会計と財務の更新

付加価値税リバースチャージ計算

以前は、付加価値税リバースチャージにはドイツ向けのローカライゼーションライセンスが必要でしたが、今後は基準製品に組み込まれるようになりました。今後はドイツ向けのローカライゼーションライセンスをお持ちでない場合にも、[一般パラメタ] フォームで [EU レポートの有効化] が選択されている場合、 [税コード] の [カテゴリ] フィールドが有効になります。

この機能に関する詳細については、「付加価値税リバースチャージ」 のヘルプトピックを参照してください。

請求バッチ

請求バッチは以前まで日本向けのローカライゼーションの機能でしたが、今後は基準製品に組み込まれます。 [請求バッチ生成] フォームで指定した完了日を基準に請求バッチが生成されます。通常、バッチは月に 1 度生成されます。各顧客に割り当てられた請求締日は、その顧客の請求書がバッチに含まれているかどうかを判断するのに使用されます。必要に応じて、請求バッチから個別レコードの削除を行うことができます。

以下のフォームは、日本向けのローカライゼーションから基本製品に移動されました。

  • [請求バッチ生成]
  • [請求バッチ]
  • [請求バッチ照会]
  • [請求バッチ詳細]
  • [請求バッチ詳細照会]
  • [請求バッチレポート]

基準フォームの以下のフィールドは今後日本向けのローカライゼーションライセンスを所有するユーザだけでなく、全てのユーザに適用されます。

  • [売掛転記済トランザクション詳細] フォームの[請求バッチ]フィールド
  • [顧客] フォームの [請求バッチ締日]

EU 販売一覧レポートに移動オーダを含める

以前は、移動オーダは [EU 販売一覧レポート] から省略されていました。 [EU 販売一覧レポート] の新しい [移動オーダを含む] チェックボックスをオンにすることで、出荷先住所が出荷元住所と異なる場合に移動オーダをレポートに含めることができます。

売掛ドラフトの送金

発行銀行からのドラフト情報をよりよく管理するために、売掛ドラフトの送金レコードを改善しました。新しい [ドラフト区分] フォームを使用して、 [売掛ドラフトの送金] フォームで使用されているドラフトのデータ区分を追加または更新できます。以下のフィールドが [売掛ドラフトの送金] フォームに追加されました。
  • [ドラフト発行日]
  • [ドラフト区分]
  • [ドラフト区分記述]
  • [銀行ドラフト番号]
  • [ドラフト発行者]
  • [ドラフト記述]

[売掛ドラフトの送金] フォームの以下のフィールドの名前を変更しました。

  • [顧客の銀行] フィールドは [ドラフト銀行コード] になります
  • [顧客の銀行名] フィールドは [ドラフト銀行名] になります
  • [顧客の銀行口座] フィールドは [ドラフト銀行口座] になります

また、 [売掛支払] フォームおよび [売掛即時支払配賦] フォームに、 [売掛ドラフト送金] フォームを開く [売掛ドラフトの送金] ボタンが追加されました。

OCR 参照管理

主に OCR (光学文字認識) 番号が銀行で利用されている国で使用する [OCR 参照管理] フィールドが [銀行勘定調整] フォームに追加されました。

詳細については、「OCR 参照管理フィールド」 のヘルプトピックを参照してください。

買掛と売掛転記の改善

支払証書、請求書、および支払の転記に必要な手順が省略され、買掛と売掛処理が容易になりました。以下のフォームに新しい [バックグラウンド転記状況] フィールドが追加されました。
  • [買掛支払証書と調整]
  • [請求書、売掛伝票、返品伝票]
  • [売掛支払]
このフィールドは、バックグラウンド転記に関する支払証書、調整、請求書、借方、返品伝票、または支払の状況を示します。
また、以下のフォームに新しい [バックグラウンドキューに送信] フィールドが追加されました。
  • [買掛支払証書転記]
  • [請求書転記]
  • [マルチサイト請求転記]
  • [売掛支払記帳]
  • [売掛調整転記]
  • [売掛電信転記]
  • [売掛ドラフトの記帳]
  • [売掛口座引落転記]
このチェックボックスを選択して、 [バックグラウンドキュー] に処理を転記します。

[購買オーダ受入] と同様に購買オーダ番号で購入先請求書を検索できる新しいフィールドが [買掛トランザクションの生成] フォームに追加されました。新しい [購買オーダ番号別検索] チェックボックスをオンにして、購買オーダ番号を選択して該当の購買オーダでフォームをフィルタします。

