RP004

デフォルトでは、階層内のエレメントを昇順または降順にソートすると、それらが属している階層レベルの内部でソートされます。その後で、階層レベルがソートされます。レポート RP003 と同様に、レポート RP004 の目的は、エレメントがどのように非階層的にソートされるかを示すことにあります。つまり、それぞれの個別の階層ではなく、階層全体を対象にソートします。ただし、レポート RP003 とは異なり、レポート RP004 では、1 組の重なり合うハイパーブロックを使用します。この場合、エレメントのソートでは、階層的であるか非階層的であるかに関わりなく、別のステップを追加する必要があります。

レポート RP004 には、3 組の重なり合うハイパーブロックが含まれています。それぞれの組は、[サンプル] アプリケーション Analysis キューブの Product と Period の階層から作成されています。各組では、Product ハイパーブロックには階層の Winter Tires レベルのみが表示されており、Period ハイパーブロックには 2016 年度の四半期とその月のみが表示されます。ハイパーブロック各組の値セルにある数式は同じです。

最初のハイパーブロックの組では、値はソートされていません。

2 組目のハイパーブロックでは、期間階層に昇順ソートが指定されています。階層のレベルを展開し、レベル内部または階層全体で、値が正しくソートされていないことを確認してください。

3 組目のハイパーブロックでは、期間階層も昇順でソートされています。さらに、[階層を中断] オプションが選択されています。レポート RP003 では、値を非階層的にソートするには、それで十分でした。ただし、この場合は、これだけでは値は昇順にソートされません。

4 組目のハイパーブロックでは、やはり期間階層が昇順でソートされています。値は最小値から最大値という順序で、正しく昇順にソートされています。これは、データ範囲が期間階層を参照するように修正されたためです。

2 組目のハイパーブロックの表示が 4 組目と同じになるようにするには、次のステップを実行して、階層を中断し、データ範囲を定義します。

  1. [デザイン] モードで、2 組目のハイパーブロックの Period ハイパーブロック外枠をクリックします。
  2. [リストデザイナー] では、[ソート] ペインに「データ範囲の値が昇順」と表示されています。
    リストデザイナーが表示されていない場合は、F12 キーを押します。[ソート] をクリックします。
  3. [ソート] ペインツールバーの [階層を中断] をクリックします。
  4. リストデザイナーのツールバーで [変更をリストに適用] をクリックします。
  5. [ビュー] モードでレポートを表示します。
    これで、2 組目のハイパーブロックにも、3 組目と同じ結果が表示されました。
  6. ステップ 1 と 2 を繰り返します。
  7. [ソート] ペインの [データ範囲の値が昇順] をクリックします。
    [ソート基準の設定] とデータ範囲が表示されます。[データ範囲] の各階層では、[現在のエレメント] が選択されています。
  8. データ範囲で、Product 階層をクリックします。
  9. Product 階層のリストから [設定] を選択します。
    データ範囲の [選択] 列に警告アイコンが表示されます。
  10. 警告アイコンをダブルクリックします。
    [エレメントを選択] ダイアログが表示されます。
  11. ハイパーブロックノードを展開し、ハイパーブロック 5、つまりこのハイパーブロック組の Product ハイパーブロックをダブルクリックします。
    右側のペインに、=ReportObjects.Hyperblock5.Text が表示されます。
  12. [OK] をクリックします。
  13. リストデザイナーのツールバーで [変更をリストに適用] をクリックします。
  14. [ビュー] モードでレポートを表示します。
    2 組目のハイパーブロックに表示される結果は、4 組目のハイパーブロックに表示される結果と同じです。