジョブ] をアクティブ化している場合に、特定の組織を選択すると、実際の従業員によって表わされるジョブだけが表示されます。

選択した次元レベルを構成するには、次の詳細を指定します。

  • ドライバー、ドライバー加重、係数値

    FTE 計算で使用するドライバーを選択して、対応する加重と係数値を指定します。

    ドライバーがない場合は、ドライバーを作成して値を [割り当て] レポートに直接インポートできます。

  • 最大 FTE、最小 FTE、固定 FTE

    たとえば、FTE 数を制限する予算制約がある場合は最大 FTE を定義できます。法的要件を満たすために従業員の最小数が必要な場合は、最小 FTE を定義できます。

    固定 FTE は実際のワークロードに依存せず、実際のワークロードに加えて存在する必要がある FTE の数を表します。

選択されている次元レベルの構成を保存すると、構成が存在することを示す構成アイコンが表示されます。FTE 計算の結果が表示されます。

ドライバーベースの FTE

ドライバーベースの FTE 値は、ドライバー構成のみに基づく計算済 FTE を表します。

FTE は次の数式を使用して計算されます。

Driver based FTE = (Driver value x Driver weight )/(Factor value x Factor weight)

ドライバー加重値は、合計ワークロードでの各ドライバーの比率を表します。複数のドライバーを使用する場合は、すべてのドライバー加重の合計が 99.5 - 100% の範囲内でなければなりません。1 つのドライバーのみを使用する場合、ドライバー加重は 100% です。

係数加重は効率の問題に対処するためのものです。効率の問題がない場合、係数加重は 100% です。

たとえば、顧客数をドライバーとして使用できます。係数値 100 は、100 人の顧客に対する 1 人のフルタイム従業員の比率に相当します。その他のドライバーがないため、ドライバー加重は 100% です。係数加重は 100% です。500 人の顧客を処理するための作業者数または FTE は次のように計算されます。
FTE = (500 x 100%)/(100 x 100%) = 5

合計 FTE

合計 FTE 値は、ドライバーベースの FTE 結果を組み合わせたもので、最小 FTE、最大 FTE、固定 FTE などの追加の FTE 構成が含まれます。

[固定 FTE] 値を指定する場合、[合計 FTE] は次の値と等しくなります。

Total FTE = Fixed FTE + Driver based FTE

さらに、合計 FTE 値は、最小 FTE 値より大きく、最大 FTE 値より小さい値にする必要があります。計算された合計 FTE が最小 FTE より小さい値の場合は、合計 FTE 値が最小 FTE に合わせて調整されます。計算された合計 FTE が構成された最大 FTE より大きい値の場合は、合計 FTE 値が最大 FTE に合わせて調整されます。