調整エンティティ試算残高をグループに転送

調整エンティティ試算残高をグループに転送するには、次の前提条件を満たしている必要があります。

  • Business Modeling の連結方法のしきい値を設定します。
  • Business Modeling の勘定科目表を設定します。
  • エンティティおよびグループのパラメーター化と設定を行います。
  • エンティティの財務諸表を再調整します。
  • 所有者と被所有者エンティティの所有率を管理します。
  • 実質所有率を計算します。

[データ転送および処理] > [グループデータ転送] > [調整エンティティ試算残高をグループに転送] を選択し、残高の合計プロセスを実行します。

支配率は適切な連結方法を定義する際に重要です。連結方法は各エンティティがどのくらいグループに寄与するのかを定義します。適切な連結方法を指定するには、エンティティに対する支配率を考慮する必要があります。

エンティティコンテキストからグループコンテキストにデータを転送するとき、次の連結方法が指定されたエンティティには、所有率が関連します。

  • 全部

    支配率が 50% を上回る場合、所有率は少数株主持分の計算で重要になります。たとえば、所有権が 75% の場合、25% の少数株主持分が計算されます。資本の残り 75% が親の持分から消去されます。

  • 比例

    所有率は、グループに転送される貸借対照表と損益共有の認識に重要です。所有率は定められていませんが、エンティティが比例として認識されるように支配率は 50% である必要があります。貸借対照表と損益計算書の値は、ちょうど 40% または 60% の所有率で転送されます。たとえば、4 つの親エンティティからなる合弁会社の所有率が 25%、支配率が 50% の場合、そのグループに転送されるすべての値は 25% で計算されます。

  • 持分法

    持分法エンティティの値はグループコンテキストに転送されません。その代わりに、所有するエンティティへのすべての影響を認識するために所有率が使用されます。たとえば、持分勘定の値に影響を与える損益計算書の結果や含み資産の減価償却です。