Mongoose の更新
新しいフレックス区分フォーム
新しいフォーム区分であるフレックスフォームを作成するオプションを、Windows クライアントの設計モードと Web クライアントの Web Designer のどちらでも使用できるようになりました。この方法で作成されたフレックスフォームは、まず 3 つの垂直領域を持つ単一の FlexLayout コンポーネントで作成されます。このフォーム区分はこれまで App ビルダモジュールでしか作成できませんでした。
ピクセル単位で設計する新オプション
Mongoose 標準文字単位ではなく、ピクセルサイズで特定のフォームを設計するオプションを追加しました。このオプションは、新しいフレックス区分フォームでのみ使用可能です。このオプションはフォーム作成中に新しいフォームウィザードで選択し、一度設定すると文字単位に戻すことはできません。
DataView の式ベースのカラム
Windows クライアント、Web クライアント、およびバックグラウンドレポートと同じ動作をする式ベースのカラムを、DataView に追加できるようになりました。DataView で作成された式の構文と機能は、コンポーネント式で作成した式と同様です。
ネストされたグループのサポート
ネストされたグループを Mongoose でサポートできるようになりました。この機能によって、定義されたグループが単一のサブグループまたは複数のサブグループに関連付けられます。ネストされたグループが影響するのは、権限、IDO フィルタ、ファイルサーバです。
この機能によって、権限の管理が大幅に簡単になります。特定の権限を持つグループを作成してリンクすると、子グループは親グループの権限を継承できます。
詳細については、「ネストされたグループ」 のオンラインヘルプを参照してください。
準備完了になっている TaskMan タスクの削除
これまでは、TaskMan タスクの状況が 「準備完了」 の場合、そのタスクを簡単に削除することはできませんでした。このリリースでは、[削除] オプションを有効にしたため、状況が 「準備完了」 の TaskMan タスクを削除できます。
埋め込まれた音声と映像の新規サポート
Mongoose でネイティブの HTML5 要素を使用して、音声と映像をどちらもサポートできるようになりました。MP3 や MP4 をはじめとする音声および映像形式に対するブラウザ固有のサポートを使ってデータ結合を行います。サポートは、各ブラウザのサポート内容に制限されます。
このサポートを実現するために 2 つのユーザコンポーネントを作成しました。1 つは音声用、もう 1 つは映像用です。コンポーネントのデータソースとして使用できるのは、URL かデータ URL のいずれかです。
この機能をサポートするのは Web クライアントだけです。
新しいサブフォームコンポーネント
[サブフォーム] という新しいコンテナコンポーネントを使用して、別の(親)フォーム内にあるフォームをロードできるようになりました。
このコンポーネントを設定する [デフォルトサブフォーム仕様書] プロパティと [タイトルバー] プロパティも追加しました。このプロパティは、[コンポーネント] プロパティシートの [その他 > 特有の属性 ] セクションにあります。
拡張サブレポート機能
サブレポートにある FlexLayout 領域の機能を、親レポートにある FlexLayout 領域と同じ市民権を得られるレベルにまで高めました。これで、サブレポートでの改ページとページ番号再割り当てのプロパティを設定でき、親レポートにもこのプロパティが適用されるようになりました。(これまでは、サブレポートの FlexLayout 領域で設定されたプロパティは親レポートでは無視され、親レポートで設定されたプロパティがサブレポートでも優先されていました。)
サブレポート内の全ての領域に対応する [VisibleWhen] プロパティを設定することにより、空白のサブレポートを表示または非表示にできるようになりました。サブレポートで任意の領域または全ての領域が表示されない場合、親レポートでも同様に表示されません。
権限またはライセンスの問題でサブレポートを表示できない場合、サブレポートを配置するはずの場所にある親フォームにエラーメッセージの書かれたスタティックコントロールが表示されます。サブレポートの問題を解決すると、親レポートからスタティックエラーメッセージが削除されます。
保存されたフィルタのための新しい標準フォームイベント
保存されたフィルタに関する 3 つの新しい標準フォームイベントを追加しました。このイベントは、特定の [
] メニュー項目の代わりに使用でき、主に FormOnly フォームで、またフォームのみモードのランタイム中に使用します(メニューが頻繁に使用されていない場合)。照会フィルタを保存し、保存された照会フィルタを開き、保存された照会フィルタを使用することができます。Infragistics の改善
Web クライアントでの DataView レポートの問題を解決するために、Infragistics 18.1 にアップグレードしました。このバージョンには以下の改善が含まれます。
- Excel によるコードのエクスポートを改善し、エクスポート中の速度低下を低減
- [エクスポート中] オーバーレイを追加し、エクスポートの処理中はユーザに注意喚起
- [DateDisplayType] 列挙体を追加し、カラム内の値の表示を [DateTime] データ区分に設定
- プロパティ名がキャプションの代わりに表示されていた DataView サマリのエラーを、新しい 「サマリ行」 を追加して各グループの最終行にあるサマリデータを表示することで解消
- [テーマエディタ > スタイル] タブに [サマリ行] 要素を追加し、サマリ行のスタイル制御を実現
注: この機能は Windows クライアントにも含まれています。
Newtonsoft.json ライブラリアップグレード
Newtonsoft.json ライブラリを現時点での最新バージョン 12.0.1 にアップグレードしました。また、Nuget を使用するために Newtonsoft.json を参照する全てのプロジェクトを標準化しました。
新しいバージョンテーブル
製品バージョン情報である ProductVersion を一覧表示する既存テーブルには、Mongoose バージョンは含まず、むしろアプリケーションバージョンを含む場合があります。新しいテーブルである MGVersion を作成して組み込み、必要とする処理には Mongoose ツールセットバージョンを含めています。そのために、全ての Mongoose ベースのアプリケーションが、新しいデータベース用に、また更新中にこの値を維持する必要があります。
これを達成するために表示中の現在のプロセスは、FormSync を使用して実行されます。このツールは、後方互換の様々なプロセスを実装していて、実行している Mongoose のバージョン情報を必要としますが、使用されているアプリケーションのバージョン情報については必要ありません。