RP003

ソートは階層的にも非階層的にも実行できます。

デフォルトでは、ソートは階層的です。最初に、階層の各レベルのエレメントが順序付けられます。次に、レベルが順序付けられます。そのため、階層の各レベルに最大値と最小値が存在し、結果には複数の最大値と最小値が含まれます。

[階層を中断] オプションを使用した場合は、エレメントは非階層的にソートされます。つまり、結果に含まれる最大値と最小値は 1 つだけになります。

レポート RP003 には、Samples アプリケーションの Analysis キューブの Product 階層から作成されたメインハイパーブロックが 3 つ含まれています。各ハイパーブロックには、階層の最下位レベルのエレメントが表示されます。これは、デザインモードで各ハイパーブロックの枠をクリックし、リストデザイナーの [構造選択] ペインのツールバーで [レベルを選択] > [サイズ] を選択したためです。さらに、Detail ハイパーブロックには、2 番目のハイパーブロックのサブセットが表示されます。

各ハイパーブロックの値セルには、同じ数式が含まれます。

最初のハイパーブロックに表示されたエレメントおよび値はソートされていません。

2 番目のハイパーブロックのエレメントは降順にソートされています。これは、容易には把握できません。エレメントは親エレメントの参照によってソートされていますが、親エレメントは表示されないためです。ただし、Detail ハイパーブロックには親エレメントの 1 つ (S8000 Energy) とその子が、降順にソートされ、表示されています。

3 番目のハイパーブロックのエレメントも降順にソートされていますが、[階層を中断] オプションが選択されています。エレメントの値は、階層内のエレメントの位置の参照ではなく、実際の降順に順序付けられます。

S28000/245 エレメントの値は、それが属している階層のレベルでは最大ですが、全体としては階層の中央値を下回っています。S8000/205 エレメントの値は、そのレベルだけでなく、全体的な階層についても、最大値になります。

[階層を中断] オプションの効果を実際に確認します。

  1. デザインモードで、3 番目のハイパーブロックの外枠をクリックします。
  2. リストデザイナーで、[ソート] ペインをクリックします。
    リストデザイナーが有効でない場合は、F12 キーを押します。

    [ソート] ペインには、データ範囲の値が降順で表示されます。

  3. [ソート] ペインのツールバーでは、[階層を中断] ボタンの枠が青色で表示されており、選択されていることを示しています。
  4. [階層を中断] をクリックします。
    [階層を中断] オプションが選択解除されます。
  5. リストデザイナーのツールバーで [変更をリストに適用] をクリックします。
  6. [ビュー] モードでレポートを表示します。
    エレメントの順序は 2 番目のハイパーブロックと同じです。