監査証跡分析レポート

[監査証跡分析] レポートを使用すると、ユーザーがデータ入力レポートで値を書き戻して OLAP データベースのセル値に加えた変更を詳しく表示できます。多くの変更内容は、このデータベースのベースエレメントに値を書き戻したことによるものです。それ以外は、連結エレメントに値を書き戻したことによる変更です。連結エレメントに書き戻した値は、その連結エレメントを構成する複数のベースエレメントに案分 (スプラッシュ) されます。[レコードタイプ] リストからタイプを選択して、セル値または案分済の値、またはその両方を表示します。

[AleaLog を RDB にエクスポート] オプションが、OLAP Administration および SQL Server Management Studio などで作成されたリレーショナルデータベースで有効になっている必要があります。

このレポートは、OLAP データベースのキューブと次元を熟知している Business Modeler が使用することを前提としています。

特定のユーザーまたはすべてのユーザー、および特定のキューブまたはすべてのキューブについて、分析を表示できます。

キューブ内の各セルは、キューブの次元内でエレメントが交差する位置で識別されます。たとえば、財務、地域、および日付次元が含まれるキューブでは、2016 年のヨーロッパ地域における純収益を表示するセルは、財務次元の純収益エレメント、地域次元のヨーロッパエレメント、および日付次元の 2016 エレメントが交差する位置にあります。ログファイルの分析では、セルが変更されたことが、その位置で交差する次元とエレメントを調べて識別されます。このレポートには、各次元の列が表示されます。列には、変更されたセルと交差するエレメントが表示されます。キューブには、最大で 29 の次元が含まれます。ログファイルの分析では、キューブ内での順序に従って次元に番号が付けられます。したがって、各キューブにある次元の順序と、次元と番号との対応関係を把握する必要があります。

最初の 2 つの列 ([時間] と [新しい値]) を除き、すべての列を非表示にすることができます。レポートの列を非表示にするには、列の見出しを右クリックして [列の非表示] を選択します。すべての列を表示するには、最後の列で [設定] アイコンをクリックして [デフォルトレイアウトに戻す] を選択します。

列を昇順または降順にソートするには、列の見出しをクリックして上下矢印をクリックします。

注: 

書き戻しの操作がログファイルに複数回記録された場合は、レポートにもそれと同じ回数が表示されます。

カスタムフィルターを使用して、特定のレコードのみに表示を絞り込むことができます。[監視カスタムフィルター] ダイアログボックスには、レポートの各列に [基準] フィールドがあります。フィルター基準と演算子を指定して [OK] をクリックします。フィルターをクリアするには、このフィールドの横にある [消しゴム] アイコンをクリックします。

注: 

[キューブ] リストで [すべて] を選択した場合は、一部のエレメントが複数の次元に存在するため、カスタムフィルターを使用しないことを推奨します。

このレポートには、変更されたセルの位置を示す次元とエレメントのほかに次の情報が表示されます。

日時
変更が行われた日付と時刻です。
レポートで扱われる期間の日付を指定できます。
キューブ
変更が行われたキューブです。
[キューブ] リストから特定のキューブまたはすべてのキューブを選択します。
古い値と新しい値
選択したセルタイプに従って、文字列値または数値の古い値と新しい値が個別の列に表示されます。
セルタイプ
値が数値か文字列値かを示します。
[カスタムフィルターの作成] をクリックし、[セルタイプ] から [すべて]、[文字列]、または [数値] を選択します。
データベースサーバー
変更が行われたデータベースサーバーです。
[カスタムフィルターの作成] をクリックして [DB サーバー] フィールドをクリックします。1 つのサーバーを選択するか、[複数の選択] をクリックして複数のサーバーを選択します。
IP アドレス
変更が行われた場所の IP アドレスです。
[カスタムフィルターの作成] をクリックし、[IP] フィールドをクリックします。1 つの IP アドレスを選択するか、[複数の選択] をクリックして複数のアドレスを選択します。
ユーザー
変更を行ったユーザーのユーザー名です。
[ユーザー] リストから特定のユーザーまたはすべてのユーザーを選択します。
操作キー
それぞれの書き戻し操作は固有の操作キーで識別されます。たとえば、ある会計年度の第 1 四半期に値を案分すると、3 つのエントリがログファイルに書き込まれます。つまり、四半期は 3 か月なので、月ごとに値が書き込まれます。これらのエントリの操作キーは同じです。操作キーは AleaLog 内の 2 つのテーブルを結ぶリンクです。操作キーを WHERE 句で使用して、いずれかのテーブルにクエリを実行できます。たとえば、案分操作が影響を及ぼすセルを特定するには、操作キーを WHERE 句に記述した SELECT ステートメントを使用して OlapAuditCell テーブルにクエリを実行します。select * from dboeOlapAuditCell where [Operation key]='ALCCONFIG_ITERATION141806097221539312626'
操作詳細
案分された値の場合、[操作詳細] 列には案分方法、端数処理、および小数点以下の桁数が表示されます。