シナリオレポート

[シナリオ] レポートを使用して、通貨換算の影響を表示します。レポートは 2 種類あり、1 つ目のレポートは 1 つのデータバージョンを扱います。2 つ目のレポートでは、2 つのデータバージョンが比較されます。

1 つのデータバージョンを扱うレポートは、そのバージョンに対応する通貨バージョンに基づいて計算されます。たとえば [予算 1] です。データバージョンと通貨バージョンの照合は、[バージョン換算の構成] タブで設定します。割り当てられた通貨バージョンのレートが表示されます。計算されたエンティティ通貨の値が選択勘定に設定されます。別の通貨バージョンからレートを選択できます。

2 つのデータバージョンを扱うレポートでは、2 つのバージョンを比較できます。取引の差額は、エンティティ通貨に換算された 2 つのデータバージョンの値の差額です。為替レートの差額は、次の計算式によって分析された金額です。

  • 2 つの選択された為替レートの差額と、1 つ目のデータバージョンの値を乗算します。
  • 2 つの選択された為替レートの差額と、取引の差額を乗算します。

異なるレートタイプ (PA、F、H) の為替レートは、選択されている時間エレメント (期間または年初来) の値に影響されます。

シナリオレポートは、貸借対照表と損益計算書に使用できます。

レポートに表示される為替レートは計算済レートで、OLAP には保存されません。為替レートは、いずれかのエンティティ通貨です (例: EUR)。為替レートは複数のローカル通貨で構成することができます (例: GBP、USD、EUR)。為替レートは任意のソースシステムから取得できます。レートは換算標準ルールに従って自動的に計算されます。

レポートで扱える値は 5 桁に制限されます。この制限により、期間平均レートと取引時レートに若干の差異が生じることがあります。決算レートはこの制限に影響されません。