論理フォルダを使用したポジティブペイファイル生成

[ポジティブペイファイルジェネレーター] フォームがファイルサーバおよび論理フォルダを使用して生成したファイルを保存するようになりました。論理フォルダが [総勘定元帳] 権限グループで定義されている必要があります。

[論理フォルダ] フィールドの横の [ファイル] ボタンをクリックして、新しい [ファイル保守] フォームを開きます。ここでは、特定の論理フォルダ内に現在あるファイルを表示したり、論理フォルダからファイルをダウンロード、または削除できます。ここでは適切なアクセス権限が必要です。

複数のフォームのメインツールバーに [変換] ボタンが追加されました。

以下のフォームのメインツールバーに [変換] ボタンが追加されました。請求指標、請求指標候補、見積請求指標、売上指標、売上指標候補、および見積売上指標[変換] をクリックすると、関連する新しい自国通貨フォームが表示されます。このボタンは、顧客の通貨で認識されている全てのプロジェクト原価および売上を自国通貨に変換します。

収益認識

確実に GAAP 規格に準拠して頂くために、自動定型指標 (異なる基準に基づいて履行義務データを取り込む) を含む様々なプロジェクト指標を指定できるようになりました。さらに、プロジェクト、プロジェクトタスクの完了時にユーザに通知を送信できるようになりました。以下のフォームが追加されました。
  • [プロジェクト履行義務グループ原価コード] フォームは、プロジェクト履行義務を追跡する原価コードの作成および管理に使用します。
  • [プロジェクト指標イベント] フォームは、プロジェクト完了イベント、プロジェクトタスク完了イベント、および履行義務イベントの指標警告の管理に使用します。

プロジェクト資源の新しい資源の選択

[プロジェクト資源] に [移動] の新しいソース選択が追加されました。この選択オプションは、[ソース] タブの [ソース] フィールドにあります。これにより、移動オーダ明細を特定のプロジェクト資源に割り当てることができます。

新しい選択を選ぶと、[移動] という新しいサブタブが利用可能になります。ソースが [移動] に設定されている場合、このタブは移動および明細データを表示します。非在庫品目が [プロジェクト資源] レコードに入力され、ソースが [移動] に設定されている場合、このレコードは保存されず、エラーメッセージが表示されます。ソースが [移動] に設定されており、移動オーダ番号が空白の場合、 [倉庫データ適用] フォームが表示されます。

督促状

督促状がいつ送信されたか、誰に送信されたか、督促段階を使用した督促状の重要度の上昇、および適用対象の任意の金融費用に対するより細かい管理を可能にする [督促グループ] および [督促スケジュール] が追加されたことで、督促状の機能がさらに向上しました。

仕訳伝票処理

仕訳伝票処理をサポートするために、8 つの新しいフォームを追加し、その他変更を実施しました。中国向けのカントリーパックを使用している場合は、仕訳伝票処理を使用しないようお勧めします。

新規フォーム名: [仕訳伝票テンプレート] [仕訳伝票テンプレート照会] [仕訳伝票] [仕訳伝票照会] [仕訳伝票の承認] [仕訳伝票訂正トランザクション] [仕訳伝票レポート] 、および [テンプレートを仕訳伝票にコピー]

[一般パラメタ] フォームに [仕訳伝票の使用] フィールドが追加されました。 [仕訳記帳] フォーム に [仕訳伝票] および [状況] フィールドが追加されました。 [G/L 転記済トランザクション] フォームに [仕訳伝票]、[承認者]、および [承認日] フィールドが追加されました。 [G/L 転記済トランザクション照会] フォームに [仕訳伝票] フィールドが追加されました。 [元帳を仕訳帳に転記] フォームに [仕訳伝票] フィールドが追加されました。

総勘定元帳期間

新しい状況が総勘定元帳期間と複数財務帳簿セットの各会計期間に追加されました。この新しい状況は、トランザクションをトランザクション日付および期間の状況に基づいて転記可能かどうかを決定するために使用されます。複数財務帳簿セットレポートでは、これは仕訳記帳にのみ適用されます (作成および転記可能な唯一のトランザクションのため)。

また、複数財務帳簿セットレポートアプリケーションの期間の年間の最大数が 13 から 32,767 に増加しました。これにより、複数期間、予算および計画、およびレポートが影響を受けます。