MDX の使用

MDX を使用して、カスタマイズされた構造フィルター、テキストフィルター、ソートを作成できます。リストデザイナーの組み込み機能の代わりとして、またはリストデザイナーと組み合せて利用できます。たとえば、リストデザイナーの構造選択を使用してリストを構築し、MDX ステートメントを使用してソートできます。

[MDXType] リストの EXCEPT、INTERSECT、UNION の各 MDX 機能は、カスタム MDX ステートメントをリストデザイナーと組み合せる方法を指定するために使用します。リストデザイナーまたは MDX の一方のみを使用する場合は、[リスト定義を使用] または [カスタム MDX を使用] を選択します。

次の例は Samples アプリケーションに基づいています。オンプレミス環境で有効化できます。Product 次元から作成されたハイパーブロックが使用されます。
  1. ハイパーブロックを選択して、リストデザイナーを有効にします。
  2. [詳細] ペインの [カスタム MDX] フィールドに、[="[Product].[All Tires].[Car Tires Winter]"] と指定します。
  3. リストデザイナーの [フィルター] ペインで次のフィルターを作成します。[Caption=Summer Tires]。
  4. [詳細] ペインの MDXType リストで、[リスト定義を使用] を選択します。
  5. [カスタム MDX を使用] を選択します。
    ビューモードでは、レポートに Winter Tires のみが表示されます。
  6. [UNION] を選択します。
    ビューモードでは、レポートに Summer Tires と Winter Tires が表示されます (UNION 関数で論理和の関係が作成されます)。
  7. [EXCEPT] を選択します。
    ビューモードでは、Summer Tires が表示されます (EXCEPT 関数でリストデザイナーの選択から MDX の選択が減算されます)。
  8. [INTERSECT] を選択します。
    ビューモードは空白です (INTERSECT 関数で論理和の関係が作成されます)。