可変幅ハイパーブロックの作成例

数式リストは動的です。この性質は、レポートデザイナーがレポートの内容を知らない場合に便利です。たとえば、リレーショナルデータソースから複数の列を返すリレーショナルリストを作成できます。ハイパーブロックに含まれるリストをレポートに挿入した場合、データの最初の列だけが表示されます。残りの列を表示するには、ハイパーブロックに追加の出力セルを作成するか、ハイパーブロックを展開してデータ列ごとに RDB 式を個別に挿入する必要があります。どのリレーショナルリストがレポートで使用されるかわからない場合 (データベースに依存しないレポートなど) は、追加の出力セルまたは RDB 式をいくつ作成すればよいかわかりません。

数式リストを使用してリレーショナルリストの複数の列を表示するには、次の手順を実行します。

  1. リレーショナルリストを作成します。
  2. セル B7 ~ C7 では、リレーショナルリストから垂直ハイパーブロックを作成しています。ハイパーブロックを「HBV」と名付けます。
  3. アプリケーションエクスプローラーの [アクセサリ] ペインで、[数式リスト] を右クリックし、[新しい数式リスト] を選択します。
  4. 数式リストデザイナーの [入力] ペインで [+] アイコンをクリックします。
    [数式を編集] ダイアログが表示されます。
  5. [数式を編集] ダイアログの右側のウィンドウで、=リレーショナルリストの名前.columns を指定します。
  6. 数式リストデザイナーの [タイプ] 列で、[XML] を選択します。
  7. [キャプション] フィールドで [名前] を選択します。
  8. 数式リストをセル C6 にドラッグし、重なり合う水平ハイパーブロックを作成します。ハイパーブロックを「HBH」と名付けます。
    垂直ハイパーブロックと水平ハイパーブロックは、セル C7 で交差します。
  9. セル C7 で、次の RDB 式を作成します。 =RDB(HYPERBLOCK("HBH"),B7,C6)
    デザインモードでは、#VALUE が表示されますが、ビューモードでは、リレーショナルリストの各列にあるデータがレポートに表示されます。